東京~宇都宮 2009/10/9

自転車

 

期間  2009年10月9日
地域  国道4号 東京~宇都宮
メンバー  L大池 SL 若林恵

 


 

 JR上野駅集合ー≪R4≫ー春日部ー小山ーJR宇都宮駅

 

 心配していた台風も前日のうちに過ぎて、今日は気持ちの良い秋晴れである。まさに、台風一過。朝6時にJR上野駅に集合。Lは墨田区の自宅から直接向かった。5時58分、ギリギリ上野駅に着く。辺りを見回すと恵一朗の姿を発見。本格的なチャリ野郎の出で立ちである。聞いてみると5時に吉祥寺の家を出て上野に来たらしい。上野駅集合というのはLの独断であったが、恵一朗にしてみればいい迷惑であったかもしれない。ここで、Lがデジカメを忘れることに気付く。2年生同士のワンダリングということで、気がゆるんでいたのか… 恵一朗に謝罪をして、反省する。体操を行い、いざ出発!上野駅は国道4号線沿いにあり、駅前から一本で宇都宮に行けることにあらためて感動する。考えてみれば、この道は青森まで続いているのである。道というものにロマンを感じずにはいられない。

恵一朗の自転車には時速が表示される機器がついていたらしい。ロード相手に気合が入っていたボクは30kmも出していたらしい。恵一朗にそう言われ、スピードを落とす。都会にもかかわらず、車の数がそれほど多くない。早朝かつ都心から埼玉方面へ向かっていたからであろう。案の定、逆側の道は混んでいた。芭蕉も通っただろう千住大橋を過ぎると、北千住である。北千住、さすがは足立区の盟主(大池の主観)。路上駐車をしている車が多い。それらを避けなければならず恐い思いをした。千住新橋のバイパスは自転車進入禁止であり、少し迂回して渡る。そのまま、しばらく進んでいると埼玉県に入る。草加せんべいで有名な草加市である。そういえば、今日は風が強い。向かい風である。ボクらは台風に近付いていっているはずだから、追い風を期待していたのだが…ここで恵一朗がドリフティングというものを提案してきた。それは走りながらトップを交換することによって、向かい風による体力の消耗を半減させるというものであった。トップを交換するという発想がそもそもボクにはなく、目からウロコであった。今度から、導入してみてもよい技であるかもしれない。最初はどのタイミングで交換すればよいか分からず、恵一朗が「交換しよう」というのを待ってしまっていたが、最終的には自然と10~15分あたりで交代することになった。ドリフティングを駆使しつつ、宇都宮を目指す。交代する時には後方からの車に注意。道は二車線で、相変わらず交通量も少ない。チャリには走りやすい道である。そのまま直進すると、今ワンダリング唯一の分岐、下間久里の交差点にぶつかった。ここは、バイパスではない左の道を選択。ちょっと行くと小さな橋があった。その小さな橋がちょうど、越谷市と春日部市の市境であった。ここで、ちょっとした出来事。橋の上で信号待ちをしていたボクらの前を、車道を逆走してくる通勤・通学の自転車の群れ。ラッシュ時で、あまり心にゆとりがなかったのかもしれないが、これは明らかにマナー違反!止まっているボクらを避けるように走っていたが、車の人たちにとってもいい迷惑であるし、彼らにとっても危険極まりない。「逆走してんじゃねーよ!」と憤る恵一朗。Lは半ば呆れる。とりあえず、2人の一致した見解は春日部市の第一印象は最悪!である。時間も時間であったので、7:45ミニストップで最初の1本をとる。

7:55ミニストップを出発。しばらく、春日部の市街地を進む。東武動物公園を過ぎ、幸手市に着く。相変わらず、向かい風が強い。トップをすると、すぐに疲れる。恵一朗にトップを任せると、若干ついていけなくなる。ただ、「ドリフティングは前にぴったりつかないと、あまり意味がないよ」と恵一朗に言われ、疲れていたが懸命に漕ぐ。川沿いの気持ちの良い道を通っていると、目の前を東北新幹線が横切る。さすがに速いなぁと感心する。ここら辺も車道幅が広く、交通量もそれほど多くない。向かって右側に筑波山が見えた。利根川橋という大きな橋を渡る。その名の通り、坂東太郎、利根川を渡る。利根川はさすがにデカい。橋の上がちょうど、埼玉県と茨城県の県境であった。今回のワンダリングはワンゲルではあまり馴染みのない茨城も少し縦断する。9時30分茨城県古河市のデイリーヤマザキで1本。「焼き立てパンがあるとどうしても買っちゃうんだよ」と言いながら、恵一朗がメロンパンを買って出てきた。Lも自宅から持参してきたアップルパイをほおばる。チャリを漕ぐとお腹が空く!

