75代年間方針『成長』

 

62代秋合宿 MUGEN☆光隊 2010/10/21-24

登山・縦走

10/20(水) C0
16:00高田馬場駅16:52―(電車)―20:28静岡駅20:45―(タクシー)― 22:45 田代C0

高田馬場駅16:00集合。現役を始め、穂高さん、池田さん、横塚さん、沼田さん、多くの人に見送りに来ていただいた。差し入れもたっぷり頂く。有難いことです。なんやかんやしている内に、出発の時が近づく。が、新人赤羽、内山が現れない。二人とも4限授業のため遅れてくるとは事前にきいていたが、にしても遅い。時間がないので、先に集合写真撮影。もうやばい、と苛立ち始めたとき、やっと現れる。何故か坊主頭になっている赤羽に突っ込む間もなく、忙しなく出発。東海道線が遅れているとの情報があったが、無事予定通りに20:28、静岡駅到着。すぐタクシーに乗り込む。助手席の大池は運転手と意気投合、スポーツの話題などで盛り上がっている。後部座席では、それぞれのホームタウンについて話したりするが、次第に皆眠りに落ちる。山間の林道を延々走り、22:45、田代到着。こんなところに集落があるとは少々驚き。今日の寝床のために少し移動し、公衆トイレの軒下の割と広いスペースをに落ち着く。ジャンケンで起床係を決め、23:20就寝。

 

10/21(木) C1
田代5:50 ―6:55雷段7:05――8:051402 m地点8:15―9:15小無間小屋手前1740m付近9:25―10231898m地点直前コル1040―11:45小無間山直下2010m付近11:55―小無間山12:10―14:05中無間山南直下2070m付近14:18―15:40大無間山着 (C1)
※ 行動時間:9h50m(予定時間10:30)

鈍よりとした空、小雨が降っている。天気は期待出来そうもない。これから、1800m近いアップが待っている。おまけに、水場の関係で一人当たりの水の量は4.5ℓ…。自分で計画しておきながら、錬成かよって感じだ。まぁ、それもいいか。雨具、スパッツ、ザックカバーをつけ、明るくなり始めるころ出発。鳥居をくぐり、神社の脇から道に入るも、いくつか作業道が入り乱れている。少し戸惑っていると、お散歩中のおじいさんが正しい道を親切にも教えてくれた。車道を横切り、いきなり絶え間ない急登、朝一から快調に飛ばすトップ小山。少しペースを下げるように言うも、あまり変わらない。早速、赤羽が苦しそうだ。少しすると、気持ち悪いと訴え始める。一本時、薬を与える。徐々に症状は回復してはいったもの、依然つらそうである。よく見ると、赤羽のザックが何か妙にでかい。怪しい…。そんなに団配振ってないのに。しばらくして、大池も足の痛みを訴え始める。確かに、初日からこの登りはしんどいかもしれない。延々続くかに思える。こういう時は、歌を歌えば何とかなる(?)。小山がハイテンションで歌い出したのを皮切りに、大池のAKBが炸裂する。新人もあとに続くという感じで、歌が続く。

小無間小屋を越えたあたりから、雨がやむ。それでも、急なアップダウンが連続する。下りで一か所ロープあった。鋸歯の通過。ある程度高度を稼ぐと、木々の葉が色づき始める。鋭く切れた岩場に紅葉の鮮やかさが映える。両側がガレていて、稜線が細くなっている。慎重に通過する。小無間山、12:10到着。13:00のリミットを切る。展望はゼロ。記念撮影。皆激しくバラバラなポーズ。小無間山からは、緩やかな下り道。唐松薙が危険個所ということだったが、近づかないようにすれば特に問題はなかった。が、そこからの眺めは素晴らしい。順調に中無間山で進み、北の尾根に入り込まないための注意書きを横目に、進路を南に。少し進んで、一本取る。16時の天気図には間に合いそうだ。何より。ここからは、さほどきつい登りではないが、長い。ここまでで皆、体力的にきている、ペースも明らかにゆっくりになっている。内山もなかなかきつそうである。どんよりムード。途中、北面の展望が開けたりしたが、皆見向きもしない。

