70代 奥羽激漕ぎ隊 2019/8/7-9/1

合宿記録

こんにちは、新人のKです。

長い長い夏合宿が終わったので、その前半について書き記していきます。後半については同期のEのブログを読んでください。

1ヶ月の合宿というとどの知り合いにも驚かれます。一体何をしていたんだ、と。その答えは隊名にあります。奥羽激漕ぎ隊。一言で言うと、奥羽地方で藪を漕ぎ、自転車を漕ぎ、ボートを漕いできたのです。

合宿は高田馬場から岩手の雫石まで、「青春18きっぷ」を使った鈍行で始まりました。9時に出発して21時着、12時間の移動です。ダウンロードしておいたMIBMIB2を見て時間を潰します。

鈍行なんてへっちゃらさ

タクシーで移動の後、C0地点で幕営。熊が頻出する地域らしく、暗闇に目を凝らせばそこに熊がいるような気もしました。翌朝、撤収をして行程開始。時間を定めて撤収をすると気が引き締まります。大荒沢岳までは比較的優しい登山道でした。後に控える藪を気にしないようにしつつ順調に歩みを進めます。

大荒沢岳のピークでの一枚

そしていよいよ藪に突入。地図上では近い距離の羽後朝日岳ですが、実際に見ると絶望を感じました。長袖長ズボンに軍手着用で風通しのない藪の中を歩いていると、自ら熱中症に向かってひた走っているような感覚に襲われます。しかし逃げ出そうにもここは藪の中、ルートファインディングもできない新人が1人で逃げ出したところで、道に迷って熊の餌になるのが関の山です。

後半の登りでは、同期のEが3秒に1回のペースで愚痴をこぼすようになります。あの時間帯に隊の空気が死んでいたように思えたのは僕だけではないはず。それほどきつい行程でした。

この表情が藪のつらさを物語る

登り続けることおよそ4時間、ついに薮が開けて草原が姿を表しました。ピークから見下ろすと、急斜面には一面の花畑が。間違いなく夏合宿のハイライトです。もしかしたら頂上だけ草原になっているのは、薮を踏破したものへの神様からのご褒美なのかも、そう思えるほど感動しました。

This is 最高の幕営地

絶景の中幕営をした後、羽後朝日岳から和賀岳、薬師岳と縦走します。ここでも多くの花が咲き乱れ、天候も相まって良い景色が続きました。これで山Rは終わりです。

普段の山行なら下山後はタクシーに拾ってもらうのが常ですが、今回は「人力踏破」を掲げていたため、最寄り駅までの20km(林道+公道)を2日に分けて歩きました。これが地味につらい。特に林道では大量のアブに襲われましたが、ディート30%の虫除けを武器に皮膚を守り抜きました。

山を降りたら真っ先に風呂に入り、自転車(ママチャリ)をgetします。軽量化のために諸々のパーツを取り外したところ、「ママチャリとは呼べない何か」に変貌を遂げました。しかし見た目はともかく、機動力が向上したのは確か。休養日を挟んで体力を回復したのち、自転車Rが始まります。

ぼくのママはこんな自転車に乗ってない

初日の冒頭は荷物の落下やパンクで足止めをくらい、不安になる程遅いペース。「これ無理じゃね?」的な雰囲気が一瞬漂いましたが、結局軌道にのったらロードバイクに引けを取らないほどになりました。幕営地の湯沢ではBBQ中の団体からなんと肉と焼きそばの差し入れが。食当がいらないほど肉にありつくことができました。

このボリュームに一同ビックリ

2日目では最大の難所と思われた雄勝峠を迎えましたが、気づいたら終わっており杞憂に終わります。そして快適な原風景を駆け抜け、真室川へ。

ここで台風をやり過ごすため1日停滞しました。

その後は快適なペースで漕ぎきり、ゴールへ到着。休養日は山形駅周辺で過ごします。久々に見る都会?に感動を覚えました。蔵王に登ったり、マックスバリューに一日中こもったり、それぞれのやり方で体と心を休めました。

ペダルが軽い軽い

新人Kによるブログは以上です。山R偏重のまとまりのない長文失礼いたしました。重なりますが、ボートR以降については新人Eのブログに記されていますので、是非ご覧ください。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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