期間 | 2008年 9月28日 |
地域 | 谷川岳 / ヒツゴー沢 |
メンバー | L廣光OB SL沼田 大門 若林恵 |
主旨 | 初秋の上越で沢技術のレベルアップ |
9/27 水上駅ステビ |
前日の終電までに水上駅集合としたので、終電で向かったら当然の様に皆が寝ていた。先週までは時には冷房が必要なくらい暑い日が続いていたが、今週になって急に冷え込み、油断してシュラフカバーだけしか持って来て居なかったので寒くて寝られなかった。 実はこの日、上越全体で初冠雪だったらしい。どうりで寒い訳だ。 |
9/28 5:00水上駅=5:20谷川温泉-6:35/6:50二俣-7:50くの字滝手前付近-9:20第二ゴルジュ帯-10:50標高1200m付近-12:10/12:50肩ノ小屋⇔谷川岳-13:40天神平 |
4:30起床。水上駅の待合室は4:00から空いており、暖房が効いている。5:00に事前に予約していた関越タクシーに乗り出発。谷川温泉の裏側の駐車場まで、1140円。ここからはヒツゴー沢の入渓地点まで、しばし登山道を歩く。この辺はヒルが多いらしいが、山ビルファイターで予防していたので、全く出会わなかった。 6:35二俣到着。早速、沢装備を身に付ける。肌寒く、水に入るのが憚れるような感じだが、本日の天気は曇のち晴ということで、今後の好天に期待して出発する。まずは5m滝や逆くの字滝などの連瀑帯。沢初めての新人がいる中、トップとしてはまだ経験不足な二人によるツートップシステムを組み、流動的な隊編成で登る。最初は水に対する恐怖心もあり、お助け紐を頻繁に出していたので、やや今後の行動が不安になったが、徐々に皆体が動き始め、後半では全体でサポートしながらスムーズに動けるようになってきた。綺麗な釜があれば大門が飛び込み、ウォータースライダーがあれば恵一朗が飛び込む、という傍目には楽しそうな行動だが、この気温で全身濡らすのは最早行動に支障を来たすレベル。計画はご利用的に。 |
ヒツゴー沢入渓 | 逆くの字20mの凹角 |
泳ぐ大門に… | 滑る恵一朗 |
水に濡れて、震えながらの行動となる | 沢の屈曲部分はナメ小滝が続く |
手頃な楽しい小滝が続き、沢が右・左と曲り、再びコンパスが北側に向いた部分で一本。晴れ間も見えだし、開放的な上越の沢の本領発揮といったところか。この後、すぐに20mくの字滝が来るということでザイルを出す用意はしていたが、個人的には到着した瞬間フリー決定な感じのイメージだった。 想像通り登りは容易だったが、やや高度感ある部分もあったので、小刻みにお助け紐は出していく。また、恵一朗も新人ながらにすでに隊のサポート方法を考えながら行動してくれており、非常に頼もしい。 ヒツゴー沢の下部は全体的に流れるように手頃な小滝が出てくるので、常にわくわくしながらの楽しい遡行となるが、記録を書く側としては逆に個々の滝の印象が残り辛く、また夢中になっていたこともあり、正直ほとんど覚えていない。しかし、行動に支障を来たす核心もないという事なので、敢えて細かい記述を残す必要性も低いだろう。ある程度の行動力があれば、遡行図無しの方が、純粋に行動を楽しめるという印象の沢である。(別に記録内容の薄さに対する自己弁護をしている訳ではない) ハイライトのトイ状20mもホールド豊かで簡単に登ることができる。二条の滝を左から巻けば、視界に緑豊かな桃源郷が出現する。ここでヒツゴー沢の滝はほぼ終了。後は稜線まで700m、ひたすら高度を上げるのみである。忘れたころにやってくる最後の10m滝は、左から簡単に巻けるが、近づいてみたら右壁からの登りも容易そう。ここからは、二俣が現れる度に水量の多い方を選び、稜線までひたすら詰めていく。 |
20m滝はノ-ザイルで登れる | こちらの滝も右壁をフリーで行ける |
ミニゴルジュは水中突破が早い | おそらく第二ゴルジュ帯辺り |
ルート思案中 って見てる方向おかしくない? | 真剣に登る恵一朗 一方で真一朗は… |
この辺はやや苦戦を強いられる | 一枚岩が張り付いた特徴的な滝 |
トップを頑張る二年沼田 | 爽快な滝登りをお腹一杯満喫する |
核心部突破!! 二条の滝をバックに喜びを表す | ノドの渇きを癒す大門 (※良い子はマネしないように) |
核心を抜けても滝は続く | 気持ちの良いナメ滝 |
この辺で滝はほぼ終了 | ここから長い長いツメが始まる |
小滝はあれど、問題なく進める | 水上市街を背に、ひたすら高度を稼ぐ |
アルパインクライミング?を体現中 | 稜線は紅葉が始まっていた |
12;00前に稜線到着。先々週に万太郎本谷を詰め終えた部分とほぼ同じである。下流はまだまだ緑が多かったが、稜線部分は紅葉し始めており、ナナカマドの赤が際立っていて美しい。週末ハイカーで溢れかえる肩ノ小屋で沢装備を解除し、大休止。三年生が出発前にくれたらしい駄菓子詰合せの差し入れが、恵一朗から支給される。沢デビューの新人大門は慣れない行動で疲れ気味だが、満足してくれたようでなにより。さくっとトマの耳を打って小屋に戻る。 ここからの下山は、現役ならば当然自力下山すべきなのだが、沼田がKWV女子部の交流があるということで早めに下山しなければいけない為、天神平からの下山とする。先々週は一時間切っていたが、今回は大量の登山客がいたにも関わらず、所要時間47分の下山だった。現役的には、もはや丹沢の大倉尾根下山と同じ感覚らしい。 バスで水上駅に着いた後、コインロッカーに入れていた荷物を回収して解散。最近行ったばかりだが、初めての新人もいるので、今回も山彦で打ち上げすることにする。沼田は前述の予定がある為、沼田には寄らず帰京。トンカツは相変わらずであった。ちなみに電車で水上から山手線圏内へ帰る場合は2940円なのだが、沼田で一度下車すれば、320+2520=2840(円)で何故か100円安くなっている。これは上越に行ったら、山彦に寄れというメッセージに違いない。 |
三週間前に遡行した万太郎本谷 | 肩ノ小屋は人で一杯 |
燃え尽きた大門 | 谷川山頂~! |
ヒツゴー沢をバックに一枚 | またしても山彦で締め |
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