なんとかかんとかで、根性一本の末、15:40、大無間山到着。展望はゼロだが、快適そうな幕場である。少し休み、記念撮影。大無間らしさを全身で表現してもらった。が、バラバラ。設営を終え、16:45、食事。キムチスープは温まる。ここで、新人内山からリポビタンDの差しれ。ピンチになった時飲んで下さい、だそうだ。内山は出来る新人だ。上ミを挟み、17:45よりT.P.開始。パパリコ3×が白熱。赤羽が、中国の王朝名という自身の出したお題で返り討ちにあってしまう。20:15、就寝。明日からは登山道なし。

 
10/22(金) C2
C1大無間山5:45―三方嶺7:00―8:002127m地点直後の二股8:10―9:10アザミ沢のコル10:15―11:252127m付近11:25―大根沢山12:05―13:262150m付近13:36―14:20ブナ沢のコルC2
※行動時間:8h35m(予定時間7:30)

4:15起床。朝食は、ラーメン+餅。20分もかからず食当準備完了。片付け終えても、まだ5時前、外は真っ暗。ここからは、道が不明瞭ということもあり待機することに。撤収を終え、5:45出発。天気はやはり曇り。初っ端の下りは、尾根がだだっ広く、道も分かりにくい。テープを見失ってしまう。小山は尾根線から南側にややずれて進んでしまいがちで、北に寄らせたら道に戻れた。その後は、順調に進む。2102mあたりは、笹と枯れ木とが、霧と相まって深山独特の雰囲気を醸し出していた。エアリアにある三隅池は、水たまりに等しかったが。

三方峰は、気持ちの良いピークである。西側の斜面が崖で、物凄い感じになっている。気が引き締まる光景だ。しばらくは、西側の斜面のガレが続く。東側沿いに分かりやすい踏跡ができていた。2127mを過ぎるとジャンクションがある。ボーっとしていると北東の尾根に行ってしまうので注意。細かなアップダウンがあり思ったより時間がかかり、9:10、アザミ沢ノコルに到着。ここでは、今日と明日に必要な水を確保する。内山と小山と一緒に沢を下る。沢に降りてすぐ流れは見つかったが、かなりチョロチョロ。しばらく進むとやっととれるぐらいの流れが。ここまで15分ほどかかる。が、我々がズカズカ行ったせいで水が濁ってしまっている。しばらく待つと大分ましになったので、さっさと採取にかかる。ここで、ハプニング。私と小山の少し上部で汲んでもらっていた内山が落石を起こしてしまった。人には当たらなかったが、その石が水の入ったプラティパスに直撃。穴が…。それはどうしようもないので、全部組み終わり次第戻る。上で、全員に節水を呼び掛ける。水が飲みたくなるような気候ではないから、結果的に問題はなかったものの気をつけてもらいたい。ここで、またちょっとしたことが。LがGPSをなくしたと勘違い。すぐ見つかったが、思ったよりここで時間がかかってしまう。もっと、冷静でありたい。

大根沢山までは、順調に進む。本当にだだっ広い山頂だ。テントはいくらでも張れそうだ。北東の尾根に行かないよう注意しながら進む。急な斜面を進むと、東側に尾根が出てくる。そこから、しばらく行くと下れないような急斜面に出くわす。GPSを使ってみるが、よくわからない。仕方ないので右に見える谷に下りることに。その後はコンパスと時折出てくる赤もしくは青のテープを頼りに進む。急な下りで滑りやすく思うように進まない。ここで、またもや下れなさそうな急な斜面が現れる。右側の谷を下るのはきつい。東側の尾根に乗るのが正解かもしれない。Lが偵察しに行くことに。お、道っぽいなとは思ったりもしたが、やっぱ怪しい。小山たちに途中までテープがあったところまで戻るように呼びかける。周辺を探ると、左側に続くテープを発見したようだ。どうやら、左の谷から下るようだ。ここは、ガレていて落石注意だ。しばらくいくと、コルに出る。ここまで、新人たちは地図を見る余裕がなかったのか、現在地がわかっていなかった。ここは分かって欲しい。目の前の7m岩は、難なく通過できた。

急な下りを過ぎ、やっとのことさでブナ沢のコルに到着。行動時間こそ長くはなかったが、前日の疲れと今日の急かつ細かなアップダウンで、大分疲れているようだ。幕場候補は稜線脇と稜線上、ダンロップが何とか一張いけそうなスペースがあった。やや広い稜線上に決める。少し休んでから、設営開始。3:30、食事開始。今日は差し入れの肉入りカレー。上級生ミーティングを挟み、T.P.という流れだが、今日は計画では無し。だったはずだが、渡部から預かり内山が持って来たパイナップル缶、小山の生パイナップル、まさかのパイナップル祭に。今日の振り返りの後、勝負日であることを全体で確認。気合を入れ直す。その後は、久しぶりの連想ゲーム。このゲームはお題の発想次第で、意外と盛り上がる。今日は早めに7:30就寝。

