春合宿。冬、プレ春に続く積雪期三番目の合宿であり、積雪期、そして一年間の合宿の集大成である。今回、我々は尾瀬で合宿を行った。
合宿初日。雨が降った。雨が降っていると、雪山では行動できない。早く進みたいという気持ちを抑え、1日テントで待機した。
2日目。しばらく斜面を登り、そして下ると尾瀬沼が見えた。一面真っ白だ。どこまでも続いているような雪の上をひたすら歩く。1時間ほどで対岸に着いた。まだ午前中だ。もっと進んでもいいんじゃないか。自分を含む多くの部員がそう思ったが、リーダーの判断によりそこでテントを張った。
三日目。前日の行動が早くおわったため、予定を変更しこの日は悪沢岳の麓まで行くこととなった。途中、尾瀬ヶ原を渡った。尾瀬沼と似たような、それでいて少し変化のあるような地形が続く。長い。いったいどこまで続いているんだ。そう思いながら三時間ほど歩き、ようやく渡り終えた。しばらく登るとキャンプ地に着いた。
最終日。テントから出ると、雲ひとつない青空が広がっている。はるか遠くの山まで良く見える。2時間ほど登り、スキーで1時間ほどかけて降りる。今年は雪が少ないと聞いていたが、藪もなく、滑りやすい。キャンプ地に着くと、テントをたたみ、バス停へ向けてひたすらアスファルトの上を歩いていく。尾瀬ヶ原も長かったが、この林道も長かった。
一年の締めとなる春合宿。来年は誰とどこに行くのだろうか。今年も一緒だった人。今年は参加できなかった人。新入生。この記事を読んでいるあなたも、もしかしたら一緒に雪山へいくのかもしれない。
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