75代年間方針『成長』

 

72代錬成合宿八ヶ岳隊記録21/6/6-11

活動報告(山)

【メンバー】
L 4年佐藤 SL3年小林 3年中島 2年倉澤 2年峯岸 新人浦林 新人島田

【ルート】

6/6(日)C0            高田馬場駅=茅野駅C0

6/7(月)C1            C0=女神茶屋-蓼科山-双子山-双子池ヒュッテC1

6/8(火)C2       C1-北横岳-縞枯山-白駒池キャンプ場C2

6/9(水)C3            白駒池キャンプ場C3

6/10(木)C4          C3-ニュウ-天狗岳-赤岳鉱泉C4

6/11(金)G       C4-行者小屋-赤岳-行者小屋-八ヶ岳山荘=茅野駅G

【気象】

高気圧に覆われて、合宿期間中晴天が続く。蓼科山手前2350mで気温18度。

【概念図】

八ヶ岳を北から南へ。約38㎞の行程。

【行程】
7日 予定6h30m 実際7h45m
6:40 出発
10:30 蓼科山
14:26 双子池ヒュッテ

毎年錬成合宿の地としてよく選ばれる八ヶ岳だが、今年は北から南へ縦走する計画にした。理由は、最終日の下山が、斜度がきつく膝の負担が大きい蓼科山の下りにかかるのを防ぐためである。今年は2年ぶりの錬成合宿ということで上級生も手探りなところが多かったが、下界から準備を整えて乗り込む。新人の2人の重さは10㎏少し。例年の新人にくらべれ場少し軽い程度だが、トレーニングの実施状況を鑑み設定した結果である。この日の新人は心持緊張しているようだったが、問題なく最後まで歩きとおせた。一方、2年峯岸が蓼科の下りで足をくじき、ほぼ解除の状態で下山。初日から注意喚起を徹底する必要があった。また、トップの選定について慎重になるべきであった。予定より1h以上遅れたが、峯岸の対処に30分程度使ったからである。テントはクリア。

8日 予定7h30m 実際7h45m
4:55 出発
7:30 北横岳
12:40 白駒池キャンプ場

湖畔の朝は澄明で気分が高まる。一方新人2人にとっては地獄2日目のようだ。キャンプ地には3組ほどのキャンパーを確認する。ここの水は塩素の五百井が強いので煮沸をお勧めする。撤収に時間がかかり喝を入れる。亀甲池のあたりから少しペースを上げるが、浦林が合宿前からの膝の痛みを訴え、団パイを少し減らし、ペースもそこまで上げなかった。亀甲池の付近は踏み跡がいくつもあるが池から離れるように歩くと正解である。北横岳山頂は風が強く冷えた。雨具を解禁する。赤岳をはじめとする南八ヶ岳が遠くに見え、悲しそうな島田。坪庭・雨池峠間は木道で、地域特有の枯れた様子や高山植物が楽しめる。縞枯さんまでは追い込み。膝の状態を見つつそれぞれの新人を分隊して頑張らせる。頂上では今回初導入のウィダーゼリーを各人に支給する。今回の合宿の考え方としては、下り以外であれば地形や獲得標高を考慮しつつペースを上げさせる方向でいた。逆に言えば、下りは集中させ、申告させる痛みの程度を鑑み、団パイもすぐに軽くすることも行った。怪我が何より怖かったためである。茶臼の下りはもろい岩が多く落石注意。麦草峠で道路を渡るも茅野までは数10㎞あるということでまたも悲しくなる島田。ほぼ予定通りに着くも、4回目でテントを決めており、精彩を欠いてしまった。

なお、この日の上ミで浦林と峯岸の途中下山を決定した。理由は、浦林については左ひざの痛みが行動中のみならず休憩中も引かないことから重症を疑ったこと、峯岸についてはよりハードな行程になるC3以降について捻挫した状態で入山するのはリスクと判断したことである。けがで途中下山させてしまったことは2人に対し非常に申し訳ない。なお、彼女らの下山にあたり、食糧・装備に変更を加えた。

9日 実際0h
6:15 浦林峯岸出発
14:00 小林中島再合流

浦林峯岸が錬成最後の朝を迎える。浦林は撤収を時間内にできていた。彼女らの下山に当たっては、小林中島を付き添わせ、病院に向かわせた。結論として、2人とも重症ではなかったことで一安心であったが、合宿に復帰するということはなく下山させている。残った3人はテント設営と撤収の練習などをしてつかの間の休息をとった。知ら※池は風光明媚でいいところである。森林浴という言葉がぴったり。落ち着いたらまた来てみたい。

10日 予定9h30m 実際9h30m
3:40 出発
7:50 天狗岳
11:25 赤岩の頭
13:10 赤岳鉱泉

当初9人だったメンバーがついに半分の5人になった。オーレン小屋で区切ったリミットをクリアできなければ予備2の食袋を使うことになり、強制撤退になってしまう。なんとしてでも通過できるようにニサシになった。パッキングがまだ不安な島田。白駒付近は木道が多い。またエレキ行動ということでいつも以上にスリップには注意する。ニュウまでとりあえず頑張らせて、朝日を臨む。稜線上は急がせることをせず歩きに集中させる。歌集も尽きる人が多く、記憶を頼りに歌う。あまり錬成っぽくない快晴の縦走。天狗岳で小林の炭酸が解放される。東天狗の下りは岩がもろい。途中の階段も一隅が浮いており恐怖である。カールが美しい。根石からは硫黄岳方面も考えたが、神経を張り詰めるのが連続するのを回避するため、今回はオーレン小屋へ降りてから上がる選択をした(追い込みポイントを作る名目もある)。なんだか今日の行程はスムーズだなと思っていたであろう島田は、オーレン小屋からの350アップで地獄を見る。30㎏オーバーの倉澤のザックを背負い、1時間強で登れと言われる。赤岩の頭に着いたときはもうへとへとだった。お疲れ。ここで30分の大休止。赤岳鉱泉に降りて本行程の最もハードな日は終わる。テントは2回目で建て、まだ課題が残る。最終夜を久しぶりに行い、就寝。島田の一発芸と倉澤の突っ込みが面白かった。

11日 予定8h 実際10h
4:50 出発
9:10 赤岳
14:50 八ヶ岳山荘

C4の間ずっと天気は持ち続け、最後赤岳を目指す。赤岳鉱泉にもなると登山客の数はだいぶ多くなる。コロナを反映してか、某アニメの人気の影響かはわからないが、ソロキャンパーが多いようだ。赤岳の山頂までは非常に3hほどかかる。変色した階段、慰霊塔、軋む梯子など難関が多い。赤岳を最終日に持ってくる場合は集中を切らさないのが肝要だ。赤岳山頂からは蓼科をはじめとする全山を容易に見渡せた。ここで倉澤が長々と持ち続けたスイカを食す。式典を終え、一路下山。下りは少し早く2h15m。行者小屋からは長い河原歩きを経て、八ヶ岳山荘まで降りる。島田曰く、これまでの人生で一番きつかったとのこと。よく歩ききった。お疲れ様。

佐藤

北横岳です。ゴール遠いです!

対照的な2人。

Long way to go.

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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