75代年間方針『成長』

 

64代プレ春合宿 α隊 2013/2/8-12

山スキー

2月8日

β隊と同日に出発するため、高田馬場駅に現役部員が集まる。平日にも関わらず、多くのOBOGの方に来ていただき、ありがたい。

バスの出発の時間の関係でこちらの方が早く出発する。

いつもの池袋のバスターミナルには、レジャーに向かう人たちで混み合っていた。思った以上にここで待つことになったが、その間にGPSをポイントする作業を進める。

バスに乗り込み、この日はバスの中で寝て終わる。

 

2月9日
6:20スキー場到着-8:00準備終了-9:10行動開始-11:40スキー場上到着-14:30外輪到着-15:20幕場着

朝方に黒姫高原スノーパークに到着する。

ここに来るのは2年ぶりである。

着いた時間が、リフトが動き出すよりも早いので、朝ご飯を食べ着替えが完了しても時間が余る。仕方がないが、温かい室中で待つことになる。

リフトの時間が近くになったので、外に出て体操しようとするが、いきなり本間がサングラスを壊す。原因がいまいちはっきりしなかったが、開いているスキー場の店で購入する。合宿を通して装備管理は気を付けてほしい。

天気は少々雲があるが、おおむね晴れであった。

合宿おなじみの、膨らんだザックを相席にリフトでコース上まで行く。上に着くと、そこにはもうすでにたくさんの山スキーヤーがいた。そして、ここで皆シールを貼る作業にいそしんでいた。自分たちは、下で待っている間に貼っておいたからすぐに行動に移る。(しかし、リフトから降りる時に板が引っ掛かり易くなるからあまりよくないらしい)

スキー場内とはいえここからは未圧雪になるので、ラッセルの出番となる。

行動開始後、青木のシールのテール金具がいきなりとれる。ここではラッセルもあるのでたいして進みも早くないので本隊はそのまま進む。しかし、後ろから来たさっきの山スキーヤーたちがぐんぐん追ってきて、あっと言う間に抜かれてしまう。皆ぶっとい板であった。我々のトレースで登ってきた後も、ラッセルをしながら前を進んでしまう。

雪質はあまりよくなく、傾斜も結構あるので、藤田が早速ハマってしまう。踏み込みが甘いのか板が滑ってしまい、立て直すたびに足下が崩れてしまいで大変だった。

後からきた登山者にもほとんど抜かれたが、この日はとても人が多く40人くらいはいた。

スキー場上部に着くと、丁度縦走が終わったと思われる学生登山者が滑降してきた。自分たちと似たようなザックをしょって、前半組は楽しそうに下っていたが、最後にスキーに慣れていないような隊員もいて、その人は辛そうだった。

樹林帯に入っても先行パーティーのトレースがあり、ラッセルもなくルーファイも楽になった。しかし先行者の後ろは雪が踏み固められすぎて、場所によっては滑りやすかったり、崩れやすかったりしてしまう。慣れてない藤田はここでもやはり大変そうだった。本間は特に苦も無いようだった。シールでは滑るのでスキーアイゼンを装着することにする。

斜面を登り、外輪に着いたところで西に折れる。内側からくる強烈な風で雪の吹き溜まりが形成され、輪の上は複雑な地形となっている。さらに雪が飛ばされて根や岩が見えるところもある。スキー板の裏を傷つけたくないので慎重に進む。外輪の外と内を歩きやすいところを探して行ったり来たりしながら、しばらく進むと幕営にちょうど良い開けた所があったので、この日の行動を終了する。

テントが一つしかないと、上級生ミーティングはテント外で行うことになり、非常に寒い。今季はずっとこの形式になるが、この日が記念すべき初回となる。

 

2月10日
5:00起床-7:10出発-8:50分岐リミット通過-11:30ルート変更決定-13:45大橋駐車場着-14:40幕場着

5時に起床する。二日目の撤収には藤田が遅れてしまい、福永が怒号を飛ばす。

この日の朝は初日より良く晴れている。外輪の風もそんなにない。最高地点に着いたので、ここで記念撮影をする。途中トップの福永が、後ろから見ると明らかな雪庇の上に乗ろうとしているので慌てて止めさせる。このあたりまでは時間に余裕を持って行動できていたので、向かいの佐渡山に行くつもりであった。

外輪から下れるところを探したが、どこをとっても傾斜が急になってしまう。木のまばらな所を見つけ、ピットチェックをして安全を確認する。そこからの出発時に藤田がザックを滑らすアクシデントを起こす。そもそも斜面でスキーをはいて踏ん張ることが出来ていないので、持ち上げることに苦労している。ザックはゆっくりと滑りつつも何とか引っかかって止まったので、無事回収出来た。

