こんにちは!早稲田大学ワンダーフォーゲル部2年の島田です。新入生の皆さんはご入学おめでとうございます。入学式から数週間経ちそろそろサークルや部活を決める時期になりましたが、まだまだ決めかねている方も多いと思います。そこで、皆さんがワンゲルに入部してくれるきっかけになることを祈ってワンゲルの魅力について語りたいと思います。
このブログにたどり着いたということは自然やアウトドアに興味がある方が多いと思います。僕もアウトドア大好きです。しかしながら、現役部員全員がアウトドアや自然が好きで入部したかというとそうでもありません。なんか強くなりたい人だったり、ノリで入った人、部員達の雰囲気に惹かれた人など、入部の理由は様々です。
ただ、そんな人たちでもワンゲルの何かしらの活動が好きになります。それくらいワンゲルの活動は魅力にあふれています。
登山、ボート、自転車、沢登り、バックカントリースキー。どの活動もそれぞれ良さがありますが、今回は僕の大好きな沢登りについて紹介します。
沢登り
個人的には1番楽しく爽快な活動です。ただ、残念なことにマイナーな活動で沢登りを知っている人よりも知らない人の方が多いと思います。では沢登りとは何か。沢を登る。以上。まさに読んで字のごとくです。ここで言う沢は山を流れている小さめの川のことです。単純ですがこれがすごく楽しいです。登山と比べると総合的な力が求められますが、登山よりもさらに深く美しい自然を味わえます。一般登山ではなかなか出会うことのない水と森が織り成す渓谷美には筆舌に尽くし難い魅力があります。轟々と音を立てる荒々しい滝、それとは対照的に一枚岩の上をたおやかに流れる滑滝、日に照らされて輝くエメラルドグリーンの釜、苔と岩壁に囲まれた神秘的なゴルジュなど、目まぐるしく変わっていく溪相に飽きることはありません。水に濡れるため夏でもそこまで暑くないのも嬉しいところです。
また、沢には登山道がなく自分達でどこを歩けば良いか考えながら登っていくため、他の活動にはない冒険感があります。川遊びextreme ver.みたいな感覚です。沢登りは歩いているだけでも楽しいですが、中でも特に興奮する瞬間があります。何かというと、滝の登攀と懸垂下降です。他と比べて危険度が高く緊張する場面ではありますが、一手一手判断を重ねて自然に挑む感覚は病みつきになります。沢登りは判断と挑戦の連続です。滝の登攀ひとつとっても考えることは多いです。ホールドの安定性だとか体重のかけ方とかどのルートで登るのが良いかとか色々あります。上級生になればそういった細々とした判断に加えて隊全体の行動を左右する判断もすることになります。例えば、難しい滝に取り付いてみるか高巻すべきか、ロープを出すか否か、カムやハーケンを使うべき等等。滝の登攀に限定しなければもっと考えることは多くなります。考えることが多いというのはめんどくさく感じるかもしれませんが、それが沢登りの良さでもあります。自分が考えて行動する余地が多く自由なところに沢登りの面白さはあります。決められたコース粛々と歩くのではなく、自分たちで考え、判断し、歩く。その自由さと創造性こそ沢登りの醍醐味だと思います。
沢登りが比較的危険を伴う活動であることは確かです。興味があっても気軽に始められるものでもないからこそ最初の1歩を踏み出すのに不安を感じる人もいると思います。ですが、1歩踏み出してみればその先には全く新しく、広く、美しい世界が待っています。そして、その1歩を踏み出すための環境がワンゲルには整っています。
「何となく興味あるかも」と思った今が最初の1歩を踏み出すチャンスかもしれません。
せっかくなら大学でしかできないこと、ワンダーフォーゲル部でしかできないことをやってみませんか?
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