62代冬合宿 2010/12/18-31

合宿記録

12月16日
私と小山は、先発隊として二人で出発する。長野に深夜に着いて、この日は長野駅の五輪の前で就寝することにした。

 

12月17日
始発が始まると煩いし、人目も気になるので起床する。待合室で少し待ってから妙高行きのバスに乗り込む。去年はバスで妙高に行ったので新人の時以来の電車である。この電車から見える、妙高山は強く印象に残っている。
妙高山が見えると意外と白いので開業するのではないかと期待したがこの期待は甘かった。
駅からバスに乗り、新店さんに立ち寄る。いつもと変わらずお元気です。この間に、杉の原スキー場に問い合わせをしたが18日には開業しないとのこと。開くのは、赤倉か焼額しかないようで、大門と相談して赤倉に遠征することにする。1時間ほどお話をしてタクシーを呼んで山小屋に向かう。
まずは、山小屋に届いている食糧を地下倉庫に入れることから始める。大量の食糧を2人で入れるのは辛いです。今晩中に駅に移動することになったので、山小屋に残っていたそばをたくさん食べて出発する。
暗いスキー場は、怖いです。今晩は、二人で駅にステビすることに。

 
12月18日
朝起きて、始発が到着すると本隊が到着した。さっそく、赤倉行きバスに乗る。
到着する頃には、雪が強まり杉の原もオープンするんではないかと期待をする。
到着するなり、準備をしてゴンドラに乗りこみます。私の班は吉村、内山、竹内。3人ともある程度滑れるが、まだまだです。吉村が一番うまい。シールの練習では、休憩斜になるとずるずる滑っていた。
この日は、山小屋に戻るので早めに練習を切り上げて赤倉を後にする。杉の沢に着いてからは、本隊の人は全装行動。私と、小山はご飯を作るために先い山小屋に向かいます。
新人達は、立派な山小屋に驚いている様子。しばしの間、山小屋ソングをかけたりしてくつろいで明日以降の遠征の準備をする。

12月19日
4時半に起床して、ご飯を食べて出発。今日は、天気が良さそうです。昨日の雪でもススキなどが埋まっていないので杉の原の開業はまだまだ先になりそうな予感。
バスに乗って、妙高駅に行き、またバスに乗って赤倉に到着。
今日の練習は、A→佐久間、由梨、橋下、尾形 B→大門、小山、青木、内山、吉村、竹内の班で行う。橋下と尾形は、だんだんと滑れるようになってきた。尾形は、逃げ出したいと思っていたようだが。上級コースしか開いていないので、練習がやりづらかった。
この日も、みっちりと練習を行った。泊る場所をどうするか悩んだが、ゴンドラ乗り場の前の駐車場を超えたあたりが茂みになっているのでそこに張ることにする。
食事と反省を行い21時に就寝。

 
12月20日
この日も、同じメンバーでスキーの練習です。下級生だけでなく、佐久間も練習しますがまだまだファットスキーに慣れないのでコブで転びまくる。新品の板が無残なことになり、ビンディングも破壊してしまった。恵一郎に板を貸してくれるように頼み大池に持ってきてもらうことに。午後に到着した大池は、2本の板を持つのは本当にきつかったと言っていた。動画を撮って、研究をしながら練習を行う。
練習を終えて、新人は天気図の練習。遠征の時は、外で書くのが名物です。書き終えてテントに戻ります。山小屋のありがたみがわかります。この日も、21時に就寝。

 
12月21日
朝は、赤倉観光ホテルまでシール歩行の練習。斜面がカチカチでシール歩行しづらい。
そして、滑降もしづらい。尾形と橋下がハマっていたようだ。
この日は、チェックも兼ねて3年生だけメンバーを替えて練習をする。こちらの下級生は、なかなかな感じ。ガンガン滑って、最後はゴンドラ乗り場まで滑り込んでこの日の練習は終了。テントを撤収して、山小屋に帰ります。また、バスを乗り継いで杉の沢到着が17時。ここから、シール歩行はキツイですがそれしかない。下級生の何人かに先行してもらってご飯を作ってもらうことにする。スキーが苦手な尾形と橋下がバテバテでハマってしまった。
夕飯は、忘れもしないハヤシライス。小山は、米の炊き方を知らないようで、水とコメの量が違いすぎて本当にまずかった。ハマりかけた。親に甘やかされているからだと、突っ込みたくなった。ミーティングなどをして就寝したのは23時でした。

 
12月22日
この日は、休養日。7時に起床してご飯を食べたら、寝る者や人生ゲームをする者、本を読む者様々です。12時に昼ご飯を食べて(何を食べたかは覚えていない)、翌日のプレツアーの準備をしたらまた自由時間。授業で遅れて入る予定だった、慧がいつの間に到着していた。上級生は、午後に搬出法の確認を行う。