 
10/23(土) C3
ブナ沢のコル(C2) 5:20 ―6:231874m地点6:25―7:47樺沢ノ頭7:57―9:002200m付近9:10― 9:30椹沢山着9:40―10:15信濃俣下り2220m付近10:30―11:332119m地点前の少ポコ11:43―12:50椹沢山上り2300m付近13:00― 13:15百俣沢ノ頭13:25― 14:13光小屋着 (C3)
※行動時間:8h50m(予定時間9:30)

4:15、起床。餅ラーメンをかっこむ。まだ暗いが、今日は勝負日、稜線もはっきりしているから早めに出たいところだ。エレキをつけて、5:20出発。空に雲はない、澄んだ空気、今日は晴れる。すたすた進み、1913m付近。44代が幕場にしたというこの場所は、よい感じに色づいた広葉樹が立ち並ぶ、素敵な広場だ。徐々に明るくなる東の空、大根沢山が浮かび上がる。でっかい!左斜面のガレ場を通り過ぎ、北面に広い尾根を伸ばす樺沢ノ頭に到着。信濃俣と椹沢山の双耳峰が眼前に現れる。道は明瞭、テープもしっかりとあり、すっきりとした青空のもと、気持ちの良い樹林の中を進んでいく。11:30のリミットも心配なさそう、2時間早く到着。広々とした山頂は、テント場にも最適だ。左側は壮絶なガケで不動岳方面の眺めが素晴らしい。信濃俣からの下りで、やや手こずる。

トップは小山、本尾根が細く踏跡はなさそうだと思い込んで、“踏み跡っぽい方”に誘われて、西側の尾根を少し進み、急斜面を下ってコルに行こうとする。一旦止まらせ、大池に見てきてもらうも、本尾根の方を見てきてもらうも何もないそうだ。小山も行けなくはない、ということで、進むこととした。が、やはり不自然なので右のほうを見に行くと青テープがある。藪に覆われていて分かりづらいがこちらからの方が遥かに行きやすい。小山、内山、大池は進み始めていたので、尾形と青木だけを呼んで本尾根を進んだ。すぐに合流することができたが、行きやすそうな道をなんとなく進んでいってはいけない。しばらく行って、やや長い一本。水の制限がない今、“もしもウォーター”をここで開放することに。粉末ポカリをぶち込み、アホみたいにシェイク。ペットにむさぼり吸いつくメンバー。ちょっと誇張しすぎたが。体に染みわたる水分は、最高に満ち足りた気分にさせてくれる。

沼田さん差し入れの青木が運んできたこんにゃくゼリーもおいしく頂く。リフレッシュをすまし、出発。この後は、コブが連続し、急な上り下りに地味に苦しめられ、一瞬藪が濃い場所をいくつか通過したり、新人の読図精度も徐々に落ちていく。なんやかんやで、遂に道に到着!立派な標識を見ると、なんだかホッとする。すぐさま、ノリノリで歌い始める小山。右側の視界に、富士山がときどき垣間見られる。2542mあたりから、這松群生地。展望が開け、目前に光岳、イザルガ岳、が眼前に現れる。ウキウキ気分で快調に飛ばす。私は、何故か急に気分が高揚して、思わず飛び込んでしまった。膝下にも及ばぬ這松は、知床の大人這松に比べれば、まさに子供這松。はっはー、って感じだ。

大して時間もかからず、光小屋に到着。今まで人には合わなかったが、土曜日ということもあり、小屋泊の人が十数人いた。設営まで少し休憩とする。ここで、小山の差し入れのコーラを取り出す。皆ありがたがって飲みほす。設営後、他の人間には食当準備をしてもらい、大池とで水を汲みに行く。光小屋から10分程下った場所で、勢い良く出ていた。食当でない青木には、大池と共に天気図を書いてもらう。今日の食事はハヤシライス、お腹いっぱい頂く。上級生ミーティングを小屋前で行ない、T.P.へ。合宿全体の振り返り、明日についての確認を行い、いよいよ、最終夜。それぞれの差し入れを開放する。

