75代年間方針『成長』

 

70代錬成合宿 八ヶ岳隊 2019/6/8-12

登山・縦走

こんにちは、新人のK林です。6/8から6/12にかけて行われた錬成合宿八ヶ岳隊について書きます。

最初に「錬成」とはなんなのか?その意味を確認しておきます。

錬成(れんせい)    心・体・技術などをきたえること

weblio辞書より

はい、まさにその通りの合宿でした。3つともこの5日間で存分に鍛えられました。特に体は鍛えられすぎて家に帰った次の日に熱が出ました。

それでは順を追って書いていきます。お付き合いください。

1日目

始まりの朝です。高田馬場駅に集合しました。多くの先輩たちや同期のU釜が見送りに来てくれました。4年のM先輩からはニンニク漬けの瓶を、2年のS先輩からはパイナップル缶とたくあん一本をいただきました。ごっつぁんです。パイナップル缶以外は消費できずに現在も家の冷蔵庫にあります。

電車移動の後、茅野駅からタクシーで登山口まで移動しました。タクシーに揺られ、周りの景色が山一択に変わっていくのを見ていたら、心がざわざわとしてきました。そうです、ついに合宿は始まるのです。

ザックはタクシーの荷台に収まりません。

C0ということで40分ほど歩いて幕営地に到着、食当もなくそれぞれで買ったご飯を食べます。僕のチョイスはサンドイッチとおにぎり、今思えばもう少し美味しい下界飯を買っておくべきでした。

初日の反省点はやはりテント設営、34回失敗してしまいました。幸先の悪いスタートです。僕自身も気の緩みに気づかされました。

2日目

朝の撤収を終え、いよいよ山行開始です。まず、行者小屋まで登りました。途中分隊をしてペースが上がったので、小屋に着いた時はフラフラしてました。大体1時間で休憩が入るのですが、この時はその1時間が何倍も長く感じました。

小屋で幕営団配をデポし、身軽になった状態で赤岳をピストンしました。赤岳の記憶は終始ガスっていたことと、階段が多かったことだけです。あまり印象にありません。景色もたしかよくありませんでした。

とてもガスってますね

この日のテント設営は2回目での成功でした。昨日より良かったとはいえ、一発クリアできていないのは事実なので、さらに気合を入れる必要があると感じました。

3日目

朝、撤収作業で目標タイムを切れない&ビニシの袋をなくすという2つの失敗をしました。自分の甘さを再認識しつつ、撤収タイムを切り、団配をなくさないための改善策を考えながら出発しました。

硫黄の登りでは、謎の「スクワットタイム」が始まりました。

止まって20回スクワットをする

  先に進んでいる隊に追いつく

というシンプルかつ鬼畜のルールでした。3年のS先輩考案なのですが、先輩自身もスクワットをやっていたので、先輩がSなのかMなのかよくわかりませんでした。

硫黄岳の頂上手前です。またガスってます。

根石岳はただきつかったです。先を行くN先輩が容赦ないペースで進んだため、僕の中の「限界」の2cm手前まで追い込まれました。ただ、余裕そうに登っていたN先輩が途中で足をつってしまいました。先輩の足はもちろん心配でしたが、先輩が疲れていたことに少し安心しました。

下りでは、中山峠を超えたあたりから雨が降ってきました。嫌な予感がして急いで帰ったのですが、幕営地に着いた頃には雨ザーザーでずぶ濡れになっていました。あまりの寒さに全身の震えが止まりませんでした。

そんな状況でもテント設営はあります。しかし、この日は3分を切ることが全くできず、先輩方に見切りをつけられてしまいました。悔しかったです。

4日目

精神的にも肉体的にも1番辛い日でした。特に茶臼岳登りの「辛い」という記憶が強すぎてその他をあまり覚えていません。

茶臼岳の登りでは「限界」を超えました。今考えても、何であそこまで頑張れたのかよくわからないです。永遠に感じる岩場の急登は何度も心をへし折りにきました。正直、あそこだけは二度と登りたくないです。

茶臼岳頂上で新人3ショット、景色は微妙です。

縞枯山の記憶はほとんどないですが、下りで膝を痛めました。団配を先輩に持ってもらい、隊に遅れながらもなんとか行程を終えました。団配を持ち切ることが目標だったのでとても不甲斐なかったです。

テント設営は一発で成功しました。しかし時間は255秒、ギリギリです。これで合宿の設営は終わってしまったわけですが、下界でさらに練度を上げる必要があることを新人間で共有しました。

最終夜は豪雨と雷が襲いましたが、疲れていたのですぐ眠れました。

5日目

最終日です、夜には家に帰れます。モチベーションが高まります。

最初に双子山に登りました。気候も良く余裕で登れました。展望も合宿中で1番良かったです。ピークではN先輩が運び続けたスイカとメロンを割って食べました。N先輩、お疲れ様でした。

双子山ピーク、エモいですね

その後しばらく歩いたら見えてきました、最後の壁、蓼科山。錬成合宿最後を飾るにふさわしい風貌で、僕たちをそう簡単に返すまいという声が聞こえてきました。しかし登らないと帰れないので、登ります。一つ一つの岩が大きくてきつかったですが、茶臼岳に比べたらはるかに余裕でした。そして、ついに登頂。「都の西北」を歌いました。

下りは膝の痛みもありましたが、帰りたい一心で頑張りました。道路が見えた時は、嬉しすぎてニヤニヤしてしまいました。

合宿は終わりました。たくさんのことを学びましたが、やはり精神面での変化が大きかったなと思います。雨や寒さで不快な環境の中、5日間も山を歩いたことで、自信をつけることができました。

ただ技術面で至らないことも多々あったので、今後も練習していこうと思います。

次は夏合宿です。たくさん練習して、自然を目一杯感じたいと思います!長文におつきあいいただきありがとうございました。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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