9時40分デイリー出発。ここら辺は車道が一車線で、そこそこ交通量が多かったが、古河市の中心を過ぎると、交通量は減った。ただ、大型トラックの数が増えた気がした。20~30分走ると栃木県に入る。宇都宮まで50km、福島まで217kmという看板を発見。福島は遠いということを実感。小山市に近づくにつれ、再び交通量が多くなる。小山市内で関西では馴染みのジョイフルとわれらが御用達のリーズナブルレストラン、サイゼリヤが向かい合っていたのを見つけた時にはなぜか笑えた。そういえば、今までも4~5軒のサイゼを通過した気がする。千葉が生んだイタリアンは時代のニーズを満たしているのだろう。こぎれいな小山市役所の横を過ぎると、一時の混雑も緩和。宇都宮までもうすぐである。道は一車線。そろそろ1本を取ろうと思ったが、コンビニが見当たらずJR石橋駅で1本をとることに。石橋駅は栃木県には不釣り合いなメルヘンチックな外観をした駅であった。というより、なぜあのように建てようと思ったのかが謎である。11:20石橋駅で1本。別に急いでいたわけではないので、20分休憩をとる。駅構内で路線図を見ると宇都宮は次の次である。いよいよ、ゴールも近いなと思いつつ、持参してきたアンパンをほおばる。

11時40分出発。自衛隊の駐屯地を過ぎ、12時15分には宇都宮に着く。打ち上げの場所をツーリングマップルに唯一載っていた「みんみん本店」という餃子屋に決め、直行。宇都宮、さすがは北関東一の都市である。今までのどの街よりもデカい。交通量もメチャクチャ多い。東武デパートやパルコ、東京でもお馴染みのチェーン店や都市銀行が所狭しと並ぶ。市内でチャリンコに乗ったサラリーマン風のおっさんに「どこから来た?」と尋ねられた。「東京」と答えると、「何時間かかった?」と聞かれ「6時間」と答えると、「ダメだよ。遅い。オレなら5時間30分だよ。」と言って走り去っていた。さすがは自転車が盛んな宇都宮。見たところ、普通のおっさんであったが、立派なチャリラーに違いない。そんなやり取りをしつつも、肝心の「みんみん本店」がなかなか見つからない。なので、お巡りさんに尋ねることにした。なぜか、恵一朗はビビっていたが… その親切なお巡りさんに言われた通りに道を行くと、ついに「みんみん本店」を発見!警察官はいい人なんだよ、恵一朗。老舗というだけあって、見た感じ古いが、それでもお昼時ということもあり、行列ができていた。餃子で行列ができるとは… ただ、回転は早くすぐに店内に入ることができた。餃子は6個で240円。ご飯は1杯100円。そこそこ良心的な値段である。肝心の味はというと、さすが本場。いつも食べ慣れている某スーパー西○の冷凍餃子と比べて格段とおいしい。まぁ、冷凍餃子と本格的な焼餃子を比べること自体がナンセンスなのだが…自転車を漕いだ後ということもあり、ぺろっと平らげる。
とりあえず、計画書上のワンダリングは終了したので、打ち上げ後に解散とした。恵一朗は今度、宇都宮で開催され るジャパンカップのコースを走りたいということで、そちらを目指していった。Lはしばらく宇都宮を探索。2時間くらい市内をブラブラし、帰りの土産として「みんみん本店」とは別の店で餃子を購入。ちなみに、12個入りで500円。そして、15時に宇都宮を自転車で出発。21時30分に墨田区の自宅に到着。往路は普通に行けたのに、復路ではバイパスになっていて大周りをしなければいけないところ(草加バイパス)があったが、無事に家に着けて良かった。こうして、1日の半分以上、チャリを漕いで過ごした1日が終わった。

最後に、平日にもかかわらず参加してくれた、2年生若林恵一朗、計画書作成を手伝ってくださった
61代委員会の皆さん、計画書を審査してくださった監督コーチ会の皆さんに感謝の意を示す。
ありがとうございました。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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