65代夏合宿 十勝~表大雪ラウンド 2014/8/1-7

登山・縦走

7月31日 高田馬場=成田空港C0

出発で大問題発生…。成田空港まで行く電車の終電を調べておらず、3分差で終電を逃してしまう。久々に心底焦った。幸いにして空港の一つ前の駅までは行けることが分かったので、東成田駅まで向かう。

そして今度はこの駅構内からの出方が全く分からない。四方をフェンスに囲まれている駅って何なんだ?結局、藤田が駅員に確認すると専用ゲートに案内されてそこから無事に‘脱出’成功。皆安堵の表情を浮かべた。空港では同じように仮眠する方も多く、問題なく睡眠することが出来た。

 

8月1日 成田空港=新千歳空港=札幌駅=富良野駅=原始ヶ原登山口-原始ヶ原C1

少し緊張しながらも荷物預けを無事に終える。かと思いきや比呂がナイフを機内持ち込み荷物に入れていて没収される。その他もライターをザックの奥底から引っ張り出したりと大変な者も多かったような…
そんなこんなをしていても無事に北海道に到着。関門を一つ越えた安堵感に浸る。タクシーの時間までは余裕があるのでレンタサイクルをして少し観光を楽しんだりもした。原・羽田野は小学校に侵入していたらしい。そして、入山地点へタクシーで向かった後はいよいよ合宿スタート。晴天の中でワイワイと原始ヶ原手前の登山道まで向かい、やや強引に幕営。

 

8月2日 原始ヶ原-富良野岳-上ホロ避難小屋C2

富良野岳までの登りは富士山のような砂利道が続く。出発時から2隊に分かれて出発したが、富良野岳山頂で20分程度の差が付いてしまう。福島がバテていたらしい(本当にバテたのかは不明) 山頂からは北海道の広大さをまざまざと感じるような眺めが広がっていた。炎天下の中での行動となり、徐々に隊のモチベーションも下がっていくが頑張って上ホロ小屋に到達する。

幕場には多くのテントがあったので水場近くに張ることにした。のんびりしていると遅れていたβ隊が到着。結局1時間の差が付いたが両隊共に設営を終えた後も時間が十分に余っていたので昼寝をしたりしてのんびりと過ごす。

 

8月3日 上ホロ避難小屋-十勝岳-オプタテシケ山-双子池C3

十勝岳付近はこれまでの雰囲気が少し異なり、本格的に火山地帯の様相となる。あっという間に山頂に到着して、山頂からの下りは駆け下りたりしてスイスイと進んでいく。オプタテシケ山の山頂では単独行者に水や雨や食糧などを色々ともらい、一緒に記念写真を撮る。

藤田が意図的にコーラをもらったらしい話で新人達は盛り上がっていた。ここから双子池までの下りは標高差600m!引き続く炎天下の中で頑張って下っていく。昨日バテた福島だったが今日は頑張れている。この頃から「実はバテていない福島」というキャラがひそかに生まれ始める。双子池にもテントが多くあり、夏の大雪の人気さが伺える。

 

8月4日 双子池-トムラウシ山-ヒサゴ沼避難小屋C4

双子池から出発してしばらくは登山道なのかと疑うほどに笹が生い茂っている中を進んでいく。そして、尾根上に出ると森林限界を越えているので気持ちの良い尾根歩きが永遠と続く。三川台は水場候補地でもあったがいまいち水場の場所は良く分からなかった。

2隊間の差は開いたものの、南沼キャンプ指定地に両隊とも到着した時間が昼前であったので翌日の天候悪化も考慮にいれてヒサゴ沼避難小屋まで向かうことにする。ちなみに、この変更が翌日の明暗を分けていたのだが、ヒサゴ沼まで行くと言った時にブーイングをした下級生が何人いたことか…

ヒサゴ沼避難小屋まではエアリア表記の無い旧道を辿って向かう。途中で大きな雪渓があったが、滑らないように慎重に下っていく。そして小屋の直前でも登山道上に大きな雪渓があり、慎重にトラバースをして無事に小屋に到着した。小屋には他の登山者もいたことなので、とりあえずテント内で食当をして雨が降ってきたら小屋に移ることとし、暫くの間は外でのんびりと過ごす。夜21時頃になると雨も降ってきたので小屋の中で既に寝ている人たちには申し訳ないと思いながらゴソゴソと2階に入る。

 

8月5日 終日停滞C5

早朝から小屋に吹き付ける風の音は激しく、どうやら行動が出来そうにない。とりあえず外に置きっぱなししていたテントを撤収して小屋で停滞することにする。小屋では暫く寝た後に皆でトランプをして、停滞日なりの楽しみを満喫する。また、水を煮沸するのが面倒なので小屋の横にコッヘル達を並べて屋根から落ちてくる雨水を集めてみると予想以上に溜まり、久々に生水を飲めるとテンションが上がる者も多かった。

ラジオをつけて天気予報を聞いていると、明日には猛烈に発達した低気圧も抜けていくようであった。明日には行動を再開出来そうだという期待を持って寝る。

 

8月6日 ヒサゴ沼避難小屋-五色岳-忠別岳-北海岳-裏旭幕営指定地C6

早朝から晴天となり、ヒサゴ沼が綺麗に輝いていた。「行けてしまえば一気に裏旭まで行ってしまおう」という合言葉を胸に張りきって進んでいく。五色岳から白雲岳へと南北に伸びる真っ直ぐな登山道は平坦だったので非常に良いペースでグングンと進んでいく。

そして目の前には旭岳から黒岳までの山々が広がり、いよいよ大縦走のゴールが見えてくる。白雲岳避難小屋に着いた時点で時間的な余裕が残せたので、目標通り裏旭まで一気に向かうことにする。白雲岳からの眺めも見どころの一つではあったが、それは次の機会に譲ることとして北海岳へと向かっていく。北海岳からお鉢を回り始める頃には吹く風が冷たく、疲れた体に追い打ちをかけてくる。

裏旭のキャンプ場では全員で盛大に設営を行って、いよいよ1Rの最終夜となる。テントの中でワイワイやっていたが、外の天気も良いので外で座って円陣をつくって語らう。皆でこの長距離をやりぬいたことを大いに称えあう。

 

8月7日 裏旭幕営指定地-旭岳P-中岳-黒岳-層雲峡

天気がよければ旭岳でご来光を見ようとたくらんでいたのだが、生憎の曇り空(むしろ雨)だったのでご来光は諦めてほぼ視界の無いガスの中となってしまったが、旭岳の山頂に向かう。山頂からは見事に何も見えないが、式典をやって下山。ここからお鉢を回って黒岳へと向かっていくが、雨&強風で結構苦しめられる。

しかし、苦しければ苦しいほどに頑張れる新人達が今年は多いので、普段よりも皆やたらと歌を歌いたがる(笑)。合宿中で一番騒がしかったのはこの時だろう。黒岳からはロープウェーが傍を通る中、ひたすら登山道を使って下山していく。そして層雲峡まで無事に下山し1週間に及ぶ1Rは幕を閉じた。
 
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Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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