早稲田キャンパスの銀杏が秋の到来を伝えてくれる。どことなく肌寒い秋風に、長袖コートをもう一着。羊雲が夕日に映える中、通学路の坂道を下って行く。秋という季節は心落ち着く季節です。
私達の様にアウトドア活動を行っている人間からすると、紅葉化粧の季節です。山の紅葉は一際です。ウェディングドレスを纏った花嫁の様な冬山の景色も思わず心惹かれるものがあるのですが、顔を赤らめて照れくさそうにしている山々も可愛らしいものです。
先日、私は山荘祭という行事に参加して参りました。山荘祭とはOB会(正式には稲門ワンダーフォーゲル会)の行事で、妙高高原にある山小屋で集まり、自然を楽しみながらの交流会というイメージです。高妻山登山・笹ヶ峰クロスカントリー・キノコ狩り等さまざまなコースがあり、現役から参加されたY村さんとA木さんは登山グループに参加されたそうです。土曜日に授業が入っていた私は残念ながら参加出来ず、授業を終えてから新幹線で飛んで行きました。
妙高高原駅では現OB会専任理事の車に乗せて頂き、山小屋へ。なんでもニューヨークの空港でのトラブルで6時間ほど足止めを買い、今朝日本に帰国されたのだとか。クロスカントリーに行けなかったことを残念がっておられました。
山小屋には既に多くのOBの方々がいらしておりました。私は料理を手伝おうかと思ったのですが、厨房を覗く限り足手まといになると判断。(食事中、この判断が正しかったと改めて納得するのでした。)OB・OGの御子息と戯れることにしました。肩車したりグルグル回ったりして・・・子供の元気は底なしですね。それにしても7歳でジャッキーチェンのモノマネが出来ることには驚きました。
その後、登山組も山小屋に戻ってこられ、食事会スタート!OBOGの方々やご家族の方によって振舞われる料理に舌鼓を打つ。
今回は16代伊藤さんからの指定寄付金によって新しくなった山小屋の設備についてご紹介します。
まずは食器棚。現在の山小屋設立当初からあったとされる棚が木製のお洒落な棚に変わっておりました。寄付を頂いた伊藤さんの名前も掘ってあります。また、キッチンにある湯沸かし器のお湯が出なくなっていた為(昨年の冬合宿では水の冷たさに苦労したものです。)そちらを新しくしました。今回の山荘祭では非常に快適でした。更に、風呂場の手洗い場の蛇口が寒冷地仕様になっておらず、凍結の恐れがあるということで、そちらを寒冷地仕様に変更。残ったお金は今後の山小屋の為に貯めさせていただくということになりました。本当に有難う御座いました。
OBの方々のお話を聴けるのは貴重な機会ですし、とても有意義かつ楽しいことだと私はつくづく思っています。ワンゲルを作ってきた方々、今のワンゲルがどうやって今のような状態に在るのか。過去に起こったイベントなど興味深い話ばかりです。
多くの方が寝静まるような夜になると深い話しをはじめるというのがワンゲルの風習。私もジュースを飲みながら話し合いに参加。後輩指導について御教授頂きました。
翌朝、私とY村さんはクロスカントリーコースを走る方々に同行。車をお借りして妙高付近の調査をしました。キャンプ場などを調べた後は5月の山小屋掃除でも訪れたときに食べたソフトクリームをY村さんにご馳走になりました。有難うございます!
走る装備を持ってくれば良かったと後悔。とはいえ走っているメンバーに付いて行ける気がしないのも事実ですし、それが情けなくて仕方ないと思うのもまた事実・・・。
帰りは高速道路の渋滞に引っかかりながらも無事に東京着。送って頂いて本当に有難うございました!!
山小屋日記シリーズ、次は11月の山小屋掃除です!(あ、TOFLEあるから行けないんだっけ・・・。)
2年 F永
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