 
12月23日
5時に起床して、全装で出発する。新人達は、全装でもしっかりとシール歩行できるようになりました。スキー場内は、まだまだ雪が少ないです。第二高速の終了点まで行き、そこから滑降を開始します。新人は、初めての幕営なので丁寧に行う。
荷物を整理してから、まずはビーコン訓練です。雪が少なすぎて隠れるか心配でしたが大丈夫でした。吉村、内山、竹内は非常に旨い。すぐに基準をクリアしたのでさらに難しくする。上級生も練習して、皆基準をクリア出来た。その後は、搬出訓練。ネジを落とさないでつけるのが難しいー。そのころから吹雪いてきたので見ている上級生はかなり寒い。毎年この練習の時は寒い。
練習を終えて、テントに入ると安心します。しかし、旧ダンロップのポールが折れたりして大変でした。今晩から、寒気が入るということで雪がどんどん降ってきます。テントの雪を下ろしに何度か外に出ました。さすがに、開業するだろうと安心して就寝しました。

 
12月24日
5時起床。冬の朝は寒くて外に出るのが嫌になります。旧ダンロップの撤収をしていたら、テントの底が破れてしまった。凍って雪面とくっついていたようだ。
雪が大量に積もって、板が埋もれてしまう。青木は、雪が詰ってビンディングを滑降モードに出来ないよう。早く出来るように注意して、山小屋を目指します。7時に出発して、8時に山小屋に到着しました。午前中は、休養して昼ご飯を食べて午後の練習に向かいます。
雪が大量に降っているので良いラッセルの練習になります。この日は、第二高速の終了点まで行って練習終了。ファットで滑ったので、パフパフのパウダーを存分に味わえました。
杉の原スキー場に連絡すると、明日は開くという確認が取れうれしかった。
この日は、クリスマスということで食事には群馬県産のターキー。一つ余ってしまい、橋下がゲットしていた。その顔は、本当にうれしそうだった。食後には、クリスマスケー
とプレゼント交換を行う。クリスマスケーキは、3つあった。どれか一つがめちゃくちゃ甘かったがどれも美味しかった。
内山は、ケーキ作りからはぶられて、チョコを溶かしていただけだと言って悲しんでいた。
ケーキを食べ終わると、いきなり暗闇なり2階から、サンタさんが現れた。サンタさんは、小山と渡部の友達と言うことだった。プレゼントは、色々なものがあった。私は、内山からヘッドランプの入れ物をもらった。2011年9月30日現在、まだ一度も使っていません。内山ごめん。

 
12月25日
この日は、前日から、現役のスキー指導の為に来て下さった大家監督、尚子さんとスキー練習を行う。この日は、猛烈な吹雪で大変。サングラスはすぐに曇るし、上達した由梨はガンガン飛ばすので何度か見失ってしまった。橋下も、当初の頃と比べると見違えるほどうまくなりました。昼ごろに、ゴンドラ乗り場のレストランで休憩します。暖かいところは、落ち着きます。冷たくなったタッパー飯とおかずを少し買って食べました。
午後も天気が良くなかったが、練習あるのみ。スキー場全体が、パウダーなので楽しいのだが3年間も滑っていると飽きてきます。何か刺戟が欲しいものです。

 
12月26日
この日は、朝は曇っていましたが徐々に晴れてきました。しっかりと圧雪された斜面の上にうっすらと雪がのった斜面は最高です。まだ、誰もいないので贅沢に広く使って滑降します。日曜日と言うことで人も多いです。美人も多い気がするが、それは光の加減でそう見えるのでしょう。例によって、いつもの場所で昼ご飯を食べて、午後も練習あるのみです。杉の原ゾーンに飽きたので、三田原ゾーンに移動して今合宿最後、私にとっては現役最後のスキー練習を堪能します。橋下と由梨と私の動画を撮って、今合宿のスキー練習の締めとしました。

 
12月27日
この日は、休養日。大池と慧と渡部は、練習日数が足りないので午前中は練習に行く。他の人は、ゆっくりと休みます。今となっては、何をしていたか覚えていない。ただし、団パイ振りなどはしたと思う。また、しばらく風呂に入れないので風呂にも入ったと思う。飯は、何を食べたのか覚えていない。

 
12月28日
いよいよツアーである。5時に起床して出発。竹内のビーコンがつかないとかいうトラブルがあり、慧がブチギレルがなんとか解決された。
この日は、快晴で朝日に染まる妙高山が綺麗だ。林道に入るとチビラッセルがあるが、前の隊の人が頑張っているので後ろからついていく私たちは、非常に楽だ。恵一郎が1本取るまでついてきてくれた。山小屋を頼んだよ。
次の1本で、池の峰の麓についた。やはりこの時期は、藪もあって進みにくいね。小さい溝があってなかなか上がれないので困ったがなんとか上がれた。快晴のオバケ平は、非常に綺麗だ。トイレに行って、いよいよ登りにかかります。3回目となると地形をしっかりと覚えているものです。太陽が樹氷にあたり非常に綺麗だ。黒姫も見えます。新人達も、練習の成果が出てスムーズだ。サクサクと進み、幕営地に着いた。
整地をして、なんとか幕営スペースを作る。まだまだ、雪が少ないので板を脱ぐとズボズボとハマってしまう。この時期は、これが困ります。
休憩時間を取って、ビーコン捜索の練習と捜索訓練の場所の準備を行う班に分かれます。
訓練の場所を板で踏み荒らして、どこにビーコンが埋まっているかわからないようにします。ビーコン訓練は、何名かが基準をクリアできなかったようだ。時間もきたようなので、遭難対策総合シュミレーションを開始。
この頃には、雲行きが怪しくなり吹雪いてきた。この訓練の時も、毎年寒くなります。先に行った隊は、ビーコン捜索が全くできておらず、40数分かかってしまった。ひどすぎるので、プレ春で訓練してフォローすることにする。
2隊とも訓練が終わってから、総括をしてテントに入る。寒くてやばかった。
今日は、美味しい×2ペミカンです。由梨が、考案してくれたペミカンの中身は、ゴボウ、レンコン、サトイモ。例年のものより格段に旨くなっていて驚いた。新人の水作りも危なげなく終わり、チーズのせペミカン入りカレーを食べました。ワンゲルの飯の中で、一番ぐらいに好きな料理です。
飯が終わりミーティングをすると就寝までは、だらだらと話してすごします。夜中から雪が強くなったので明日の登頂が不安になりながら眠りに落ちました。

