75代年間方針『成長』

 

最上川ボート 2009/8/30-9/1

ボート

 

期間  2009年8月30日~9月1日
地域  山形 最上川
メンバー  L若林慧 SL横塚 杉森 春田OB 大家監督
主旨  日本三大急流でのツーリングを楽しみつつ、夏の思い出を語り合う。

 


 

 8/30(日)
集結キャンプ場=12:00碁点-3難所-16:30大橋奥河原

 

 今回ワンダリングのフィールドとして選んだのは芭蕉も下ったという日本三大急流の一つである最上川。各々の形で帰路に着く他の部員たちより一足早く大家監督の車で休暇村羽黒を後にした。前日の夜に調子にのって飲みすぎたせいで二日酔いが酷い。途中で止まったコンビニや駅でいっそのこと吐いてしまおうかと思ったが、そこを何とかもちこたえてスタート地点である碁点に到着。ここでポンプアップや体操などの準備を済ませて集合写真を撮影。自分でいうのもなんだがかなり今回のメンバーは相当いかつい。金髪が2人にマッチョが3人と傍から見たら何の集まりか分からない。そんな感じで盛り上がりつつ正午に行動開始。
最上川はお世辞にもきれいとは言えない。夏合宿で下った阿仁川上流部との差に若干がっかりしつつも五人で元気よく漕いだ。川の流れ自体も非常に速く、ボートの進みが非常に速い。3難所と呼ばれる瀬もいつも下っている急流に比べればかわいいもので難なく突破。最後の方はほぼノンストップで幕場に指定している大石田の大橋まで漕いだ。春田さんに「お前のせいで明日は筋肉痛だ」と言われて申し訳なく思いつつ、とりあえず初日の行動は終了。大家監督に車の回送をしていただいている間に新人杉森の漕ぎをいろいろとチェックしてみる。小一時間ほど時間を費やしたあと、橋の奥にある右岸の土手にボートを上げてテント設営を行った。
監督の帰りを待っている間に7月中に連絡を取っていた地元のカヌークラブの会長である柴田さんに連絡。すると是非会ってお話しましょうとのお誘いが。もちろん承諾していったん電話を切った。
車をとってきてくださった監督と合流して風呂に入ったあと買出し。今日のメニューは山形ご当地料理である芋煮。杉森と一緒に作っている間に柴田さんとご友人の方が到着。柴田さんは精悍という言葉がよく似合う方だった。あいにく雨風が強くなってきてしまったため、柴田さんの畳工場の一室で一緒に食事をすることに。芋煮とお酒を片手に最上川やカヌーの話で盛り上がった。時間はあっという間に過ぎてしまい、メンバーがうとうとし始めるとなんとその一室を一日貸していただけることに。大分疲れていたこともありお言葉に甘えることにした。久々の畳が気持よく、全員即座に深い眠りに落ちた。

 

こう見てみると迫力のある今回の参加メンバー。上級生二人で指導中。

 


 

 8/31(月)
大橋奥河原-大蔵橋

 

五時に起床。テレビをつけると衆院選の話題でもちきりとなっており、全員テレビにくぎつけになりつつ朝食を済ませた。部屋の掃除をして柴田さんに挨拶をしたあと出発準備に移った。この日は春田さんが帰省、大家監督が車を回送してくださるということで現役3人でくだることに。天候は雨で行動予定距離は約35kmと、3人でボート版錬成だななどと話しつつ出発。
雨ということで若干肌寒く感じられたものの、前日の夜から降り続いてくれたおかげで川の流れがすさまじく速い。下手すると瀞場で漕いでいるのと変わらないくらい勝手に進んでくれるので3人といえどどんどん進めた。今回の3人は10月にWWFを控えているということもあったので、操船技術を杉森に教えたり、20分程度漕ぎ続けたりと半分練習のような感じだった。柴田さんがおっしゃっていた凄まじく長い瀞場というのもあまり気にならず、お昼過ぎごろに大蔵に到着。個人的には満足いくまで漕げた充実した一日だった。
先に大蔵で待ってくださっていた監督と合流し、風呂と夕食の買い出しへ。メニューはキムチ鍋と焼き物で決定。ワンダリング最終夜ということで、遅くまでいろいろと話すことできた。このように夜遅くまで話せるというのもボート活動の魅力だと思う。結局3時ごろに眠りについた。

 

途中でしっかり栄養補給。結構様になってきた!?

