76代錬成合宿 甲斐武蔵健脚隊

登山・縦走

【メンバー】4年:小田L、山崎SL / 3年:渡邉 / 2年:岡崎、中村龍 / 新人:名田、本、由谷

【目的】新人を肉体的・精神的に成長させる、夏合宿に向けて長距離の山行を行う

6/8(日) 0日目

17:30 高田馬場集合。日曜日ということもあり多くの先輩方が来てくれると思っていたが案外少なかった。錬成名物のスイカではなくパイナップルを細見から貰った。電車を乗り継ぎ韮崎駅まで行く。9時ごろに到着。中村から一駅前で降りてしまったと連絡を受ける。(?)C0は去年発見したローソンの裏の土手。人目につかないのは良いが虫が多い。C0の為だけに隊で一本ぐらい虫よけがあってもいいかもしれない。沢木さんから頂いたシュークリームを食べて就寝。

6/9(月) 1日目

6:30に韮崎駅を出発。6時に呼びたかったがタクシー会社からこの時間を指定された。瑞牆山荘に到着したら体操、トイレを済ませ出発。由谷は高校の頃のハチマキを持ってきており気合十分。富士見平小屋まではペースを上げずに行こうと話していたのでゆっくり行く。新歓合宿で登った瑞牆山が見えてみんなのテンションがあがっていた。そんな雰囲気は束の間、富士見平小屋に到着後は分隊して錬成開始。名田、本、由谷の順番で出発。この日は砂払いの頭以降は岩場が出てくるので錬成は前半戦のみ。由谷はすでに追いつく。名田の体調が万全でないこともあり、かなりきつそうだ。気を使いながら、ペースを上げさせる。大日岩の分岐ごろからは一体で進む。天気は依然曇り、ぱっとしない。岩場に入るがみんな苦戦せずに行く。ただこの人数だと時間はかかるか。金峰山に到着後はなだらかな下り。読図を積極的にやらせる。15時に幕営地到着。テントは不合格。夕食は炒めた豚肉入りのコンソメスープ。個人的にはカレーで食いたかった、、16時ごろから雨が降り出す。翌日に雁峠小屋まで行く案もあったが翌日の天気が雨であることを確認し予定通り甲武信小屋へ。なんとか電話がつながると予約いらないからと言われる。就寝した。

6/10(火) 2日目

さしごで出発。天気予報を確認。停滞はするほどではないと判断。撤収は雨のため行わず、テント内で雨具をつけさせた。国師ヶ岳まで最初は階段。岡崎が何回かルートファインディングをミスる。雨の中、前国師、国師ヶ岳に到着。皆の顔は暗い。ここから甲武信ヶ岳までは小さなポコをいくつも超えていく。奥秩父は読図のいい練習になる。雨もあり、隊の雰囲気が暗いのでみんなで歌を歌る。各々用意してきた歌集を見ながら精一杯歌ってくれた。歌を歌うと自然と元気になるこの現象はなんというのだろうか。12時には甲武信ヶ岳に到着。そこから20分ほどで小屋に到着。受付を済ませ、テントのテスト。1回目は失敗。2回目を設営するときにポールとパッチンのバランスが悪いまま立てようとしてしまい、ポールが折れる。皆かなり寒そうだったので、テストは中断し、テントに入らせる。修工のリペアパイプを使って補修した。テント内に入るとC1のエピ缶をたかせて暖を取る。岡崎がかなり寒そうとの報告を受け、天気図は渡邉に書かせることに。その後の上ミでは回復していた。この日ぐらいからご飯の量が多いことに気づく。自分がいないテントはコメの量を減らしていたそう。翌日は今日よりも雨が強い予報を受け、4時に判断することにして就寝した。新人は疲労と雨の不快感、寒さからかなりまいっていた。

6/11(水) 3日目

2:00起床。予報だと、昼頃は一時的に雨が弱まるとのこと。しかし、岡崎が熱を出したとの報告を受ける。10時まで待機と決定しそれぞれ二度寝を開始した。10時ごろに岡崎が平熱に戻ったことを確認。岡崎の熱が下がらなかったら停滞しようと思っていたので大分悩んだが、出発することに。11時ごろに出発。結果的にはもう1時間早く出ても良かった。雨に打たれながら、淡々と進んでいく。樹林帯ではあるが、枯れ木が多く雨風を凌げる場所が少ない。破風山までは錬成をする。今回も時間差作戦。昨日、由谷と組ませた岡崎が潰れたので今回は中村龍と組ませる。名田は開始早々ふらつきがきてしまい、早々に脱落。本にも追いつけると思っていたがなかなか追いつけない。中村龍のペースが上がらず、由谷が不満げだったのでスクワットを一緒にして追い込む。それがかなり効いたのかそれ以降は中村龍が由谷を追い込みながら頂上まで。結局本には追いつけなかった。名田を応援しに少し戻り最後はみんなで激励した。その後は下り。雁坂小屋まで2本程度。時間も時間だったので、山崎と由谷に先行してもらい山小屋の受付を済ませてもらうことにした。結果、山小屋の管理人はいなかった。到着後はテント、今日も不合格。疲れが如実にでている。天気図まで時間がなかったので1回で切り上げ、食当の準備。岡崎が今日もかなり寒そう。テントに入り、ガスを焚く。この時に防寒着に引火してしまいかなり破損してしまったそう。これは4年の反省だ。自分の方は、雨が降らない予報だったので、木の間にロープを張り干すことにした。(乾きました)今日の食当はチーズ入りカレー。マジでうまかった。かなりの重量だったそうで中村龍がかなり喜んでいた。雨もやみ、皆明日の好天を祈り就寝した。

