70代錬成合宿 八ヶ岳隊 2019/6/8-12

登山・縦走
この合宿で一番いい天気だった出発日

こんにちは。新人Nです。錬成合宿を終えて八ヶ岳を去り、下界に降りてきてから二週間ほど経ちました。錬成合宿は、想像通り、あるいは想像以上に大変な合宿でした。心身ともに本当にきつい五日間でした。でもそれはとても意義のあることだったと感じています。

合宿でどう成長していったのか?何がつらかったのか?そういった話は素晴らしい歴史をもつ早稲田ワンゲルの部誌『彷徨』第70号に掲載される予定です。インターネットでも見れるようになります(http://widelight.sakura.ne.jp/houko)。お楽しみに。(?)というわけでブログではきつい合宿の中にも楽しさがあったよって話を中心にしたいと思います。

出発の日、高田馬場には同期や先輩、OBの方もお見送りに来てくださいました。たくさん差し入れをいただきました。私は4年M田さんからスパム缶を、2年S藤さんから桃缶を受け取る。差し入れのチョイスに個性と愛を感じます。新宿から茅野までは特急あずさで行きます。茅野、「かやの」だと思っていたら「ちの」でした。

赤岳山荘で一泊した後、八ヶ岳最高峰である赤岳を最初に登りました。赤岳山荘から行者小屋まではほぼ沢沿いに歩きます。行者小屋にテントを張り、装備を最小限にします。傾斜の緩い序盤は植物が多くて楽しい。全体を通して湿っぽい天気だった今合宿は、山頂からの景色は微妙でしたが濡れた木々や草花が美しかったです。山頂に近づくと鎖場です。鎖場はきついけど、攻略していく感じがあって中途半端な坂より楽しいと思います。といってもスピードが亀なので他の部員には迷惑だったかもしれません。

あの日見た花の名をわたしはまだ知らない

登山二日目は一日目より余裕がなく、山道そのものがきついものだったのか、自分がきつかっただけかがよくわかりません。地形図を見ると等高線が詰まっているところばかりなので恐らくきつい道だったのでしょう。この日は根石岳山頂でタッパー飯なるものを初めて食べました。まずいまずいと聞いていたのですがお茶漬けにしたら普通にいけます。してない状態は確かにまずかったです。M田さんが差し入れしてくださったなめ茸がとても美味しかったのでしっかり食べられました。そして、普段は飲まないコーラも山頂ではとても美味しいですね。運んでくださってるみなさんに感謝。一回一回の休憩を全力で楽しんでいたら(登る最中は休憩を楽しみにどうにかがんばっている)、先輩からも同期からも余裕そうだねと言われました。誤解です。青苔荘手前の木道は、雨でつるつる滑ってコケたりもしましたが、晴れていれば楽に行ける楽しい道でしょう。

ザ・縦走という感じ

C2は一番雨に降られ、寒いしコケるしで辛かったです。しかし雨が大変だからこそテントのありがたさがわかります。テント最高。本当にテントから出たくない一晩でした。ところでこの晩ひょんなことからわたしのお尻がキムチ臭くなってしまいました。着替えた直後だったので、さらに着替えることもできずこのあと下山するまでずっと臭っていました(笑)

翌朝は大雨が嘘のようにやみ、無事出発できました。とはいえ依然として曇りです。茶臼山は急な坂をひねりもなくスッとまっすぐ通る登山道です。つまりきつい。茶臼山の展望台からの見晴らしはこの合宿で一番よく、自分の足でここまで登ったんだ!という達成感を味わえました。この日は雨でぬれて岩場が危ないということで横岳回避ルートに変更させられてしまったことが残念でした。雨池の横を通って双子池ヒュッテへ向かう道は森の中という感じでおもしろい、、、と歩いていたら、片足の股関節あたりに痛みを感じました。

茶臼山展望台

先輩二人に見守っていただきながら、遅れながらもなんとか双子池ヒュッテに到着。幕営地は、池のすぐそば!いいところです。最終夜、最強無敵に見えた先輩方も苦労しながら新人を鍛えてくださっていたとわかり、本当に素晴らしい先輩たちだと改めて思いました。休憩かスクワットをしている姿しか見れなかった新人K林も、ちゃんと錬成されていたというのもこのときわかりました。

最終日、足の痛みが引かず、装備を先輩に持っていただかなくてはならなったこと、スローペースになってしまったことは悔しかったですが、一番楽しかった日でした。双子山では二年生N居さんがずっと運んでくださったスイカとメロンをいただきました。N居さんはいつも余裕そうに見えたのでスイカって小玉スイカなのかな?と少し疑っていましたが違いました。自分ひとりでの登山ではなかなかこんな経験はできません。

大きなスイカでした

蓼科山はなかなか山頂がみえないほど急です。読図で現在地がわかるような地形でもないのでひたすら前進あるのみ、です。ごつごつした岩だらけで、足が万全だったらもっと速く楽しく登れたのだろうと思うと残念でした。空身のほうがいいだろうと、先に行った先輩が迎えに来てくれ、励まされながら山頂へ。同期も笑顔で迎えに来てくれました。えもいわれぬ嬉しさに包まれます。山頂はだだっ広く、大きな岩が積み重なり隙間だらけで、不思議な光景でした。祠まである。ここで校歌を歌いました。これから何度も歌って、ちゃんと覚えたいと思いました。

蓼科山山頂。ポーズが自由ですね。

最後の下山は長い戦いでしたが、帰れるんだと思えばそんなにつらくはなかったです。前半は登りに負けず劣らず急で岩だらけ、後半は少し緩くなっていて苔や山桜を楽しめました。二時間以上かけてようやく車道に出て、ザックを降ろしたとき、達成感と開放感を感じました。その後のバスや温泉やレストランに文明って素晴らしいと感激したことはいうまでもありません。

この表情である

無駄にだらだらと長い文章を書いてしまいましたが、書ききれてないことも多いです。それらはまたの機会に。

合宿では日に日に成長することができ、先輩や同期との絆を深めることができました。しかし成長したといっても、つるつるの卵にひびが入って、ようやく雛が生まれたという段階です。課題はまだまだたくさんあり、悔しい思いを何度もしました。錬成合宿は終わりましたが、心・体・技の錬成にはこれからも日々取り組んでいきます。立派な渡り鳥になる日を目指してがんばります。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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