75代年間方針『成長』

 

錬成合宿八ヶ岳隊 2017/6/16-20

登山・縦走

こんにちは!新人の川端です!

錬成合宿、全力でやりきってきました。
今回は、汗と涙の錬成合宿八ヶ岳隊について振り返りたいと思います。

6月16日17:00集合は新宿バスタ。南ア隊がまだ東京に着いておらず、私達の隊はひっそりと旅立ちます。この頃、私は、南ア隊の新人から送られてきた靴擦れの痛々しい写真と筋肉痛の嘆きに震え上がっていました。

 

そしてバスで移動後、茅野駅前で一夜を明かします

 

翌日、1日目。山行開始です。タクシーで美濃戸口まで乗っけてもらいますが、ザックが大き過ぎてタクシーの荷台に収まりきらない!運転手さんもたじたじ、、、。

 

 

さあ、いよいよアタック!錬成合宿ということもあり、序盤からペースが速いです。新人の私にとってはついていくのがやっとのこと。沢に沿って目的の行者小屋まで向かいます。天気が良く、まだまだ体力があるので、純粋に登山を楽しめました。

そして、行者小屋で荷物を軽くし、赤岳を目指します。とにかく、斜面が急!荷物の量を減らさなかったらどうなっていたことか、、、。しかし、隊の中で下すはずの荷物を持ったまま登ったツワモノ(T田さん)がいらっしゃいました!途中で休憩していたものの、登りきっていたことに登山経験値の差を感じました。

赤岳2899m登頂!東には村が、西には阿弥陀岳、北には明日向かう硫黄岳が臨めます。
気持ちいい!

 

 

しかし、テントに戻っていざ食事となると、暑さのせいかバテて食欲が湧きませんでした。いや、すき焼きが悪かったのか、、、。

 

2日目。この日の起床時刻は2時半。急いで食事、撤収を行います。まだ幕営生活に慣れないせいか、新人の行動にもたつきが見られました。
さあ、気を取り直して山行開始!
本日、初めて崇めたのは硫黄岳。山頂は寒いし風が強い。にも関わらず、後方からやって来る新人Mの到着を待つため、先に登頂した人達は山頂にてスクワットに腕立てにウサギ跳び、、、この(意味のない)応援のおかげでMも重い荷物に耐えながら無事登頂!  

 

硫黄岳を越えて、次は根石岳だ!割と傾斜はゆるや、、、、
「根石岳山頂まで走りまーす」
え、、、走る?
気づいたら私は先輩方に追い立てられてかむしゃらに走っていました。
これか、錬成は。
この時、初めて錬成の意味を理解したような気がします。

 

 

予定通り中山峠を過ぎ、ニュウ(出発前、先輩方が楽しそうにニュウニュウ話していたのが印象的です)を越え、2日目は終了。
新人は昨日今日の山行で疲れがピークに。テントでなかなか寝付けない私もこの日は爆睡でした。

 

3日目。今日も朝はやくから幕営地である白駒池を出発します。
すると、すぐに国道に出ました。ああ、道路だ、下界だ、家に帰りたい、、、。3日目ともなるとそういった心持ちです。
この日は雨池山、横岳、大岳。ずっと山の上を歩いているような感じで、いかにも縦走らしい1日でした。距離で見たら、あまり移動しているようには見えないのですが、岩場が多く、なかなか苦戦を強いられました。
はっきり言ってこの日は自分が涙したことと、テントを張った双子池の水が飲めるくらい綺麗だったこと、それから満点の星しか記憶にありません。ほぼ山を登っていた時の記憶がありません。そのくらいしんどかったです。

 

 

この新人の引きつった顔…

 

4日目。午前3時。私は、T田さんの嘔吐の音で目が覚めます。なんて不快な朝なんだ。そうです、先輩方は昨夜、テントで酒盛りをしていたんです。この人達絶対オカシイ、、、

まずは双子山。だだっ広い山頂が朝日に照らされ、なんだか素敵な朝を迎えられたような気がします(ある不快な音を除いて)。

 

 

双子山を越えたら、今日の主役、蓼科山に向かうのみ。山頂までの道のりは険しい。急な斜面には地面を覗かせないほどの大きな岩岩。体のありとあらゆる部分を使って必死に食らいつきました。
空の色は紺碧!紺碧の空を口ずさみながら山頂を目指します。

 

着いたああああ!!!

 

 

今合宿で最大の達成感!
吸い込まれるような青い空に手が届きそうです!巻雲も所々になびいています。
山座同定で双子山も特定でき、今まで越えてきた山々が一望できます。
ああ、こんな大きな山達にこんなに小さな私が立ち向かえたのだなあ。自分の足をよしよししたくなりました。

 

 

でも終わりじゃないです。まだゴールではないのです。最後は八子が峰が待っているのです。
膝に限界を感じながらも滑落しないような集中力を残して蓼科山を下山。
ああ、また道路が、、、邪念を振り払います。
そして、リーダーの「走れ!」という命令。もうその声に頭が働く前に体が動きました。

 

気づいたら八子ヶ峰の山頂に横たわる自分。
さらさらさらさら
草が木が山が、私たちを祝福してくれているようでした。

都の西北〜早稲田の森に〜
大自然に早稲田の校歌が響き渡ります。
(授業に出ないで山に登る私たちに「学の独立」という歌詞はフィットしないと思いますが)

 

 

メロンの甘さが身体中に染み渡るうう

 

約四日間、山の中で生活をしました。やはり、これだけ長く山の中にいると下界が恋しくなります。それでも、前回山に登った時に比べて、辛いの中の楽しさが少し垣間見えたような気がしました。
また、錬成合宿では、疲れている中でのテント設営や食事の準備を行ったことで仕事の流れをしっかりと定着させることができたと思います。

新人2人にはお世話になりました。なんだかんだ同期だけでいる時が1番気持ちが落ち着いたし、これから一緒に山に登れる、という確信が持てました。

先輩方、存分にしごいてくださり、ありがとうございました。ただ、山の中で走るのは考え直していただけると嬉しいです。

 

随分長くなってしまいましたが、このブログを読んでくださった方々、お付き合いありがとうございました。これからも私たち新人の成長を見届けてください。
これからもよろしくお願いします!

 

 

川端

 

追記:3日目の晩、双子池で私たちの隣にテントを張っていたおじさんへ
野蛮な大学生が神聖な場を汚してしまって本当にごめんなさい。

 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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