 


 

 9/1(火)
大蔵橋-高屋

 

6時に起床。買っておいたたらこ焼きそばで腹ごなしをして出発準備。帰省される大家監督に挨拶をして出発。
テントや食当道具など荷物が非常に多く、進むスピードも遅くなるかと思いきや前日と変わらず速い。川はもはや濁流といった感じでどんどん流されていく。3人で帰りたくない、むしろ4日の集結をぶっちぎって日本海まで出てやろうなどと冗談を言いつつゆっくり進んだ。大蔵から先は山々の間を流れるようになっており、時折滝などもあって良い感じの雰囲気を醸し出している。しかし、その雰囲気をぶち壊すような下衆な会話が多くて正直困った。とはいいつつ3人で楽しみつつ下り、高屋に到着。全行程を終了した。
時間に余裕があったため、ちょっと奥にある草薙温泉まで歩いていき、入浴と食事。食事をしたお店のおじさんが乗せてってくれるということで、ここでも東北の人の温かさに感動しつつ駅に戻った。このあと、新潟に移動し、ムーンライトえちごで帰路についた。

 

最上川を進む芭蕉ライン。お店のおじさんに駅まで乗せてもらうことに。

 

お疲れ様会@サイゼリア本当にお疲れ様でした!

 


 

感想
あまり瀬などがなく、かなりツーリング要素の強いワンダリングということで行う前は不安もあった。しかしながら、今回はボート活動における「漕ぐ」という楽しさを再認識することができた。このような良いワンダリングにしてくれた3年の横塚さんと新人の杉森に感謝したい。
また、お部屋を貸していただいたり、下る上でのアドバイスをしていただいたりした柴田さん、お忙しい中参加してくださった春田さんと大家監督にもこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

備考
・スタート地点は碁点がお勧め。橋のすぐそばにある体育館に駐車することができる。また、乗船場なので船を下ろすのも非常に楽。
・大石田を幕場とする場合は大橋を越えた右岸の土手が良い。ボートを上げるのもそこまで大変でなく、平坦な芝生なのでテントも貼りやすい。過去のワンダリングでは左岸にある運動公園を利用していたようだが、今回行ってみたところボートを上げるのがちょっと難しそうだった。
・上述した幕場から歩いていける距離にあったまりらんど深堀という銭湯がある。料金も350円と低価格なのでおすすめ。
・最上川にワンダリングに行くときはぜひ柴田さんに連絡するとよい。本当に気さくな方で、カヌーや最上川の話を聞ける。連絡先はツーリングマップに載っている。
・大蔵での幕場は、大蔵橋の真下が良い。車も入れることができる。また、周辺には食堂や買出しを行える商店もある。しかし、車がある場合は新庄温泉などに行く途中に大型スーパーなどが結構あるのでそっちに行ったほうが良い。
草薙のリバーポートでも上げることができるが、そこから高屋まで徒歩30分くらいかかる。また、車の交通量が多いので正直おすすめできない。今回のようなツーリング形式の場合、高屋には乗船場があるのでそこでボートと荷物を上げて、手ぶらで草薙温泉に行った方が良い。そこで入浴(旅館のお風呂で700円)と食事(最上川ふるさと夢市場)をすることができる。
・ムーンライトえちごは事前に乗車券を買っておく必要あり。一応ラフトは乗せることができる。また高屋から余裕を持って新潟に行くには遅くとも16時台に乗る必要があるので注意。

 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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