期間 | 2007年7月27日 |
地域 | 上越 ヒツゴー沢 |
メンバー | L倉本OB SL鳴海 酒井 長谷川 |
7/27 晴 5:00 水上駅=5:20 谷川温泉 – 7:10 ヒツゴー沢入渓 – 10:00~11:00 トイ状20m滝 – 14:10 谷川岳山頂 – 15:50 ロープウェイ |
4時起床。まだ明けきらない梅雨ではあるが、この日は快晴。朝飯を取って、5時タクシーに乗車。水上のタクシーは朝は動いていないので要注意。なんども営業所に電話して運転手に起きてもらった。 行動開始地点は谷川温泉から。登山道の入り口までタクシーが入ってくれる。15分で1220円也。 ヒツゴー沢の出合までは、谷川沿いの登山道を行く。噂に聞くとおり、ヒルが多い。トップの長谷川は行動開始すぐに足をやられ、はっきり意気消沈している。「最近の若者は弱いのう」と隔世の感を抱いていたら、脇からカエルが出てきて、Lもキャッと情け無い声を出してしまった。五十歩百歩である。 6時50分、行動開始から1時間半でヒツゴー沢の出合に到着。ここで沢装を着ける。スリングやハンマー・ギアの整理方法を確認して、7時10分遡行を開始。 入渓してすぐに連曝(第1ゴルジュ)となる。どの滝も登攀に困難はない。 とはいえ遡行図でF2とある逆くの字滝の取り付きで捻挫をしてしまったLはあんまり偉そうなことは言えない。軽度だったからよかったものの、沢で捻挫したらにっちもさっちも行かなくなる。気をつけましょう。足首に心配のある人は、事前にキネシオテーピングをするといいだろう。 |
ヒツゴー沢入渓 | 沢の定番シリーズ ①釜での泳ぎ |
②滝でので修行 | ③ウォータースライダー! |
第1ゴルジュをぬけると渓相は変わって、ナメ滝・淵が続く。それにしても酒井はいったい何回淵に飛び込み、泳いだろうか。Lは勝手に「カッパ酒井」とあだ名を付けた。ヒツゴーの水はあくまで透明である。酒井がニタリと笑う。 20mくの字滝で現役は思い思いかっこいい写真を撮り、ちょっとコツのいる第2ゴルジュを越え、10時にトイ状20mに到着。事前にヒツゴー沢のハイライトと聞いていたが、見る限りではスタンスも豊富で簡単そうだ。酒井がリードし、鳴海がビレイヤーとなる。カンテを行くが、途中ランニングビレイをとるピンも なく、でも簡単なので、酒井はノーピンで登り切る。Lはフリーで登り、酒井にビレイの指導。長谷川・鳴海の順に登る。 どうも現役はビレイのシステムがまだ飲み込めていないようだ。下界でしっかり練習しましょう。 滝上で大休止を取って、まわりのリスにハーケンを打ち込み、感触を覚えてもらう。 11時出発。小滝を越え越え、10m滝は左からあっさり巻くと、あとは長い長い、そして長い、本当に長いツメである。救いは両岸の草ツキに咲く花と、稜線の山並み。Lは現役のスピードに付いて行くのがやっとで、バテバテになりながら肩の小屋直下の稜線に到着。13時50分。 |
トイ状20m滝 | ヒツゴーのツメ(写真後半から) |
トイ状滝上部 | その後の小滝 |
思わず泳ぎたくなるような流れ | 谷川の稜線へと向かう |
14時10分、谷川岳山頂(トマの耳)。コーヒーを飲んで、大休止。酒井はオキの耳まで行った。元気なカッパである。それにしても景色も素晴らしく、好天に感謝。 14時40分下山開始。天神尾根を降りて、15時50分谷川岳ロープウェイ着。 ロープウェイ駅から水上までバスに乗り(650円)。水上で着替えて、沼田へ。おなじみ「山彦」で打ち上げて、ワンダリング終了。お疲れさまでした。 沢の経験をある程度積んだ者ならば、ヒツゴー沢の滝の登攀で苦労することはないだろう。ただツメが非常に長いことと、ロープウェイを使わない場合は下山のルートも長くなる。体力と時間に余裕を持ったパーティ・計画でなければならないだろう。 奥多摩・丹沢を登って、もっと大きい谷に行きたいな・上越に行ってみたいな、ということなら、その手始めには申し分ない沢だと思う。 |
ツメの最後は開放的な草原 | ニッコウキスゲと上越の山々 |
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