妙高 前山 2005/12/31

山スキー

前山山スキーワンダリング報告書

日時:2005年12月31日
メンバー:L廣光 柳瀬 栗原 米山

地形図:赤倉〔1:25000〕
 


 
12/31 (約3h)
13:00赤倉観光ホテルスキー場トップ-14:17標高1770m付近-14:54標高1850m付近15:10-15:35スキー場トップ-16:00スキー場下

 当初の予定では新年一月一日の三田原山ワンダリングであった。しかし連日の異常とも言える大雪で、第三高速は動かない。そして雪崩の危険性が非常に高いと言うことで、急遽前山ピストンへと変更した。また天気の関係上、31日~1日が晴れなので、翌日の神楽峰ワンダリングも考慮して予定を一日早め、大晦日前山へと向かった。
 


 
31日朝、12月スキー合宿が団配振りを終えて終了し、いよいよ前山ワンダリングへと出発する。WWV山小屋からは、一度バスを使って妙高高原へ降り、再びバスで赤倉観光スキー場へと移動し、そこからリフトの最上部へ行って、ようやくスタートである。雪が多くて最後の沢が恐いので、滝沢尾根ではなくピストンコースを取る。

 メンバーは当初5人だったが、昇格式の後遺症から一人ダウンし4人に。11:05のバスにギリギリ乗り込み、バス二本で赤倉観光スキー場へ。若干一名、これまた昇格式の後遺症と車酔いで気持ち悪そうにしている。ゴンドラ乗り場でパンを買って、それを食べながら登山口へ向かう。天気は午後から晴れだそうだが、あまりぱっとしない。メンバーの予想では、パーティー内のH&Kの二つ玉低気圧で荒天の見通し。

 ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、登山口に着いて体操して出発する頃には、すでに13:00になっていた。弱層テストをすると、肘で破壊。弱層というよりは12月スキー合宿中もそうであったように、雪が固まらず全体が新雪という状態である。リミットを15:00に設定し出発。トレースが一つもないので、ラッセルで悪戦苦闘しながら進む。二年生はラッセル経験も少ないためか、あまり進まない。しかしここで、さっきまで苦しそうにしていた柳瀬がトップに立ち、ラッセルで飛ばしていく。大丈夫なのだろうか。

 その後全員でラッセルを廻しながら、150mアップの1650m付近に差し掛かると、急に斜度が増す。左側の狭い尾根を選んで進もうとするが、雪が深くなかなか進まない。結局中途半端な斜面を切りまくって進む。ここでは特にY君がはまっていたので、もっとラッセル上手くなりましょう。こういうところで合宿中のシール歩行練習が活かされると自分なりに思う。雪崩が多少恐かったので、1770m辺りの斜度が少し緩くなるとこで、ようやく一本。相変わらずスキー場のリフトの「バーを上げてください」の声が聞こえてくる。上空は一部だけが青空で、あまり天気は良くない。

 その後1850mの、右から上がっている稜線に出るところまで進む。途中で山スキールート用の赤布も二つほど設置されていた。稜線に付いた瞬間、青空か少し広がり、景色が開けた。北地獄谷の向こうに、神奈山や大倉山の外輪山、そして妙高山の一部が見え、歓声が揚がる。なんとかここまで上がってきた甲斐はあるというものだ。ここから先はもうすぐで前山なのだが、稜線が細くてバーンになっているので、帰りの滑降が厳しくなる。また時間も15:00なので、結局ここでシールを外して滑降することにした。

 滑り出しは結構な急斜面な上、新雪でかなり足が埋まる。また天気も悪天に逆戻りしだして、メンバー一同緊張気味である。誰かが「ジェットコースターの一番上に来たみたいだ」と言っているが、Lからすれば、これぐらいがスリルがあって良いんじゃないかと感じる。やはりかなりハマリ気味に各々滑り降りていき、悪戦苦闘している。こういうときこそシュテムターンというLの発言は、あまり聞き入れられない。Lのセミファットの板は他より浮くので、比較的楽に滑れる。後半は比較的緩い斜面なので、スムーズに進み、だいたい25分ぐらいでスキー場に着いた。

 延々とスキー場を滑り降り、バスに乗って妙高高原駅へ。メンバーの半分はシール歩行で山小屋へ、もう半分は越後湯沢へ行き年越しをステビで迎える。山小屋組からはステビ組に哀れみの声が浴びせかけられるが、ステビもそんなに悪くないよ・・・多分。ということでワンダリングは終了。ステビ組は神楽峰ワンダリングへと続いていく。

(hiromitsu)
 


 
《バス代》
妙高高原町内全線 200円
《リフト代》
ゴンドラ 1000円
リフト 350円
 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

関連記事

最近の活動

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ
TOP
CLOSE