こんにちわ、新人のTです。今回は五月十九日の箱根での新人の自転車体験ワンダリングについて書きたいと思います。
まず眠い目をこすりながら電車に揺られて小田原へ。天気は生憎の曇天。先行きに若干の不安を抱きつついざスタート。だんだんと急になっていく勾配、ひたすら坂を登ります。
森の中に伸びる一本の坂道。何とも寂莫な光景ですが、それを楽しむ余裕がありません。ただペダルを回して前に進むことを考えます。しばらくゆくと、突然の雨。急いで雨宿りをします。(正直、ここでしばらく休めたのはありがたかったです・・・。)箱根の雨宿りは中々に風情があるもので、ここで一句でも詠めればカッコいいのですが、僕にそんな文学的才能があるはずもなくただ木々を見つめるのみ。箱根の道は長いですが、俳人への道もまた長いようです。(別に目指しているわけではありません。)雨が上がれば休んでいる時間はありません。意気揚々と再スタート。しかし、調子がいいのも最初だけ。またひたすらに這いずるように自転車を進めていきます。途中樫の木平で一本。さっきまでの雨が嘘のように快晴。素晴らしい眺望に気力を取り戻しつつも、山の天気の変わりやすさを実感します。
ずっと自転車をこいでいると不思議なもので、最初はきつく感じていた直線がカーブが多くなってくるとそんなに負担に感じなくなります。なので、直線で心と体を少しだけ休めて、カーブで溜めた気力を搾り取って少しずつ標高を稼いでいきます。
やっとのことで芦ノ湖に到着。アイスクリームを食べた後アヒルボートでまたペダルをこぎます(なぜだ)
一時過ぎに芦ノ湖を出発、湖を背後に前に聳える山を打倒しにかかります。さあここまで来れば後ひと踏ん張り。最後の力を振り絞り、先輩の声掛けに弱弱しく返答しつつ登ります。「やっと終わった」というのが登り切った時の正直な感想でしたが、景色を見ればそれも変わります。胸に残る達成感は何物にも代えがたいものです。
美味しいラーメンを食べれば、後は駅まで下るだけ。後ろに流れていく風はまるで山がこれまでの頑張りにご褒美をくれるかのよう。最高に気持ちのいい時間です。
今回の体験ワンダリングは、自分の体力のなさを感じるものでした。箱根の山を軽々と越えて行った先輩たちに早く追いつけるよう精進しようと思います。
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