そこから大弛に下りるまで予想以上に時間がかかったので、佐渡山のルートは諦め、更に大弛もショートカットして下ることにした。板の滑らない平地を進む時間を短くし、緩い斜面で距離を稼ぐようにする。ひとまず下りたところで休憩し、下級生は雪と戯れる。林道沿いに進めるようになると、一気に大橋まで滑ってしまう。この途中で、法政ワンゲルとすれ違う。彼らとは合宿地の情報交換で交流があったが、この時は偶然のすれ違いだった。3月には尾瀬を目指すので、その前に黒姫に来たようだ。

駐車場まで他は特に何もなく進み、一度公道に出る。橋を渡り、向かいの飯縄山に登るため、林の中に入れるポイントを探す。同じ日にβ隊はここから出ているはずなので、トレースが見つかるかと思ったが、案外うまくいかない。仕方がないので、適当なところでガードレールに積もった雪を乗り越え、再び板を履く。

すぐそばに川が流れているので、渡れる場所を探しながらガードレール沿いに歩く。時間がかかったがスノーブリッジ状のところを見つけたので、対岸に渡ることが出来きた。結局β隊のトレースは見つからなかった。

林の中を進んで開けた所が見つかったので、幕営地にし、この日の行動は終了する。

 

2月11日
5:00起床-6:55出発-9:40高デッキ-11:10瑪瑙山-11:45幕場着

高デッキに登る。この日の朝は、天気は良くなく、雪がちらついている。尾根に乗り、風が吹き付けるようになったので、スキーアイゼンを着け、防寒具も整える。木の間を縫うように登って行く。2時間半ほど登り、高デッキに着き記念撮影する。ここから瑪瑙山に登るために一度コルに下り、登り返す。ここで珍しく本間が転ぶ。コルに着いた頃には天気が良くなり、晴れ間が見えて暑くなってくる。瑪瑙山への登りは今までより木が多かった。スキー場のすぐ近くの標識で写真を撮り、シールを外して、この日の幕場のコル部へ下っていく。木は少なく滑りやすいが、尾根上なので外さないように慎重に下る。しかしあっという間に下ってしまう。平らなところを幕場にし、この日の行動は終わる。

幕営終了後、時間が余ったので、春合宿で使う予定のシートラの練習をする。ザックにスキー板を付ける方法を、実演して覚えてもらう。

その後は斜面を使ってビーコン捜索の訓練をする。普段あまり使うことの無い、ワカンを付けて探す。埋める場所を変え、2個に増やしたりしながら回数を重ねる。一通り練習することが出来たので、15時頃にはテントに入る。開けた所で周りに木がないので、食当の時間が空いた時に防風用の壁を作る。ブロック状に切り出した雪を重ねて、隙間を雪をかけてふさぐようにする。

この日は最終夜なので夕食後、一連のミーティングが終わった後宴会に入る。各自持ち寄ったお菓子と飲み物を出す。外は寒いので、真ん中に火を置いてテントを温める。青木の持ってきたグリーンカレーラーメンがとても辛かった。1年からはそれぞれ合宿の感想を聞く。スキーに慣れない藤田はやはり大変だったようだ。自分もそうだったが、2年以降には雪山を楽しめる様になってほしい。本間は滑るのにも歩くのにも苦労はしていなかったようだ。何度かトップもやってもらったが、この調子で積雪期活動を引っ張れるようになると嬉しい。福永は留学で春合宿はいないので、今年最後の雪山となる。次は代を執った時に山に行くので、経験が少ない分、十分注意して下級生を連れて行ってもらいたい。

 

2月12日
5:00起床-6:50出発-8:50飯縄山到着-11:45下山

朝の天気が良く遠くの山まで良く見える。その分気温は刺すように寒い。いつものように体操をして、ビーコンチェック後出発する。飯縄山への登りの途中、木の濃い所にはいってしまう。葉はないので進む方向は分かりやすいが、うっかり入ってしまうと枝が引っ掛かり、板は上手く動かせずで、苦労してしまった。ここで少し時間を食ったが、無事に飯縄山に到着する。頂上では元気な下級生が進んで逞しい上半身を披露してくれた。更に余興で雪までかけられてしまう。式典をして休んだ後下山を開始する。

山の上の方は木が少なく、見通しも良いので、尾根の上を外さないように下る。一様に下り調子だけではなかったので、所々山の形に合わせて登りも含むルートである。高度が下がり、木が多くなってきても夏山用のテープが張ってあるので、ルーファイに困ることはなかった。比較的滑りやすい斜面だったので、順調に進む。雪で半分以上埋まった鳥居をくぐり、適当なところで沢筋に下りて、林道に合流する。林道も一気に下り、下山口には温泉が待っていた。すぐに風呂の支度をして、各自入浴し、軽く打ち上げをしてこの合宿は無事に終了した。
 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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