6/12(木) 4日目

2:00起床3:30出発。朝のクラムチャウダーがかなりうまい。空も快晴。待ち望んだ晴れだ。この日は幕営地の関係から進んでも将監小屋だったので、スタートから分隊することに。中村龍、由谷、山崎が先行隊として出発。中村が日焼け止めを塗りすぎて歌舞伎役者と言われていた。同時刻にそれ以外のメンバーも出発した。錬成合宿初の晴れということもあり、みんなの顔が緩んでいくのが見える。富士山も見え、奥秩父感を味わうことができた。雁峠の下りも気持ちいい。そんな時間もつかの間、笠取山では錬成を行う。自分は名田から7分差つけて本と出発。追いつくかと思ったが、名田の調子がよく全然追いつけなかった。ここの登りは岩場もなく、安全なのでかなり錬成向きだ。途中、岡崎が転倒し足首を捻挫。テーピングをして団装を渡邉に移す。笠取山からのルートは大きな岩場が多く、時間がかかる。やむなしか。唐松尾山到着後、岡崎が全く違う方向に進もうしてしまい、注意する。しかし、ここのルートは少しわかりにくい。予め、確認しておくことを勧める。11時ごろに先行隊が到着したと無線で連絡を受ける。そこから2本ぐらいでこちらも到着。翌日が長時間行動で起床が早かったので、早めに食当、ミーティングを終える。ここで細見パイナップルも開封。いい熟し加減だった。この日はテントも合格。かなり嬉しそうだった。今後は雨や疲れた日でも合格できるように頑張れ!18:00に就寝。

6/13(金) 5日目

ひふみで出発。へドラン行動だ。暗いのでかなりゆっくり進む。中村が頻繁に注意喚起をしていてよかった。この日のミッションはとにかくリミットを切ること。新人女子はかなり軽くしてペースを上げさせる。トラバース地獄だ。同時に読図もかなり練習できる。霧の中進んでいき、あっという間に三条ダルミまでくる。最後の雲取山は錬成を行うことを決めていたので、皆に告げる。みんな、覚悟してましたというような形相だ。例のごとく、名田と本を先にいかせて、そのあとを岡崎、そして最後に由谷といった布陣だ。由谷のペアは自分が担当。最後の錬成なので、精一杯かわいがる。スクワットを20アップごとにして紺碧の空を熱唱して、最後はみんなに励まされながらゴール。話を聞くと新人女子二人はかなりいいペースで登ったそうだ。(もっと持たせても良かったか?)山頂で写真、式典をおこなった。名田は土曜日に授業があり、夏合宿に向けたpw-ingに来てもらうため、ここで分隊し山崎と下山した。本隊はリミットを切れていたことと、翌日の天気が良かったら、早朝雲取山頂から日の出を見たいと思っていたがそうではなさそうなことから雲取山荘ではなく、三条の湯を目指すことに。コースタイムでここから5本だ。しかし、いいペースで歩けて14時には到着した。途中、100キロはありそうな落石が沢の上部から落ちてきた。幸い、沢の中には少人数しかおらず逃げられた。幕営地は予約必須であったが、平日ということもあり快く受け入れてくれた。最終夜ということで差し入れを最後平らげて就寝した。

6/14(土) 6日目

3:00起床4:20出発。コースタイムでは7時間だったが、昨日のペースから5本で行けると踏みこの時間に出た。案の定いいペースで下っていき、9時ごろにはゴールした。読図も初日と比べるとかなり精度が上がっており成長を感じた。本が下山した時に涙を流しており、リーダーとして達成感を感じることができた。渡邉がソフトクリームを後輩におごりみんなで下界の甘さを痛感していた。その後、のめこい湯に入り、そのままレストランで食事。12時42分発の奥多摩駅バスに乗り帰京した。

全行程で64キロという長い計画だったが、新人みんなよくやり遂げてくれた。奥秩父という山域は八ヶ岳などと比べると派手さはないが、錬成を行うという点ではかなり優れているので今後もたまーに行ってくれると良いだろう。

ヤマレコの詳しい記録はこちらから↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8287252.html

文責 小田

【感想】
錬成合宿は前評判よりずっと楽しい合宿だとみんなには伝えたいです。たしかに心身ともに追い詰められ、やめたいと思う瞬間はありましたが、それを超えた先に広がる世界は全てが輝いて見えました。by由谷

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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