75代年間方針『成長』

 

70代錬成合宿 南ア隊 2019/6/20-25

合宿記録

【メンバー】
L 4年M田 SL3年S上 4年I藤 3年K倉 S保 2年S藤 N口 新人U釜 T中
【ルート】
20日
バスタ新宿=甲府駅=C0夜叉神の森
21日
S-杖立峠-C1南御室小屋C1
22日
C1-薬師岳ー観音岳ー地蔵岳ー高嶺ー早川尾根小屋C2
23日
C2-アサヨ峰-栗沢山ーC3長衛小屋
24日
C3-小仙丈ヶ岳-仙丈ヶ岳P-C4
25日
C4ー駒津峰ー摩利支天ー甲斐駒ヶ岳Pー北沢峠G
【概念図】【行程】
21日 予定5h10m 実際5h20m
5:40 出発
6:30 夜叉神小屋
11:00 南御室小屋

例年の黒戸尾根から入るルートから変更してみた。時間に余裕をつくり、新人たちの体力レベルをじっくり見極めたい狙いからだ。結果としていい意味で予想を裏切られた。全日CT+1~2はかかることを想定しルートを引いたが、あっさり着いてしまった。(むしろ素晴らしいのだが)団配は2人とも11~13kg持っているし、ペースも早いし、あとはこれが最終日まで続くかだ。翌日以降に期待大。

22日 予定7h25m 実際8h
5:00 出発
9:30 地蔵岳
13:00 早川尾根小屋

昨日に引き続きガスが濃い。事前予報では雨であったので、幾分マシだが、鳳凰三山での眺望は期待できそうにない。そんな天候にも関わらず、大勢の登山客の方がいた。土曜日だからだろうか。幸いにも地蔵岳ではガスが晴れてくれた。こんなに早い時間帯に着いたのは初めてであったので少し新鮮である。(16~17時に着くのがおかしいのだけれども)高嶺からの下りは少し緊張する。新人の足は疲労で震えているものの、特に問題なく降ることができた。白鳳峠からはペースアップ。T中の底なしの体力には驚かされる。U 釜のペースも決して悪くないが、かなり疲労が溜まっている様子。ケツが割れるという名言(迷言?)を残し、それから終日いじられ続けるという憂き目に合うも、よく頑張ってくれている。

23日 予定6h20m 実際7h
5:00 出発
9:30 栗沢山
12:00 長衛小屋

U釜が朝食をほとんど食べられなかったため、早めに1本を取る。どうやら朝過ぎるらしい。なるほど、確かに4時前に普段食べないもんな。仕方ない。それでも3本かからずアサヨ峰に到着。300名山と伝えると一同微妙な反応…それでも低気圧二つに上下を挟まれているにも関わらず、晴天で北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳と南ア北部の名峰が一望出来る。テンションが上がる上級生に対し、あれを登るのかと少し絶望気味の新人。長衛小屋でラジオ電波の入手に毎年苦労するため、栗沢山にてdocomo携帯で天気図等を得る。ここから700mダウンは、膝にテーピングを施し、ストックを使わせるなどして怪我の対策を図る。2時間30分とかなりゆっくり降ったが、特に問題なく、長衛小屋に到着。

24日 予定8h20m 実際6h
5:20 出発
7:10 小仙丈ヶ岳
8:20 仙丈ヶ岳
11:20 長衛小屋

雨と悲しみの仙丈ヶ岳ピストンを敢行。幸い風も弱いため、なんとかなるだろう。毎年恒例の小仙丈ヶ岳までの追い込み。先行する隊がスクワットをしながら待っていた。追いついた我々もなぜか一緒にする。めっちゃ錬成っぽい。おかげで2hで800mアップする。軽装とはいえ早すぎでは?雨とはいえ、ガスはなく仙丈カールがよく見えた。帰りにはライチョウを発見。登山道をとことこ歩く姿に無力さを感じる…帰り道もそつなくこなし、あっという間に幕場に到着。早いものでもう最終夜だ。眠そうな新人には申し訳ないが、潤沢な飲料と食材にて上級生は大いに盛り上がった。

25日 予定8h10m 実際8h
5:20 出発
8:30 駒津峰
10:00 甲斐駒ヶ岳
13:20 北沢峠

朝からよく晴れており、放射冷却で寒いくらいだ。ピストンにも関わらず、全装で登る。意味が分からないかもしれないが、これは錬成である。ある意味当然?この日は双子山北側鞍部から駒津峰までの登りで錬成タイム。そろそろ追い込みますか?というK倉の不穏な言葉に引き攣る者もいれば、笑っている奴もいる。こいつ凄いな。流石に駒津峰以降は余計なリスクを負いたくないので、荷物をデポして登る。平日にも関わらず、人が多い。山頂では式典はカットしたものの、メロンを堪能した。そこからは怒涛の下山。下山パワーを全員が発揮し、13:30のバスに間に合う。これを逃すと15:30の終バスまで待たなければならないので、注意。長衛小屋からの甲斐駒ヶ岳ピストンはCTこそ8hだが、相当新人が強くなければ10h近くかかってもおかしくない行程である。終バスを考えると、仙丈ヶ岳ピストンと日程を入れ替えることも考慮した方がいい。今年は晴天を狙い、そのままの日程で行ったが。

夜叉神からの登りは危険箇所もなく初日に適している。
残念ピークの薬師岳。
地蔵岳では少し晴れる。
高嶺からの下り。長い…
アサヨ峰への登りはなかなか急である。
アサヨ峰にて
アサヨ峰〜栗沢山
栗沢山にて
雨と悲しみの撤収作業
仙丈ヶ岳にて
とっとこ歩くよライチョウ〜
双子山までの登りにて
駒津峰までもう少し!
駒津峰から見上げる甲斐駒ヶ岳
摩利支天より、東側には雲がぎっしり。
甲斐駒ヶ岳にて、晴天である!
なんちゃって式典。
広河原にて乗り換えて、甲府駅に向かう。

今年度は例年のルートと変更してみた。1日あたりの負荷は落ちるが、その分マネジメントは非常に行いやすい。怪我を防ぎつつ、達成感を感じてもらうには、行程そのものではなく、団配やペース調整で負荷をかける方が適しているのではないかと感じた。来年の錬成合宿を行ううえで参考して欲しい。まあなんだかんだいっても合宿がうまくいったのは新人が頑張ったからなんだけどね。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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