75代年間方針『成長』

 

21/7/23-25信濃川pw-ing

ボート

【目的】
pw-ing2回目。隊の漕ぎ力を確認し、養成する。

【メンバー】
4年 新居SL
3年 小林L 江森 柿﨑
2年 峯岸
新人 浦林 金子 藤田

【天候】
晴天。30-35度。ほぼ無風。

【行程】
7/23(金)
 17:00 部室発
 21:30 ミズベリング三条着
 22:30 就寝

7/24(土)
 5:00 起床
 5:40 回送発
 8:00 回送戻り
 8:30 出艇
 9:10 S地点(ミス)
 11:30 大島頭首工着
 12:10 同地点発
 16:00 雁巻緑地着
 17:00 買い出し発
 18:00 食当
 21:00 就寝

7/25(日)
 5:00 起床
 6:50 出艇
 9:00 小阿賀野川合流部(10km地点)
 12:40 浜浦橋着
 16:00 帰京開始
 21:00 部室着

【ペース】
初日  22km/6h=3.7km/h
2日目 10km/2h=5km/h(前半)
    11km/3h=3.7km/h(後半の河口付近)

【詳細】
7/23(金)
 16:30頃から荷物を詰め始め、17:00頃に部室を出発。関越道を使って21:30頃にミズベリング三条に到着。22:30就寝。

7/24(土)
 5:00、起床。そそくさと撤収し、出艇地点に移動。回送は国道8号線をひたすら北上して、小針浜海水浴場の駐車場に停めた。片道40-45分。
 8:30、出艇。頑張って漕ぐが、進みが異常に遅い。おかしいと思って確認すると、なんと上流側に向かって漕いでいた。このミスによって40分浪費したうえ、ツーリング初めての新人はモチベがガクッと下がる。
 気を取り直して、下流側に漕ぎ始める。完全に無風な上、新人を中心にパワーが不足していたため、あまり進まない。また、漕ぐときとそうでない時のメリハリがなかったのも進みが遅い原因になった。
 11:30、大島頭首工着。直前で電話して閘門を通過させてもらう。貴重な経験になった。
 12:10、再出発。この辺りで新人のモチベが最低となり、進みも絶望的に遅くなった。とにかく幕営地に着かないとまずいため、荷物を1艇に集中させ、それを3年男子2人で漕ぎ運んだ。その結果、16:00になんとか雁巻緑地に到着。だがここで災難が重なる。なんと想定していた上陸地点が渇水のためかなり上陸しにくくなっていた。足を泥だらけにし、藪漕ぎをしながら、なんとか公園まで這い出た。上陸地の調査の重要性を認識した。
 17:00、にいつフードセンター小須戸店で買い出し。その後、緑地公園の机と椅子があるスペースで食当をし、付近で就寝。

7/25(日)
 5:00、起床。6:50、出艇。前日のペースを考慮し、この日は予定の半分の10km地点、小阿賀野川合流部で終了する予定に変更した。
 しかし、10分漕ぎと20分漕ぎをメリハリつけて繰り返した結果、9:00に同地点に到着した。流石に早すぎるため、元の予定通り浜浦橋まで進むことにした。その後もメリハリをつけて漕いだ結果、なかなか良いペースで進む。新人も要領を得たのか、この日はモチベ高く漕いでくれた。
 関屋分水路に入ると逆流が始まるため、頑張って漕がないと戻されてしまう。全員で最後の力を振り絞り、12:40に浜浦橋着。浜浦橋では、左岸で荷物を上げ、ボート自体は右岸の橋直下で上げた。
 ボートを川縁で乾かしていると、管理人がやってきてこっぴどく怒られた。なんでも有明大橋下流側は原則通航禁止だったらしい。こちらも調査不足。ネットには通航ルールが乗ってないことが多いので、電話して聞いてみるべきである。
 回送後、関分記念公園で荷物を回収。渋滞のため帰京に5時間かかった。

【地点情報】
〈ミズベリング三条〉
 小綺麗な広場。駐車場は広く、24時間空いている。無料。休日は地元のキャンプ民がテントを張っているため、こちらも気兼ねなく設営できる。水場もトイレも完備。コンビニは車で10分。