 
12月29日
手早く朝ご飯を作って、テントを出ると吹雪。最悪だなー、寒いなーとか思いながらテントを出ます。
体操するぞー!!っと意気込んでいたとその時事件がおこった!!
内山が「ビンディングが壊れました」というではないか、直せるだろと内心思いながら近づいてみたら見事に割れていて一目で無理だなーと思った。昨日の夜にラッセル隊を組むことにしていたのでその人達には出発してもらって、私が、わかんでついていくことにした。しかし、この見通しが甘すぎた。雪がまだまだしまっていないので一番最後でも藪まで踏みぬいてしまい、体の半分まで埋まってしまう。ドンドン遅れを取り、しょうがないので慧と相談し、慧にテントキーパーをしてもらうことにした。
そこからは、ひどい時は膝ぐらいのラッセルでなかなか進まない。時間的に無理かなーと思っていたが全員で回していくとかなりペースが上がり外輪に着けそうな感じになってきた。疎林帯になると、風が強いがうっすらと太陽も見えてきた。木もなくなり、いよいよ外輪が近づいてきた。最後は、紺碧の空を皆で歌いながら外輪に到着することが出来た。
皆の顔にも笑顔が見える。厳しい状況を乗り越えて、目的を達成することは本当にうれしい。吹雪の中に、うっすらと見える妙高山は非常に綺麗だった。
式典を行う頃には、晴れ間も見え、最高のシチュエーション。サクッと学年の記念撮影をして、お楽しみの滑降に移ります。
滑降は、私の人生において2番目に位置する快楽です。最高に気持ちいい。新人は、倒れながらもしっかりとついてくる。2年生も、成長し隊を導いてくれます。高度を落とすと藪スキーになっていく。何人かの新人は、木に突っ込んだり、藪に引っかかって倒れたりしてハマっている。2年前は、自分もあんなだったのだろう。
全員が幕場に着いて、ツアーのメインイベントも終了。無事に全員が帰ってこれたことに安堵する。
疲れている新人には、申し訳ないが水作りと食当をしてもらう。この日の食事もおいしかった。
冬の食事は、基本的に大体美味しい。新人の時に、焼額山に遠征した時に食べたコンソメスープにハマったぐらいである。最近は、かぼちゃとかコーンポタージュもなくなってきてうれしいかぎりだ。

 
12月30日
この日は、高曇りの空。昇格式があるので絶対に下山したい。しかし、内山のビンディングが完全に壊れているので心配だ。細引きで固定したりしてみたが、何回かこけると、ほどけて意味がないので、小山に板を持ってもらい、私がザックを前に抱いて、内山にはわかんで行動してもらう。ときどき、藪まで踏みぬくことはあったが、スキーを履いている新人よりも格段に速かった。オバケ平までは、一番乗りでした。ここまで、来れば絶対下山できます。
オバケ平で、休憩をして全員で集合写真を撮った。ここに来ることもしばらく無いのだと思うと寂しいものがある。シールをつけて、林道を目指す。来た道をもどるだけなので、サクッと林道に着く。そこからは、林道沿いに滑るだけ。内山は、残念がらわかんであるが。吉村は、シールの糊が板についてしまい、全然滑らなくなってかわいそう。トレインを組んで遊んだりしながら進んでいく。
スキー場に出ると、新人の中でも男子を抜いて、一番くらいに上手な青木がこけまくる。
山小屋では、恵一朗がご飯を炊いて待ってくれていた。装備を片づけたり、ご飯を食べたり、風呂に入ったりしているうちに、あっという間に夜になる。
夕ご飯は、例年のようにすき焼き。いつもの味で美味しい。OBの方もたくさん来て下さり、新人の昇格を祝う。1年生になった新人達のこれからの抱負や付きの2年生からのありがたい言葉がおくられます。
合宿を無事に終えられた安心感からか私はすぐに寝てしまったが、夜遅くまで盛り上がりいい昇格式になりました。

 
 

 

Waseda Wander Vogel

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早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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