75代年間方針『成長』

 

長瀞ボート 2004/11/21

ボート

長瀞ワンダリング報告書

日時:2004年11月21日
メンバー:L武井 SL春田

主旨:青木コーチのダッキーをお借りして、今年最後のパドリング。

<11月21日>
長瀞に足を運ぶのはかれこれ何回目であろうか。長瀞は我が部のホームグラウンドだが、ただ下るには、そろそろ飽きてきた。でも11月、合宿の無いこの時期はどうしてもボートに行きたい。しかし、無線免許なり医療講習会なりで、何かと部員が忙しいこの時期、なかなかメンバーが集まらない。ラフトは3人いれば、何とか動くが、それもメンバーが上級生である場合である。「う~む」と唸っていたら、春田が、「青木さんからダッキー借りて米山と一緒に久慈川行きたいんですけど」と言ってきた。それだ、と思い、初心者の米山を連れて初めての川に行くのは辛いだろうと難癖をつけて、春田を連れて速攻で長瀞に行く計画を作った。

 前日に市川先生の慰労会の2次会に最後まで起きていた2人はわっしょいから出た後は満身創痍で、ふらふら状態であった。山手線1周計画もたいした効果も無く、瀕死の状態であるものの、なんとか電車を乗り過ごすことなく、上長瀞駅に着く。親鼻橋までの道をとぼとぼと歩く。去年までは、ローソンがあってレーションを買ったり、飲み物を買ったりすることができたが、リフォーム屋さんに変わってしまい、とても不便になってしまった。

 いつもの駐車場に着き、準備をする。11月ということで2人とも防寒対策はばっちりである。といってもウール下着を上下に着ているだけであるが、ないよりましである。悲しいかな、貧乏学生は、ウェットスーツを買うことに、お金がまわらない…。今回は僕が1人艇で春田が2人艇にのり、二人ともダブルパドルで行く。いらない荷物は、ツェルトに押し込んで準備完了。

 玉淀ダムの推量は20トンほどで、雨が2日前に降ったことで少々心配していたが、適度な水量になってくれた。1人艇は去年の夏合宿で青木さんが持ってきてくれたためにある程度は、使ったことはあるが、瀬をダッキーで漕ぐのは、2人とも始めてである。1人艇のほうが、スピードはあるが、安定性が無く、慣れないうちはすぐひっくり返る、ということで、すぐピックアップできるように、2人艇を後に付かせて出発する。水の冷たさが緊張感を一層引き立てる。この前の増水のせいで、随分川の様相が変わっている。しかし基本はライン下りのルートで行けばいいので、長瀞はやはり楽だ。しかもラフトと違い、小回りがきくので、そこまでとんちんかんなルートを取らなければ、まず問題ない。漕ぎ出してみると、ラフトの時と違い、視線が随分低いので、瀬がいつもよりも大きく感じることに気づく。妙に鉄橋下の瀬はが大きく感じる。通過してほっとしたのもつかの間、捨て身の瀬でトップ武井が落水。50mほど流されたが、自力で陸に上がる。パドルとボートを持って泳ぐのは正直無理であったが、死に物狂いでなんとかなった。ピックアップのために2人艇を後ろにおいているわけであるが、スピードの差がつきすぎて、流されているうちに、どんどん距離が離れてしまい、ピックアップどころではなかった。寒すぎて死ぬかと思った。スピンウェーブやセイゴの瀬を越えて、コタキの瀬に行く前に、偵察する。今回私はパス。春田は懸命に2人艇で漕ぐ。ルートは変わらないが、ダッキーでは細かなルート判断が要求される。春田なんとかコタキの瀬を通過。合流して岩畳へ。ここは最初に来た頃はしっかりとした瀞場だったのに、最近は流れがあって、かつての雰囲気はなくなってしまった。しかし、紅葉が盛りの時期で、川の中から見る景色は最高であった。観光客もたくさんいるが、全然違う視線で、紅葉を堪能していることに二人とも軽い優越感にひたる。途中でビニールシートを引いて酒を飲んでいるじいちゃん4人組に声を掛けられる。何でも亜細亜大学でマラソンをやっていた同期同士らしい。みかんとチーカマ、チョコレートを頂く。ありがたい。のんびりと流れに身を任せて、ピンポールの瀬に入る。個人的にはここが一番波に乗れて楽しかった。後は、スムーズに行き、一本目終了。ずぶ濡れで寒い。ボートと衣服を乾かして、そそくさと野上駅へ退散する。電車の時間まで時間があるので、最近できたフジマートというスーパーで昼飯を買う。駅で日向ぼっこをしながら昼ごはんを食べていると、至福の時というのは、こういうときのことをいうのだ、と思えてくる。のんびりし過ぎて、寒い思いをして次の一本を行く気力がそがれたがせっかくの機会なので、気を取り直して親鼻橋まで歩く。

 二本目は思考を変えてせっかく2人艇があるのだから、2人で乗ってみよう、ということで、2人で2人艇に乗って下ることにした。フロアの空気が抜けたことと、重くなることにより、操船が難しかった。とても満足の行くものにはならなかったが、2人そろって沈する、という最悪の事態は起きることは無く、夕焼けの中、紅葉を見ながら、四苦八苦して、長瀞を堪能した。

 何気に代をとってはじめてのワンダリングで、久しぶりのボートということもあり、かなり楽しめたと思う。しかし寒い…。真面目にやっていてもこれでは、次の日に風をひいても、仕方が無いと思えるほど、寒い。この時期は紅葉がきれいなために、結構楽しめる時期であるが、それ相応の覚悟が必要であることがわかった(もしくはウェットスーツを買うか…)

 今回は青木さんからダッキーを借りて、長瀞にやってきたわけであるが、やはりパドリングの練習量が少ない。そのため、瀬でスピードが出ず、瀬に負けてしまう形で終わってしまった。もっと岩畳で練習する時間をとるべきであった。またこの時期は紅葉がきれいなためかライン下りの船がやたらと多いので、常に後ろを見ることを心がけるべきだろう。

(武井)
 

Waseda Wander Vogel

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早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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