〈小針浜海水浴場駐車場〉
 30台程度。無料。浜浦橋から徒歩10分程。駐車時は10台程先に停まっていた。

〈出艇地点〉
 三条大橋の下流左岸。公園から狭いダートを車で越えると見えてくる。川につながる階段から出艇。オレンジ色の柵が目印。パイプが飛び出ているので要注意。

〈大島頭首工〉
 事前予約で閘門を通過させてくれる。3日前を目安に事前予約が必要。通過に40分程かかる。当日は直前に電話して到着を伝える。その後左岸の閘門に入り、固定のためビットと船をシングルの10mロープで結ぶ。水位がかなり下がるため、5mだと短い。またお願いすれば事務所で水を汲ませてもらえる。通過直後は堰から放出する本流を避け、左岸側を通過しないと危険。

〈雁巻緑地上陸地点〉
 Googleマップだと、水路が公園内に侵入しているが、実際は干上がっており、足が抜けないレベルの泥道になっている。また藪も濃いため、ボートを公園まで上げるのは不可能。荷物だけなら、脇の踏み跡を経由して運ぶことができる。ボートは丈夫な木にロープで括り付けて、半分座礁させた。

〈雁巻緑地〉
 小綺麗な公園。トイレと水場あり。見通しがきくため、設営等目立つ行為は日が暮れてから行うべき。

見通しがきく公園

〈小阿賀野川合流部〉
 大郷橋の下流で右岸より小阿賀野川が合流する。流れが緩いため、小阿賀野川を少し遡行すると左岸に上陸可能な地点がある。上陸はしやすいが駅から離れているため、タクシー必須。休憩適地でもある。

〈浜浦橋〉
 使用不可。今後上陸するなら桃色の関屋大橋が良いだろう。

〈関分記念公園〉
 無料。駐車台数は20台前後。結構混んでいるため、事前に空きを確認させておいた方が良い。なお、河口付近は路駐がほとんどできない。

【反省】
 まずは事前の調査不足がある。特に上陸地点はシビアにチェックするべきだった。また河口付近は規則が厳しいので、そちらの調査の重要性も実感した。
 次に隊のモチベーション維持である。今回新人は初めてのツーリングで最も厳しい河口付近を漕いだ。いわばツーリングの「苦しい」部分のみを切り取っているため、モチベーションが下がるのは必須だろう。メリハリをつける、レクリエーションを設けるなど、工夫が必要である。
 さらに隊内のコミュニケーション不足がある。今回情報をあまり共有できていなかったため、行動判断に際して他の3、4年の力を借りる機会があまりなかった。この状況ではミスが起こりやすいので、改善が必要である。
 ただ、今回のワンダリングで得たものも大きかった。個人的にはリーダーとしての経験を積み、ツーリングの難しさを実感することができた。この気づきは大きい。隊としては、ツーリングの大変さを知りつつ、漕ぎ続ける感覚を身体に染み付けることができた。そして、漕ぎ切るとこの達成感を味わうことができ、自信に繋がった。このワンダリングなしで夏合宿に望んでいたら、目的地まで辿り着けなかったかもしれない。

【提言】
 これまで、ツーリングのpw-ing(特に河口部)は、私の知る限り行われてこなかった。今回、4人の新人、経験値の少ない上級生、3艇のボートという不安な状況下で模擬練習として今回のワンダリングを実施したが、得るものはあまりにも大きかった。
 今後ツーリングのpw-ingを行う際の判断材料にしてもらうため、メリットとデメリットを挙げて終わりにする。これを踏まえた上で実施の判断をしてほしい。

〈メリット〉
・隊の漕ぎ力を把握できる。また養成できる
・夏の模擬練習になる
・リーダー層の経験値を積める
・下級生がツーリングの魅力と困難を知った状態で夏に望める

〈デメリット〉
・遠い(関東付近は7月、釣りシーズンに入る)
・計画作成の手間が大きい
・新人のモチベーションが上がらない

文責 小林葵

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

関連記事

最近の活動

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ
TOP