75代年間方針『成長』

 

大菩薩嶺 2004/5/15-16

登山・縦走

新人栗原フォローワンダリング報告書

日時:2004年5月15-16日
メンバー:L武井(3年) SL廣光(2年) 栗原(新人) 米山(新人)

地形図:大菩薩峠 (1/25000)

塩山駅-裂石-千石茶屋-ロッヂ長兵衛(C1)-石丸峠-大菩薩峠-賽の河原-雷岩-大菩薩嶺ピストン-ロッヂ長兵衛-裂石-塩山駅
 


 
<5月15日>
朝8時立川駅集合、栗原がぎりぎりに現れる。家が国分寺ということで気を抜いていたらしく、俺の時計で30秒前だ。注意して電車に乗り込む。最近お疲れの爆睡廣光を除く三人はワンゲルトークをして時間を過ごして、塩山駅に着きバスを待つ。このバスには2年間のワンゲル生活で3回もお世話になっているが、100円はやはり安い。二本木経由に乗り、裂石にて水を汲み…と言った所で米山が磁北線を引いていないことに気づく。事前に確認し忘れていた。この時期の計画書には地図の所に「磁北線は引いておくこと」と書いておくべきであった。

 体操をして11時20分に出発する。オーダーは廣・栗・米・武。今日は全装行動である。ジグザグ道を通って、千石茶屋から登山道に入る。最初は急だが、尾根に出ると緩やかになる。人の手が入っていることがばればれのえぐれ方でとても歩きやすい。急なところは巻き道がついていて、非常に楽だ。1280m地点で1本。最近授業でのストレスがたまっているようで、廣光のペースは結構速めなのだが、栗原も米山も疲れた顔一つしていない。二人とも体力は結構あるとみえる。1440m付近で視界に道路が見える。ロッヂ長兵衛まで国道がつながっていて大菩薩に行きやすくなったことは確かだが、純粋に登山道を登って頂上を目指す我々にはむなしく写るだけであった。新人にここらからトラバースしていることを教えて、先へ進む。

 14時8分ロッヂ長兵衛着。受付を済ましてテント設営。もっと声を出すことなど課題はあったが、まぁテント設営を手早く済ませ、富士見平小屋に遊びに行く。入山したときは、晴れていて、胸をときめかせて頂上を目指していたわれわれであったが、天気はあいにくの下り坂、名前の通り富士山が見えるのだろうが、天気が悪くなったため富士山以前にほとんど視界はなかった…残念。テントに帰って廣光に天気図を書いてもらう。前線が横たわっていて明日の天気はよくない、と予測。夜飯はココナッツカレー。新人の二人は結構気に入ってくれたみたいだ。軽く上級生ミーティングをしてティーパーティーに突入。良く考えてみれば、本格的なティーパーティーの進行は初めてで、Lはかなり緊張した。明日は4時半起床で、パパリコに突入。早い段階で栗原がはまる。「こういうの苦手なんですよ~」と悶絶している。起床係は栗原に決定。「気にせずバシバシやれば慣れるよ」とアドバイスを送り、就寝。雨にならないように祈りながら床に就く。

<5月16日>
他にテント泊の登山者がいたので、おとなしめの起床。どうも外は雨が降っているらしい。どうも栗原の動きが鈍い。「こら、廣光。注意しろ!」などと注意して、悲しいかなLがシュラフを4つコンプレッサーにたたむ。10分以内で押し込むことができた。ふむ、自己ベスト。食当見の仕事が無い初めてのワンダリングでどうも落ち着かないL…、スムーズに行動に入っていけるように飯ができるまで今日のコースを少し下見してくることにした。登山道がしっかりしているために何の問題もなく行けそうだ。早々と飯を平らげ出発準備をする。動きはてきぱきとしている。

 5時半行動開始、とした所でカメラの電池が切れたことが判明。青木さんから廣光が借りて替えた覚えが無い、というので一冬越えたとのこと。ただただリチウム電池の素晴らしさに感嘆する(しかしこれによりHPの栗原の自己紹介の写真だけ山の写真でなくなってしまった。すまん、錬成でいい物を撮ってくれ…)。オーダーは昨日と一緒。しばらくはトラバース気味の道をゆく。みな無言。うっそうとした道をどんどん進むと広々とした公園に出る。はっきしいって興ざめである。このあと一回道路を横切るなど不快感爆発状態で300m登る。朝一には辛い。所々で読図指導をしながら6時38分石丸峠着。エアリアタイムより30分早いが新人はぴんぴんしている。雨よけの場所が無いので米山の靴擦れの治療をしてそそくさと峠を後にする。ちょっとしたポコを越えて大菩薩峠に到着。本当だったら富士山がきれいなんだろうな、とみんな残念そうに峠から見える山の書いてある標識を見ている。すまん皆この中に誰か雨男がいると思って我慢してくれ。介山荘でおばさんだらけのツアー登山とすれ違った。柳瀬と同じ雨具が3人もいたので、丹沢で縦走をしている柳瀬・春田・鳴海のことが気になった。おそらくここよりも最悪のシチュレーションで行動しているだろう。賽の河原の隣にある市営休憩所が避難小屋になっていた。テント一張り分の広さでドアはないがなかなかきれいで、積雪期に来るときには有意義に使わせていただこうと思った。雷岩にザックを置いて空身で大菩薩嶺に行く。廣光が走りたいと言うので走る。物好き連中たちは頂上に向かってひたすら走る。正直一般登山者がいなくて本当に良かったと思う。

 8時34分大菩薩嶺着、視界ゼロ。Lは新人のときに来ているはずなのだが、全然覚えていなかった。はなたれ小僧のときなどそんなものさ、と自分の不真面目さを軽くあしらい物思いにふける。軽く休んで即下山する。あっという間にロッヂ長兵衛についてしまった。約3本である。速攻でテント撤収してパッキングする。新人は荷物が少ないせいかものすごくパッキングが早い。予定より早い時間に準備が出来た。昨日来た道を帰る。だんだん晴れてきて、おいおい何だよ、と言う雰囲気になる。「新人たちよ我慢してくれ、山は自分たちの思い通りにならないことの方が多いのだよ。」裂石に着き、運良く待ち時間なしでバスに乗る。みんな泥んこである。山梨貸切自動車バスさん本当にすみませんでした。

 いつもの塩山温泉に行き、定食屋で打ち上げ。そこのおばちゃんがとてもいい人で刺身こんにゃく、竹の子の煮付け、しかも、デザートにみかんとバナナをサービスしてくれた。栗原と米山はしきりに感動している。バス停の無いほうの駅の入り口から左に線路沿いに歩いていき、線路の下をくぐり、まっすぐ行くと、おしゃべりなおばちゃんと、無口なおじちゃんが二人でやっている店があるので打ち上げにはここを利用するといいだろう。ちなみにLは疲れたせいかビール一杯でうとうとしてしまい、おしゃべりなおばちゃんの機嫌を損ねてしまった。深く反省してます…。
 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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