75代年間方針『成長』

 

第33回リバベン 2009/5/30-31

ボート

 

期間  2009年 5月 30日~31日
地域  水上
メンバー  L横塚 SL宮澤 若林慧 大門

 


 

 5月29日(金)
早稲田=水上

 

9時過ぎに部員会が終わり、リバベン選手は出発の準備を行う。今回のメンバーは横塚、宮澤、大門、慧である。今回はスプリントでとりあえず決勝トーナメントに行き、上級進出を目標だ。荷物を監督の車に載せ準備万端!と思ったが、テントを忘れそうになるがぎりぎりのところで間一髪気付きセーフ。

今回応援に来てくださる人は大家監督、春田さん、池田さん、鈴木、渡部に加え、宮澤のお母さん,筒井が来てくれることになった。来てくれる人、応援してくれている人達のためにも頑張らないとな、と思いつつ、わっしょいで行われている懇親会に一瞬顔を出した後、水上に向けて出発した。

今回は筒井も初日から応援に行ってくれるとのことで、監督の車にメンバーと共に乗り込む。誕生日を覚えていてくれたらしく、登山用の携帯傘をくれた。うれしすぎる。

元気に話をしていたら、水上に着く。特に渋滞などしていなければ2時間ちょっとで来れるので、水上はなかなかアクセスも良好な場所だ。

さすがに試合前日はオイオイしておらず、我々もテント場についたらすぐに就寝した。

 


 

 5月30日(土)
スプリント/スラローム

 

6時起床。今回はしっかりとレース前にアップを済ませようと思い、朝は少し早めに起きて体を動かした。しかし、他のチームはこの時間にスラロームのスカウティングを行っていたようで(むしろスラロームのゲートがいつ張られるのか分からなかった)、我々は7時にノルンを出て、7時半頃に水紀行館に着きゲートが張られるのを知ったので、代表者会議の8時までに30分でスカウティングを行った.何とかスカウティングは出来たので、ぎりぎりセーフだった。

8時30分から開会式が始まった。去年我々が選手宣誓を行った開会式である。今年の選手宣誓は日本各地の大学から一人ずつ4人選び、選手宣誓をする感じだった。開会式が終わり、参加記念品を受け取り、ボートをトラックに積む。参加チームが各々車で出艇するところまでいくと混雑するので、参加チームのボートはトラックに積んで一括で持っていくのである。出艇場所まではバスで行くので、その時間まではアップをして体を温めておく。

今回の我々の出艇順は24番目である。バスに乗り込み出艇場所に着く。我々のボートを見つけポンプアップをする。タイムトライアルの時間は10時15分なのでそれまでに体操やアップを続けておく。装備チェックが終わり、出艇準備に向かう。出艇間隔は1分なので、急いで準備をしなければならない。タイムトライアルは1艇ずつの出艇で水明壮前がから大鹿橋までである。

☆スプリント(タイムトライアル)
今回の水位は3.2m。いつも見えない場所に岩が出ている。練習ではいつも3.5mなので見えなかったのだ。いつもよりも左のルートを取らなければならないので、大門にラダーを入れておくように指示。いよいよスタートの時間になり、5秒前からの合図に合わせてスタート。スタート直後は4時方向だったが5時になってしまい岩に乗り上げ大きくタイムロスをしてしまう。そのままゴールに向かうも不完全燃焼に終わってしまった。いつも通りのスタートが出来ず、非常に悔しい。しかし、悔しがってる時間はなく、すぐにスラロームのスタート地点まで行かねばならない。

☆スラローム
スラロームのスタート地点はJA前。出艇間隔は2分。スタート前にさっきまでのことは忘れて、スラロームに集中しようと全員で気合を入れなおす。うれしいことに岸から応援メンバーの人たちが声をかけてくれた。スカウティングではJA前にゲートが4つ、湯原橋にゲートが3つ、弁天橋にアップゲートが一つあった。JA前はジグザグに配置され、一つ目はバウラダー、二つ目はフェリー、3つ目、4つ目もバウラダーで行くことにした。湯原橋ではしっかりと右岸によって、左岸を目指して漕げば大丈夫そうだ。ラストのアップゲートは練習でもできたことなので、しっかりとタイミングを合わせれば問題ない。

スタートの時間がきてスタートするとすぐジグザグのゲートが出現。漕いでみて始めて分かったのだが、このくらいの水量ならフェリーすることなくいける。しかし、事前の打ち合わせどおりに2ゲート目でフェリーし、少々時間がかかったが4つすべてのゲートを通過することができた。このあと、湯原橋まで漕ぎ、次のゲート3つが現れる。ユニバーシティーラップスロックという、大きな岩のすぐ右を通過し、そのまま最初のゲートに向かったが、左により過ぎて最初不通過、残りのゲートは通過することができた。

このままストリッパーズや、サーファーズを過ぎる。やはり水位が低いので大したことはない。弁天橋下のアップゲートは綺麗に決まる。今までで一番良かったのではないだろうか。

それが終わるとゴールの紅葉橋はすぐだ。かなり疲労してるが最後まで声を出し、思い切り漕ぐ。最後の直線を漕ぎきり、ゴール。

ボートは紅葉橋に置いておき、とりあえず水紀行館へ。スプリントの決勝トーナメントは、午後に行われるが、これは午前に行われたタイムトライアルの上位16チームになる。結果は1時に発表とのことなので、とりあえず昼食にする。
昼食はサンモールにて購入。自分たちのものに加え、応援に来てくれた人たちがたくさんの差し入れをしてくださった。本当にありがとうございました。結果が気になり、不安の中食べたので、食事があまり喉を通らなかったのが悲しいことだが…。結果発表の時間になり、決勝進出チームをアナウンスしていく。最後のチームが呼ばれ、我々は決勝に行けなかったことが決まり、呆然自失の状態だった。