ビールやらジュースやらツマミ、池田さんの北京土産の北京ダックなどなど!パッケージの写真をよく見ると、丸焼きになってる鳥さんに鶏冠がついている。ダックに鶏冠…。とか思いつつ、とにかく美味しくいただきました。最後に、赤羽がここぞとばかり隠して持っていた一升瓶をにやにやしながら差し出す。どおりでザックが重かったわけだ。でもこの酒を、飲めるのは新人では赤羽のみ、後は大して飲めない上級生三人組。一升瓶は大して減りそうになかった。この酒どうする…。もう持っていけません、おいてきますよ、とか言う赤羽。光小屋にデポして、光♡聖隊に押し付ける作戦を決行しかけたが、あまりにもひどい。ということで(?)、何故か、私が回収する流れに。一端、片付けを済ませ、連想ゲーム。大いに盛り上がり、22:00 就寝。

 
10/24(日) 最終日
光小屋5:50―6:00光岳着6:20―6:25 光小屋着― 7:43三吉ガレ8:0 0 ―易老岳8:30―9:052100m付近―10:10面平付近10:20―11:20易老渡11:25―12:40平岡駅―お風呂13:38―14:41飯田駅―信濃屋(打ち上げ)17:04―22:05新宿駅(解散)
※行動時間:5h40m(予定時間6:00)

4:30、起床。準備ができたものから、トイレに向かうも、長い列が。ふと、東の空を見ると、朝焼けが富士山の姿を浮かび上がらせている。チェック・体操を済ませ、朝焼けに照らされる自分達の今までの行程をボーっと見渡してから、光岳に向けて出発。歩いている間、例の言葉を口にしようか迷ったが、我々よりも、先に1パーティー向かったようで、人の迷惑になると思い慎んだ。6:00頃、山頂到着。が、人々はいない!後悔。きっと光石にでも行ったのだろう。山頂からちょっと入ったところに、北側の展望がひらけた場所がある。そこで式典、校歌斉唱。山頂に戻って、記念撮影。そこに、別の中高年の集団あらわる。不審なポーズを取っていたので、そそくさとその場から逃げた。

小屋で、ザックを回収し、木道をカポカポ進み、静高平。水場を覗く。一滴もでていない。三吉のガレで一本。唯一、auが通じる場所だ。ここで、遠山タクシーに電話するも、ジャンボの運転手さんが稲刈りで出勤してないらしい。空は曇天。一瞬焦ったが、天竜タクシーを紹介してもらい、予約することができた。気を取り直して、ひたすら前進する。易老岳をスルーし、2100m付近で一本。長いながい下り、さすがに飽きがくる。ここで、大池がAKBをぶっこむ。大池の熱い歌声に、青木がコーラスで応答。自転車隊独特の雰囲気に飲まれる。元気を取り戻し(?)、最後のつづら折り。長ったらしく、本当にうんざりする。まぁ、歩みを止めなければ、いつかは着くわけで、11:20易老渡、到着。

12時に来てもらう予定だったが、ちょうどタクシーが現れたので、今後のことも考え、すぐ乗り込むことに。タクシーの中では、皆眠りふける。大池は、運転手さんとこの地域の現状について語り合っていた。12:40、平岡駅。風呂に入りたい、飯が食いたい。皆の頭の中はそれだけだ。ここで、気にかけるべきは、飯田行き13:38発を逃すと16:42発になるということ。ここは、風呂に即効でつかって、13:38に乗ることに。皆には忙しない思いをさせたが、これが正解だった。
飯田駅について、打ち上げの場所を探す。観光案内所で情報収集。クーポン券の沢山ついたパンフレットをもらう。おっ、なかなかお得だな、とか思って、ごはん、サラダなど食べ放題になるトンカツ屋を目指すことに。しかし、途中でそのクーポンが市の美術館利用者のみ有効というもので、おまけにそのお店が営業時間外ということが分かる。何たるダメダメ加減。なので、たまたま目の前にあった信濃屋さんという精肉屋さん直営の食堂に行くことに。メニューは丼物とラーメンのセットなど山帰りの私たちにうってつけの内容で、かなり豊富。お店の人達は真剣な眼差しで菊花賞の競馬中継を見ている。我々は、めしを頬張りつつ、馬名にツッコミを入れたりしつつ、のんびりさせてもらった。その後は、17:04の高速バスに乗る。渋滞に見舞われたようだが、無事、雨の新宿、22:00到着。解散。それぞれ、家路に着いた。
 
 

 

Waseda Wander Vogel

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早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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