70代プレ春合宿 吾妻VERTICAL隊 2019/2/10-14

山スキー

こんにちは。1年の佐藤信太郎です。2月も終わりが近づき、まもなく新たな仲間が増える時期がやってきます。中にはもう受験がすべて終わりひと段落付けた人も多いのではないかと推察します。

今回は直近に行われたプレ春合宿の模様をお話しします。プレ春合宿はワンゲルで行われる7つの合宿のひとつで、積雪期の中でも最も寒さが厳しい2月の中旬頃に行われる合宿です。今回、私の隊では山形と福島にまたがる吾妻山をC3 の行程で縦断しました。

まずはC1。この朝は奥羽本線の峠駅で迎えました。この峠駅は言わずと知れた赤岩・板谷・峠の三連続スイッチバック駅の一つで、峠の力餅という餅の立ち売り駅としても名高いです(今回はあいにくでしたが、前回購入し食べたときはとても柔らかくおいしかったことを付記します)。峠駅6時半過ぎころに出て、稜線に沿ってひたすら進みます。西風が強い山域ということで、山並みの東手にはなかなか立派な雪庇が張り出していて見事でした。この日は一日丸々快晴だったため、高度を上げれば上げるほど眼下に広がる米沢盆地や福島盆地またそれに挟まれる板谷峠がはっきりと見え、見事でした。また振り返って見ると、自分たちが進んできた2本のスキー板の足跡もくっきりと残っておりなかなか印象的でした。順調に進み、11時半ころから栂森の斜面ににとりついて、北向きの尾根に当たるまでトラバースを続けました。このトラバースが今回の合宿の山場で、高度を下げるなどしつつ時間をかけながら登っていきました。栂森への尾根にたどり着いたときは心身ともに疲労困憊といった具合でした。ただそんなときに飲む、差し入れのコーラはとてもおいしかったです(下界では全く飲む気がしないのになぜだ?)。次の日があれっることが予期されていたため、もともとのC1幕営地ではなく明月荘へひた走り。緩やかな斜面な分木々も盛大に繁茂しており、進むのもなかなか一苦労といった具合でした。結局目的地に着いたのは日暮れ間際の頃合いで、先についていた吾妻横断隊の人たちをみてほっとしました。この日の夜は鶏がらだしの鍋でとてもおいしかったです。

C2は気象予報通り風が強く、小屋に停滞しました。夜中からびゅうと吹き付ける西風が小屋を揺らします。停滞ということで、大部分の時間を休息に使いました。この日の夜ご飯はカレー。ぺミカンに最も合う総菜ということで好評でした。

C3は合宿の中で最も高地を歩く日となりました。出発時の気温はマイナス16度!何となく寒いなあと思っていたら温度計を見てびっくりします。北国でもあまり見ないよなあと思いつつ、防寒さえすれば何とかなる気温だということもわかりました。東大巓から少しの間だけ滑降。吾妻山の継森には11時過ぎころにつき悠々と歩いていきます。この日は中吾妻山手前のコルで幕営。ちょうどよく自然の壁面ができている場所がありそこを拡幅ののちにテントを敷きました。この日の夕食はマーボー丼。洗い茶に幾分問題があることを除けば、いいメニューになりそうです。

最終日は中吾妻山を越えて、一路滑走する日でした。残念ながら天気はあまりよくなく中吾妻山自体も頂上には登りませんでした。ひたすら南西に高度を下げ続けること6時間弱。林道から凍結した秋元湖を通り、今回の合宿はゴールにたどり着きました。到着したときは今までのどの合宿よりも安堵感が強かったです。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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