75代年間方針『成長』

 

65代錬成合宿 奥秩父隊 2014/7/5-8

登山・縦走

7月4日 高田馬場駅=塩山駅=柳沢峠

女子をメインにした隊だからか見送りには先発隊よりも多くのOBOGの方々がお越しになった。柳沢峠のトイレがある建物の屋根の下で就寝。

 

7月5日 柳沢峠-笠取小屋C1

出発後すぐに雨が降り出し、以降は一日中雨に打たれての行動となった。予定では尾根上を進んでいくルートであったが、かなり強く降る雨に早速新人の原が体調不良を訴えていたので多少は雨の影響を防げそうな樹林帯を進んでいくことにした。最初から体調を崩してしまってはこの先がどうなってしまうかと不安であったが、次第に体調を回復させたようで元気に歩けていたので安心した。

雨に打たれながら黙々と小林の飛ばし気味のペースで小屋まで歩いていたが、やはり新人男子の濱田には内容的に物足りないようであった。そこで、合宿前からひそかに考えていたことだったがHAMADAラウンドと称して濱田のみ上級生とマンツーマンで特訓的な行程を歩かせることにした。この日は本隊は笠取小屋までの行動となるが、濱田と藤田で笠取山のピストン行動を決行することにして途中から分隊した。

本隊(佐々木以外は皆女子)笠取小屋に着くと小屋の主人の方がかなり暖かく対応して下さり、小屋のストーブで暫く暖まっていた。濱田達が無事に帰ってきてからは設営・食当といつもの合宿をこなしていった。だが、夜は小屋の方がとても熱心に小屋に呼んで下さるので小屋の中で暖まりながらトランプをして楽しんだ。お陰様で心身ともにすっかり回復して就寝することが出来た。

 

7月6日 笠取小屋-雁坂峠-甲武信小屋

天候が次第に回復して快適な登山日和となった。3年前に自分が新人だった頃に苦しめられた水晶山への登りでは小林が羽田野に激を飛ばしていた。やはり女子は女子に厳しいものなのだろう。

途中、隊全体が静まり返ることも多々あったがすかさず濱田が盛り上げ、そこに2年・3年も続くという流れで雰囲気としては楽しんで縦走が出来ていた。ただ、錬成合宿では自分の限界を知ってほしいのでこの日もHAMADAラウンドを決行。

この日は破風山避難小屋から100m位下ったところにある水場で水を汲んでから先行する本隊に追いつくという行程で藤田に代わり佐々木が担当した。必死に食らいついて歩く姿に新人男子としての今後の期待が持てる。小屋に到着してからは時間があったので藤田が新人達にアイゼン歩行を熱心に教えていた。

 

7月7日 甲武信小屋-甲武信ヶ岳-奥千丈岳-大弛小屋

新人の原は甲武信ヶ岳へはつい先日のフォローワンダリングで行っているが、今回も楽しんでいるようだった。この頃になると隊の雰囲気も定まったものになってきた。トップの小林はとにかく飛ばし気味で歩き、新人羽田野がやや遅れて小林に激励されて、原は羽田野を励ましながら笑顔で行動し、濱田は元気がある限り隊を盛り上げて、藤田は濱田に絡んだりして楽しんでいるという様子だった。北奥千丈岳に到着してタッパー飯を食べたがまだ時間が十分に残されていたので今日は全員でHAMADAラウンドをやることに決定。

北奥千丈岳から奥千丈岳のピストンは地図上でも丁度良い距離であった。やや疲れ気味の小林であったが、完全にハイになったらしく次第に新人達に浴びせる言葉が激しくなっていき、濱田も「男ならしっかりと歩け!」とまで言われる始末…。羽田野は必死に小林の背中を追いかけて、後ろから常に原が彼女を励ましていた。奥千丈岳ピストンを終えて大弛小屋に着いてからは3度目となる設営の特訓をやって、やがて最終夜の宴会へ。

合宿感想文にも書いてある者もいたが、原が涙ながらにこの合宿をやりきって良かったと語ってくれた。小柄な体格でありながらも黙々と頑張り続けられた彼女の芯の強さはきっと計り知れないほど強いものなのだろう。散々上級生に苦しめられた羽田野は自分自身に甘えずに強くなれたと語ってくれた。そして濱田は更に頑張っていくことを強く宣言してくれた。行程的に充実した合宿になるか不安も感じていたが、どうやら大成功の合宿であったようだ。ちなみに2年・3年は驚く程の差し入れを運んでいて、小林は自分でスイカを積極的に持ってきており、藤田は4リットルの樽詰めビールを運んだほどだった…。

 

7月8日 大弛小屋-金峰山-金峰山荘

一気に駆け上がって金峰山へ。合宿フィナーレに相応しい好展望に皆の疲労も吹っ飛んだようであった。山頂では藤田が大事に運んできた巨大スイカを割って食べて合宿のほぼ終了を皆で労う。山頂でひとしきり楽しんだ後は金峰山荘へ向けて下山。途中から林道歩きになっていくがこの距離が本当に長い!そして炎天下となり暑い!そんな中で濱田は途中から叫びだしていた。一方でこういう時はやはり女子が強く、原と羽田野は楽しそうに話しながら歩いていた姿が印象的であった。
 
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Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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