その後ボートを回収し、決勝トーナメントが始まり、チームが段々と絞られていく。決勝トーナメントはH2H(Head two Head)といい、決勝進出16チームで2艇ずつトーナメントを行っていく。強いチームは何度も漕ぐのでかなりキツイが、迫力があり、さながら水上の格闘技の様相で面白い。観客席で悔しみつつ眺め、優勝が決まる。

15時半頃。その後悔しさを身にしみながら、とりあえず風呂に入りに行く。明日は恐らく入れないので今日のうちにとのこと。場所は湯テルメ谷川だ。ここは値段が安く露天風呂もついているのでかなり満足。風呂のあとは夕食の買出しに行く。夕食はとりあえずキムチ鍋とバーベキューだ。通常ならばありえない組み合わせだが全然問題は無い。買出しが終わったらすぐテント場に戻り、食事の準備をする。

テント場に着いたときはもう18時になっていた。ナイトステージは19時からだが例によって遅くなると思うので、まぁ大丈夫だろう。ご飯を食べているとナイトステージ(夜の部)が始まった。最初にチーム・テイケイのボスニア大会の報告があった。チーム・テイケイ(日本のプロラフティングチーム)は今年の5月にラフティングの世界選手権に出場し、2位という結果を収めた。また女子のリバーフェイスも2位となり、アベック準優勝という快挙を成し遂げた。報告ではその時の映像も映してくれ、とてもかっこよかった。日本のラフティングもますます盛り上がるに違いない。
まずは結果発表。結果は初日33位。去年の43位を考えると上がったが、もっと上を目指していたことでかなり悔しさが残る。

その後は狂喜乱舞のナイトステージ。多少雨によって迫力は1割減だが、それでも学生のパワーはすさまじい。昨年お世話になったオフィシャルの方や、知り合いになった他大のラフターとも話をしたり、飲みあったり、とても楽しい夜になったはずだったが、初日の結果に自分はかなり打ちひしがれていた。恒例のオイオイが始まったわけだが、いまいち乗り切れない。切り込み体調の大門が出陣したがあまり自己紹介にありつけない様子。池田さんや筒井、慧が第二次で出陣する。早稲田のコールもちらほら聞こえてくる。Lとして良くないなぁ、と思いながら腰の上がらない時間を過ごす。ある程度時間も経った頃、フラッと何を思ったか、学生の塊の中に身を通し、自分が自己紹介をしていた。一度自己紹介をしてしまえば何も悩むことはなかった。やっぱり考えてても何も生み出さないと感じた瞬間だった。存分に早稲田の存在をアピールし、年に一度の狂乱の宴は終焉に向かう。
明日は今日のことを考えず、いままでの練習の成果を発揮し、最高の漕ぎをするということを胸に誓って、11時30分頃就寝。

 

スタート前に入念にチェックスプリント決勝の観戦中…

 


 

 5月31日(日)
ダウンリバー

 

6時起床。昨日と同じように朝アップを行う。天気は曇ったり雨が降ったりという天気だ。水量も昨日と変わらず3.2m。体操をしながら、今日で終わりなのか、としみじみ思ってしまう。8時の代表者会議を終わらせ、淡々と出艇まで準備する。中級のコースは水明壮から紅葉橋まで。準備前は応援メンバーが声をかけてくださった。応援メンバーと別れ、待ち時間に入る。出艇前は緊張していると長い待ち時間なのだが、今回は淡々と進んでいき、レースの時間が瞬く間に来てしまった。もう何も気にすることのないことが影響したのだろうか。スタート前は昨日と同じ岩だけには乗らないように気をつけること、練習の成果を発揮すること、最高の思い出を作ること、そんなようなことを話したと思う。正直、あまり覚えていない。

レースが始まる。とりあえず、昨日失敗した岩は通過し、スタートする。スリーウェイズも難なく通過。モンキーコーナーも特に難しいところは無い。あと気にすることはこの水量では隠れ岩の可能性が高いことである。一度隠れ岩に乗りそうなときがあったが、事前に察知し避ける。ユニバーシティーロックはこの水量の場合あまり波が立っていないので、右から行くことにしたが、この判断は正しく、より流れに乗っていけたと思う。ストリッパーズ前はもう死に物狂いで漕いだ。最後の最後まで。漕いでる時にほんとに泣きそうになった。最後はみんなで声を出し、ゴールまで向かった。このときの感覚は自分の思い出の中に刻み込まれただろう。

すべてが終わった。自分の心の中では満足のいく漕ぎだった。漕ぎ終わったときの満足感はひとしおであった。この後は片付けをして、ご飯を食べつつ上級のレースを観戦した。上級への憧れはあったが、とりあえず昨日とは別の心境だったのはまちがいない。

閉会式は例によって遅れた。今年から閉会式で飲むということが完全に禁止された為、表彰台に上ったチームは、協賛のレッドブルを飲んでいた。我々は集計ミスで33位勝というのを頂いた。賞品は大量のべっぴんさんとペットボトルケースだ。ありがとうございます。閉会式は超どしゃ降りの雨が降ってきてオフィシャルの方の挨拶もよく聞こえなくなってしまった。

あまり締りがなくなってしまったが、これにて第33回リバベンは終演である。様々な気持ちや思い出が自分の心の中で混ざり合っている。きつかったときもあったけどとても楽しかった。前回そして今回で得たことはとても大きかったと思う。自分だけでは到底個々までこれなかったしそもそも漕ぐこともできなかった。お世話になった方々、本当にありがとうございます。

 

ダウンリバーのスタート前上級コースの諏訪峡
行きたかった~…

 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

関連記事

最近の活動

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ
TOP