鳥屋待沢 上級生w-ing 2020/8/14

沢登り

メンバー:4年 K(L記)、G(SLカ)
     3年 N(医)
     2年 自分(気)、T(装)
グレード:1級上
目的  :突破力強化

〈記録〉
本厚木駅5番バス停から6:55分発のバスで煤ヶ谷バス停へ。5番バス停は北口の道路を渡ったところにある。煤ヶ谷までは30分ほど。バス停から鳥屋待沢出合まではーー分かかった。橋を渡り右岸から入渓地点まで向かう記録も多かったが、我々は左岸の仕事道から向かった。とても歩きやすかった。また、今回は仕事道に入る前に沢装備をつけたが、狭くヒルが多いうえ車通りもあるため、入渓地付近の河原の方が良いだろう。

前記の通り、大きな堰堤の上にある広い河原から入渓。「美しい釜と大岩」直後の支流は見逃してしまった。

下山後しっかり飲んだため、この後の記憶が結構飛んでいます。

大滝12m(④)はKさんとNさんが高巻いてトップロープを設置。高巻きは難しくなかったらしい。自分とTはトップロープで登攀した。水線付近にちょうど良い箇所がなかったため、落ち口よりだいぶ左側の木を支点に。そのため登攀ルートも水線から左に離れてしまった。泥が滑りやすかったが、登攀自体は非常に簡単。基部の取り付きさえ超えれば楽勝。リード登攀もできるだろうが、下部はランニングビレイが取りづらい。上部は木の根が豊富なので取りやすそう。
水線横を登るならもう少し難易度は上がりそう。また、今回は左側を登ったが、水線右側からでも登れるだろう。

大滝後のゴルジュ帯(⑤)のラスト、4mCSは簡単に登れる。トポに記載の残置スリングは見つからなかった。

 5mトイ状(⑥)は突っ張って登り左に抜けた。大滝を除けばこの沢の核心らしいが難しくはない。

 6m滝(⑦)は左から。下部は滑りやすいがほかは簡単。5mトイ状よりは難しく感じた。
 
 二俣(⑧)はいわゆる二俣ではない。右俣は滝となっていて支流みたいである。左俣は一見涸れ沢みたい。

 10m×2・5mCS×2(⑩)は記憶にない。ということは大した滝ではなかったのだろう。

 12mハング滝(⑪)は見つけられなかった。とはいえ、このスケールの滝を見逃すはずがないので見える前にツメを開始したのかもしれない。
 
 おそらく690m地点からツメ上がった。左手の急な小尾根に乗り、約870mまではそれをたどった。岩はとてもはがれやすく、腐った木も多いので注意。また結構ヤセているので気は抜けない。しかし、木の根っこや立木が豊富なので難しくはなかった。慣れていない人はハンマーがあると良いだろう。落石も起こしやすいが両脇に落ちていくため後続にあたる危険はない(ほかの遡行者がいる場合は気を付けて)。約870m地点で谷地形に少しトラバースした。その後は微妙な踏み跡をたどって稜線へ。思ったよりは楽なツメであった。

 宝尾根上部は踏み跡がほとんどないうえ、枝尾根が多数。違う尾根にもテープがついているので信用しない方がいい。我々は600m地点で読図をミスり、南東の尾根を100m程下ってしまった。途中右側が大きく開けるので、遅くともそこで間違いに気づくべき。正しい尾根に戻ると後は簡単。踏み跡をたどればほどなくして宝尾根取りつきに出る。
 
 山中ではだれにも会わなかったが、谷太郎川はBBQを楽しむ家族であふれていた。我々は宝尾根取りつきの目の前のガードレールを超えて河原へ降り沢装備を解除した。
 
 夏の丹沢ということでヒルを非常に警戒していたが、結局かまれたのは二人だけだった。自分はスパッツの中やザックについていたくらいであり、そこまでひどくない。6月の源次郎の方が数倍ひどかった。

〈所感〉
 ヒルを警戒してか、暑さのためか、ほかの登山者に一切会わない静かな山行だった。しかし嫌なものが何個か。まずは小型の鹿(カモシカ?)の死体。首がなかった。二つ目は持ち主不明のザックとヘルメット。ザックの中身は飛び出ていてそこまで古くなさそう。ヘルメットは割れていた。なんか怖いな。

 沢それ自体は普通に楽しかった。同じ一級上で比べると、水根沢>鳥屋待沢>熊倉沢という感じ(難易度も同じ順番)。滝の数が多く、突破の練習になる。ツメも緊張感はあるが難易度はちょうどいい感じ。宝尾根の下降は読図練習にもなる。全体的にバランスの良い沢だった。シメの飲み屋が本厚木にたくさんあるのも良い。

 また、71代沢隊としては初となる現役部員だけでの完遂となった。そこまでOBの穴を感じなかったのは成長した証かもしれない。71代も残りわずか。事故・怪我無く終わりたい。

写真・詳細な記録はこちらをご覧ください↓

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2501253.html

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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