塩見岳 2013/8/4-5

登山・縦走

8月3日

夏合宿の決起集会の後、部室にてミーティングを行う。沢隊もこれから谷川のほうへ向かうそうで、その車に新宿まで乗せて貰った。

同期のSが新人Kに対して失礼発言を連発していることに愕然とするが、当のKは上手くいなしている様で、流石である。

新宿の特急列車用ホームには、既に50L前後のザックを持った男性がいらっしゃった。これで北アルプスC4をやるというから驚きである。逆に、80L前後のザックでC1というのも驚かれたのだが。

アメリカ人と思われる男性に声を掛けられ、英語で対応する。意外と話せなくなっていたのが非常に悲しい。彼は大月まで行くと言っていたが、何をしに行くのだろうか?ふっと富士山が思い浮かぶが、明かに装備不足である。

 

特急あずさ(通称:あずにゃん  by Uさん)は、非常に快適で、2時間半は皆曝睡していた。乗り継いで更にローカル線で2時間。天竜川に程近い伊那大島駅に到着。登山者用休憩所と名の付く東屋もあり、快適なステビポイントである。

車が多いのと、DQNが少し、あと女子高生らしき少女達にひそひそと笑われることに耐えられれば何の問題もない。

ツイッターに指を走らせるのは辞めて頂きたいのですがね。

 

8月4日

新人Mの掛け声で起床。快適な朝を迎える。バスに乗って出発!

鳥倉登山口までやってきた。体操をして出発する。

登山道はよく整備されていて非常に快適であるが、新人Mは何故か読図に大苦戦していた。よく見てみると、地図を見ていないのだ。分からないのも当たり前である。

Mの読図を待っていたら、他の登山客が「いまどのあたりですかねぇ?」と聞いてくる。磁北線も引いていないし、コンパスも勿論持っていない。「遭難しに来てるのか!?」と一喝したくなるのを抑えて、現在地を伝える。無謀な登山者は本当に止めて欲しい。Mは優柔不断なところがあるが、読図は即決してもらわねば困る。

因みに、1本目は休憩まで読図確認以外は誰も一言も喋らなかった…。

 

ここ数年(3年以内)で登山道が大分楽になったようで、新人の頃に錬成で来たUさんは「こんなに楽だったっけ?」 「いや、もっとキツかった筈だ!」と連呼していた。しかし、三伏峠小屋までなんと2時間で到着してしまった。

予想以上に立派な小屋でテント場も広くて快適。水場が少し遠いのが残念である。

設営は勿論1発で時間を切れたのだが、Mは相変わらず動きが悪い。焦りまくってテンパって、挙句、フリーズしている。単に見ているだけなら面白いが、山の中だと非常に怖い。早く直させなければ。

13時45分に食当点火。乾米と乾野の食事は意外といけるものであった。上級生ミーティングをして、天気図を書いて、全体ミーティングをやるという普段どおりの流れに沿って行い、18時就寝。

翌日は2時起床で塩見岳山頂を目指す。

 

8月5日

2時起床の5分前に自然に目が覚めるという奇跡!久々の快眠であった。

食当もすぐに終わり、3時には出発。Uさんの地形図に残る錬成合宿の記録の進まなさに一同爆笑。どうやったら塩見小屋から山頂まで二本かかるのだろうか。錬成補正+アイピン補正、恐ろしい…。

7時には塩見岳山頂(西峰)を踏破。21座の全踏破に向けた旅は順調である。

10時20分には三伏峠小屋に戻ってきた。撤収後、Mの膝を考慮して長めに休憩をとる。どうせ急いで下りても下でバスを待たなければいけないのだから問題ない。

11時頃に小屋を出発、ゆっくり下って13時にもとの登山口に降りてきた。

雨が降ってきたのでツェルトを被ってやり過ごす。八ヶ岳と同様にギリギリで雨から逃げてきた。ラッキーである。

そういえば、私はLでW-ingを出して雨に降られた記憶が無い。もしかしたら晴れ男なのかもしれないなぁとか思っていたらバスが来た。

帰りもあずにゃんで帰ることにする。意外と混んでいて驚いた。新宿駅ではいつの間にか皆、解散していた。

ボート隊名物の「自由解散」である。

 

文責 F

 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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