【メンバー】L4年浦林、SL4年福地、2年渡邊、新人島田、森岡
【行程】
7/31(水) 層雲峡バスターミナルSー黒岳石室C1 6h
8/1(木) C1ーヒサゴ沼避難小屋C2 10h
8/2(金) C2ートムラウシ温泉G 9h
【行動省察】
7/31(水)
前日に隊のみんなで成田空港から新千歳空港へ。そこから電車を乗り継ぎ旭川、そしてバスで層雲峡へ。層雲峡バスターミナルでシュラポンをする。4時起床、5時出発で行動開始。

大雪は北海道合宿でよく行かれている山域だが、今回は大雪のメインである旭岳からではなく黒岳から登る計画。ロープウェイもあるがやはり合宿、自力で登るべく早めに出発する。天気はあまり良くないが、暑い。
8時30分ごろロープウェイ山頂駅に到着。展望がいいと有名な場所だが、視界はゼロ。

午後から晴れてくるという天気予報を信じ先を登る。
黒岳周辺は高山植物が綺麗だとホームページでも言っていたが、ピンクに黄色に紫に白に、さまざまな花々が咲き乱れていてとても綺麗だった。山頂駅から歩き始めて40分ほど立ったあたりから雲が切れて太陽光が降り注ぐ。みんなで暑い暑い言いながら山頂を目指す。
10時、黒岳山頂に到着。時間に余裕もあったため暫しガス待ち。20分ほどで一瞬ガスが取れ、美しい景色を見ることができた。

11時30分、黒岳石室着。山小屋の方から明後日の天気が芳しくないと教えてもらい、行動判断を考えることに。今回は黒岳から白雲分岐を経由し、ピストンで旭岳に登り、白雲岳避難小屋でC2。翌、ヒサゴ沼避難小屋でC3、最後はトムラウシ温泉まで降りるというC3の計画だった。しかし、最も風の影響を受けるC2からC3の行程の日に天気が良くないということを加味し、旭岳のピストンをカットしC2でトムラウシ温泉へと抜ける行動判断をすることにした。行動時間が長くなることを加味しこの日は19時に就寝した。
8/1(木)
2時に起床して朝食を済ませる。大雪はヒグマが多いためテント内で食当をしないということを徹底した。日が昇る前、外での食当は寒さは厳しかったが星がとても綺麗だった。

4時、空が白み始めるころ出発。朝日に照らされる大雪の広大な山々や川、道がとても美しく、メンバーの足取りも軽い。

一本で北海岳に到着。今回の登山のハイライトとなるくらいに美しい景色を見ることができた。

さらに先を進み6時30分に白雲岳避難小屋に到着。どこを見渡しても本当に綺麗な景色。エゾリスやエゾシカの姿も見えてとても楽しく歩くことができる。10時に忠別岳到着。白雲岳からヒサゴ沼の手前まではほとんどアップダウンがなく、足裏が痛くなる。吹き曝しになるような道が数十キロに及ぶため、悪天の時歩くことはきついだろうなと昨日の判断を振り返る。天気が良いうちに通過できてよかった。14時ヒサゴ沼避難小屋に到着。ツアーの方々が多くいてとても賑わっていた。
水はヒサゴ沼に沿って続く木道を8分ほど歩いた先の雪渓から汲むことができる。今回はエキノコックス対策のため浄水器を2つ持参し、都度濾過しながら使用した。新人は疲労困憊の様子だったが、翌日の行程も長いため早々に就寝。風がとても強い夜だった。

8/2(金)
2時起床4時出発。風が強く空もどんよりと暗い。水を汲んだ雪渓を登ってトムラウシ岳へと向かう。ヒサゴ沼の手前とその奥では山々の岩肌や植生のつき方などに違いがあるような気がする。

長い距離を歩いても飽きない山だなと感じながら標高を稼ぐ。5時30分ごろ日本庭園に到着。
新人の時にこの場所に訪れた事のある同期からここがとても綺麗だと聞いていたため期待値が上がっていたのだが、ガスで何も見えなかった。大きな岩の転がる道に迷いそうになりながら先を進む。7時、トムラウシ岳到着。

山頂で30分ほどガス待ちをしたが景色は見えなかった。沢隊のメンツは今合宿中にもう一度トムラウシ岳に来れるから、と早く下山したそうだったが、私は後ろ髪を引かれる思いだった。トムラウシを後にして20分ほどくだったら晴れてきた。前トム平に着く頃には山頂付近の雲もすっかり取れていることがわかった。絵も言えぬ敗北感を感じながら下山を急ぐ。1日で1700mも下山するのは私のワンゲル登山暦の中でも初で、隊員にも疲労の色が濃く見えた。温泉コース分岐まで降ればあと少しと思っていたのだが、そこから1時間強もかかり、13時30分トムラウシ温泉に下山。最後の一本は暑さと疲労でみんなクタクタだった。温泉で疲れを流し、16時のバスで旭川へ戻った。

記録の詳細はこちらを参照ください↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7082395.html
【感想】
大雪山は本州の山々とは違った魅力があり私はとても好きな山域です。後半の白雲岳以降はエスケープが取りづらいことや、幕営地の場所でキャンプ日数が決まってしまうなど、計画作成において難しい場所でもあるかなと思いますが、前半のルートどり次第で色々な景色を見れるため今後も北海道で合宿を行う際にはぜひ登って欲しいと思います。
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