75代年間方針『成長』

 

大菩薩嶺 2003/4/15

登山・縦走

大菩薩ワンダリング報告書

日時:2003年4月15日
メンバー:L武井(2年) SL牛田(2年)

大菩薩登山口-丸川峠-大菩薩登山口(撤退)

4月14日

 15日の7時28分の塩山駅発大菩薩登山口行きのバスに乗るためには、Lの家からでは始発に乗っても着きそうにないのでSLの家に泊まらせていただく。SLの家にはかわいらしい犬がいるのだがどうも動物に嫌われがちなLは漫画のごとく手をかまれてしまった。痛手を負ったまま明日の天気はあまりよくない、というSLの言葉を気にしながら夜遅くに就寝。

4月15日

 4時20分起床。SLのお母さんが朝ご飯を作ってくださる。ありがたい。乗り換えに注意しながら予定時間に塩山駅に着き、バスで大菩薩登山口までいく。この区間は100円で最後まで行けるので、儲かった気分である。しとしとと降る雨を時々仰ぎながら8時3分に出発。最初は緩い舗装路を通るのだが、メンバーが二人とあって言葉が少ない。コミュニケーション不足はよくないと思い、Lは無理やりSLに話しかけるが、あまり盛り上がらなかった。

沢沿いの道を順調に進み、尾根に取り付く。ここは看板がついていていることもあってか迷うことも無かった。9時に一本をとる。尾根を登り始めて20分ほど登ったが、SLとLの現在地の意見が合わなかった。Lは1340mくらいの位置だと思ったが、SLは1500m手前と言う。どうも笹の濃い枝尾根の不明瞭な場所の読図は現在地確認がしづらい。

順調に高度を稼ぎ、小さなポコを見つける。LとSLはこれを1500mと思い、「大菩薩おそるるに足らず」なんて思いながら、歩を進める。快調なペースで登っていたら、明確なポコを見つける。ここで二人は読図ミスに気づく。意気消沈…。雨は判断力と集中力を鈍らせるのだな、と一人反省しながら、周りの地形をよく見ながら行く。しばらく行くと、地形図に描いてある登山道と実際の登山道がちょっと違うことに気づく。去年の11月に来たときにはまったくわからなかったことであったが、自分の成長にL少し喜ぶ。緩い北に向かっている尾根に入り、だらだらとした尾根をSL牛田快調にとばす。10時22分丸川山荘前で一本取る。

山荘前から大菩薩嶺に向かう登山道に雪がついているのが見えたので、心配なので二人で空身で偵察に行く。ある程度の所まで行き、キックステップをきって行けば行けると判断したので、このまま行くことにする。しかし、思っていた以上に雪が多いので登山道がわからない。登山道らしき所にトレースがあったので、そこを通る。複雑な地形で、且つ木が茂っているので読図がしにくい。二人とも自分の現在地に疑問を持ちながら、地形図の登山道の表記されている尾根をトラバース気味に進んでゆく。北面であるせいか雪が以上なくらいに残っている。これは御正体山以上仙丈岳以下といった所ではないだろうか。ズボッと軽く二人の足の付け根まではまる所を見ても多い所では1mはあったのではないだろうか。ある程度のところまで行って二人は愕然とした。雪が今まで以上に大量にべっとりと尾根にくっついていて、一部凍っている箇所もあったのだ。ここで牛田と協議し、「これ以上はアイゼンがないと厳しい」「初Lでここから先安全に進んでいけるかの自信が無い」「コースタイムを大幅にオーバーすることも考えられる」以上の三点から、撤退することにした。

 丸川山荘までの帰り道は二人ともどれだけ雪が多かったか、を誇示するかのように記念撮影をしながら戻った。丸川山荘12時35分着一本。2時間行動とは思えない質の高い行動であった。ちょっと多めに休みをとって、下山開始。

 初Lでかなり最初の場所で撤退ということで、Lは歌わなくてはやってられるかと、歌を歌いまくる。SL牛田と読図ミスの場所を確認しながら、快調に下る。13時56分に尾根を外れて一本。あらかじめ調べておいたエスケープ用のバスの時間までは余裕があるので、ゆっくりと林道歩きをして、無事バスに乗って塩山駅に着く。

 約7本の行動の割には疲れがひどかったので塩山温泉に行く。興味本位で水風呂と温泉を交互に入ってみたが、疲労回復の度合いがすばらしかった。以後参考にしてもらいたい。近くのセブンで食べたいものを買って駅で軽い打ち上げ。Lはやけ食い…。ちょっとみっともなかった。

 駅で地元の人と話したときに、4月2日に近年まれに見る大雪が塩山近辺で降った、とのこと。雪が降ったということはチェック済みであったのだが、量を詳しく調べていなかったのが痛い、と思いながらも電車に揺られて帰る。爆睡であった…
 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

関連記事

最近の活動

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ
TOP