先程、奥利根隊も無事下山という知らせを受けました。これで65代秋合宿は終了ということになります。いや、まだ終わっていませんね。しっかりと総括を行ってはじめて合宿を終えたといえるでしょう。ということで、今日も1限の授業を終えてからノートパソコンでキーボードを打ち続けること早10時間。一般企業であれば残業手当が出るくらいですね。好きでやっているのでそれほど苦ではありませんが、「最近白髪が増えたよね」と同期に言われると、少しへこんだりしています。
白髪・・・白毛・・・白毛門・・・
ということで、白毛門を目指していた谷川隊の報告をしたいと思います。既に記録をアップロードしてあるので、お読みいただいた方も多いかと思いますが(未読の方は、是非お読み下さい。)結果としては2日目序盤でエスケープルートを取り、三国峠から下山をするという結果となりました。計画を立てていた者としては悔しいという思いも確かに有ります。
しかし、この判断を下したことに対して、私は後悔をしていません。もし、あのまま行程を進めていたらどうなっていたかを考えると、決して楽観視は出来ない、少なくとも下山時よりは悪い状況となっていたことは間違いないでしょう。私はメンバーの誰よりもこのルートを踏破したいという思いが有ったと自身を持って言えます。ですが、彼等を安全に下山させることがリーダーとしての最優先事項であることも重々理解しています。
私は自分がこの判断を下したことから、学ぶべきことは沢山あると思っています。当時の状況を考えれば、この判断は適切であったと言えるでしょう。しかし、何故このような判断を下さざるを得なかったのか。何度思考を巡らせてみても、結局は「リーダーの力不足」に行き着きます。
「新人のミスは2年生のミスである」とよく言われます。これは、新人に対する指導の全ての責任を2年生が負うという意味です。私は決して良い2年生では有りませんでしたが、この思いだけは曲げずに持ち続けていたつもりです。
3年生になると、「新人のミスは2年生のミスであり、それはきちんと2年生を見れていなかった3年生のミスである」と言われます。この理由も上のものと同じです。
この様な言葉が日常的に使われる組織って凄いなぁと思っていました。後輩を育てていこうという意識の高いクラブであり、自分がお世話になってきた先輩達もそういう人ばかりだったと、いつ振り返ってみてもそう思います。
そして、初めて合宿のリーダーを執ってみて、今まで言われてきたことは全てここに繋がっていたのだということも確信しました。リーダーは隊員の全てに対して責任を負う立場になります。その責任は、一泊のW-ingのリーダーを執ることよりも重くのしかかってきます。「自分が隊員全員をしっかりと見るんだ」という意識。「3人のうち2人は夏合宿から見ていたから大丈夫だろう」と心のどこかで思っていたのでしょう。
「これだけ言ったから大丈夫」「ここまで言えばもう分かるだろう」新人指導のときの自分の過信が招いた失敗を思い出しました。どこまでも安全性をつきつめていくということ。それは決してルートや装備に対するものだけではなかった、一番重要な隊員たちに対して目を向けられていなかったということが非常に悔やまれます。課題で非常に忙しい中参加してくれた2年生も、夏合宿とメンバーが似ている中でも不満を言わずについてきてくれた新人も、そして体調を崩しながらも頑張っていた新人も・・・彼らののことをしっかりと見ているべきであり、それが自分の委員として、主務としての役割であることを強く思い知らされました。
この反省をしっかりと活かして、春合宿へと突き進んでいきます!!
福永
コメント