75代年間方針『成長』

 

240211-15 75代プレ春合宿

活動報告(山)

【日程】2024年2月11日(日)~15日(木)

【メンバー】3年L高橋,SL浦林,福地,2年小田,中村,弘中,山崎,1年細見,渡邉,新人水野

【目的】春合宿に向けたステップアップ

【行動詳細】

細かな行動時間等は以下のヤマレコ記録を参照ください↓

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6465691.html

長野駅集合=戸隠中社C0

 3年生以外は高速バスで,3年生は新幹線で長野駅に集合.タクシーを予約できなかったので,バスに乗って当日中に戸隠中社へ行く.早めに予約すればよかったと反省.行動時間に余裕がない計画だったら重大ミスになっていた.

C0-戸隠大橋-佐渡山鞍部B.C. C1-佐渡山P

 林道歩き1時間からスタート.林道歩きは沢登りだとしょっちゅうあるので慣れっこだが,春合宿では0にしたい.今回はプレ春合宿なので,強度が上がってよかったということにしておく.

 戸隠大橋で板を履き行動開始.時間的な余裕があるので,汗をかかないペースで歩くよう指示した.体感ではゆっくりすぎる感じもあったが,見積もりCT通りに行動していた.この日は佐渡山鞍部に荷物をデポしてから佐渡山Pする計画でいたが,トレーニングのために全装で佐渡山Pを行った.

 佐渡山からの滑走は西に行き過ぎて登り返しが発生してしまった.自分はGPSを持っていなかったが,これを機にGPSを持つことにした.間違っていることに気づくのが遅すぎた.滑りやすいが故に一気に降りてしまう.

B.C. C1-(梯子尾根)-乙妻山-B.C. C2

 勝負の乙妻山アタック日.2年小田が腰痛のためB.C.に待機することになった.

 5時間以内に乙妻山稜線に付かないといけないリミットを設けているのでテンポよく行きたい.一本目の様子を見てこれでは間に合わないと思い,その後はB隊をずっと先行させてA隊を引っ張る形を取った.細尾根は滑落すると終わりだが,トレースがあったのでそこまで難しいところはなかった.トレースがない場合にはルーファイ次第で危険かもしれない.

 梯子尾根で傾斜が30°を超え始めるあたりから隣の尾根までトラバースした.隣の尾根の方がラストの登りが緩やかなので,雪の状態が良い今回はトラバースして正解だった.雪がカチカチだったらトラバースは怖いかもしれない.そんな感じなのでスキーアイゼンは不要だった.

 結果,11時20分頃に稜線に到着した.ルート本だとCTは4時間であるが,我々は5時間かかった.個人的には晴れ過ぎて熱いのがつらかった.

 その後,乙妻山山頂へ.とんでもなく景色が良い.頚城山塊は早稲田ワンゲルに馴染み深い山域であり,冬合宿で登った妙高山もしっかり見えて親しみが湧いてくる.

 滑走はコルから.雪質は少し湿ってきていたが十分滑りやすくて良かった.小雪のせいで例年に比べると藪が出ていたようだが,それでも自分にとっては初めてのオープンバーンで楽しく滑れた.こういう場所に1年生の頃に来ていたら…とかいうのが頭をよぎったが,ひたすら歩いた1年生での経験も今の自分に生きているのでどうでもよい.今楽しめていることが嬉しい.

 滑走終了後はシールをまたつける.崖のある場所をトラバースするのが2か所あるが,トレースが明確にあったこともあり問題なかった.

 この日の行動時間は9時間だった.7時間30分の予定だったので誤算であったが,行動準則の設定はぴったりだった.

B.C. C2-佐渡山-大ダルミ-大池C3

 この日も晴天のため時間的に焦る必要のない行程だった.佐渡山山頂に再度到着.

 佐渡山の隣のピークで切り替えするか,シール滑走するかを多数決で決めたところ,意外とシール滑走に手を挙げる人が多かった.その割には苦戦していた.多分切り替えた方が楽しい斜面である.

 その後は問題なく大池に到着した.幕営地に到着後,弘中と浦林は七ツ池シュートに行って滑走を楽しんだ.

C3-黒姫山-黒姫高原スノーパークG

 最終日は午後から低気圧の接近により天気が崩れる予報だったので,早めに下山したいということで行動開始.

 尾根に取りつく際にショートカットしようとしていたが,草木がかなりうっとおしくて難しかった.想定より時間がかかり,黒姫山の山頂に着くころにはガスってきていた.

 切り替えて東尾根ルートを滑走.約1,000mを一気に降りる.雪が重くなっており滑りにくいため,滑走に時間がかかる.1本で350mくらいだろうか.乙妻山での滑走を見る限り雪質が良ければよく滑れるので,滑走のスムーズさにばらつきが大きいと感じた.

 最後のところで沢の渡渉は板を脱ぎ,堰堤を伝って歩いた.この先に板を外さずに渡渉できる場所があるんじゃないかと,弘中と中村が滑走を伸ばしたがっていた.弘中はかなり粘っていて既に渡渉している小田に「この先に滑って渡れるところがないか」と聞いていた.事前調べはしていなかったが,自分はこの堰堤で渡渉した方が良い気がしていて,結果的には自分が正しかった.今年は小雪だったせいで沢が埋まっておらず,例年であれば滑っていける場所なのではないかと感じた.今年は小雪のせいでこういう面倒なことが増えるのかもしれない.春合宿では注意したい.

 最近弘中はシートラしろと言ってもシートラしないとか,板を外せと言っても外さないとか,リーダーとしては嫌な独断行動をとりがちである.数人パーティーなら良いのだが,10人という大人数パーティーを率いる自分としてはできる限り時間管理や安全の面で最悪の状況を避けたいわけだ.厭わしいかもしれないが,そういう一見遠回りに見える判断は重要だと思う.滑りの技術がついてきてどんなところでも滑れるようになっても,滑らないところを積極的に選ぶのが品性だと思う.

 そんなわけで渡渉後は滑れない気がしてシールをつけさせたが,10分後にはゲレンデに出て,シールを付けた意味なかったんじゃないか?と自分でも思った.

【感想】

 このメンバー全員が,春合宿を早稲田ワンゲル未踏の地「南会津」でできると信じてやってきました.それがこうして結果に結びついてきて本当にうれしいです.プレ春合宿の行程を無事完遂できたことは春合宿に向けた大きな一歩ですが,ここがゴールではないので,また良い準備をしていきたいと思います.ありがとうございました。by渡邉

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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