根子岳 2003/1/18-19

山スキー

根子岳ワンダリング報告書

日時:2003年1月18-19日
メンバー:L杉山(3年) 大崎 田中 立石(1年) 宮崎(4年)

地形図:菅平 四阿山 1/25000

18日
超多忙(杉山曰)のLに代わって僕が報告書を書くことになった。僕は現役とは別行動で上田からバスで菅平に向かう。大体1時間に1本程度出ており週末のためか非常に混んでいる。所要時間は50分、1200円である。一方現役は新宿都庁の地下駐車場出発のスキーバスで来たようである。早朝菅平に到着し乗換えなど無いため楽かと思いきや座席の狭さに皆眠れなかったらしくブーブー言っていた。料金は4200円。

 ダボススキー場に11:30頃到着し、先に着いている筈のLの杉山に電話する。すると、テントのポールを忘れ幕営が出来ないため避難小屋まで上がるとのこと。それを聞き一気に脱力状態に陥るのを感じた。リフトを乗り継ぎ奥ダボスで合流。ここに上がってくるまでにテンションを上げるのに苦労した。早速リフト最上部に上がり準備する。風が殆ど無く快晴である。このまま登頂し帰ってしまいたい気持ちにもなるが、そうはいかない。なんせ立石のフォローワンダリングなのである。滑降だけではなく冬山生活の楽しさを教えてやりたい。

 避難小屋までは40分ほどで着いてしまう。相変わらず中は薄暗いが、ブロック造りでストーブもあり中々立派な小屋といえるだろう。この小屋には10人ほどは入れるスペースがある。休憩する人が結構いるのであまり使わない方がいいと思われる。入り口のシャッターを開ける際に「キィィィ」と恐ろしい音を上げるのが難点ではある。荷物を置き立石のキックターンを練習するため空身で30分ほど登る。運動神経がいいのか飲み込みが早い。1900付近から滑降することにする。2日前に雪が降りフカフカである。が、天気がいいためやや重い。現役は皆ハマる。妙高で力強い滑りを見せていた大崎も苦戦している。

 小屋に戻ると何やら中を覗いているパーティーがいる。充実した装備を見ると金を持った社会人のようでもある。気を使い「詰めますのでどうぞ」と言うと、にべも無く断られる。テントを持っているようだ。皆小屋に落ち着き、ふと外に出てみると、えらく下の方にテントが・・・。そんなに離れなくてもと思っている間にも続々と上から奇声をあげ滑ってくるスキーヤーやボーダーが下りてくる。やはり天気的には今日行くべきなのだ。西を見ると夕日が美しい。とりあえず吠えておく。
立石の初水作り食当も終わり、田中自慢のハッシュドビーフが出来上がる。牛田と武井からの差し入れがあり、中に彼らのメッセージ(ラミネート加工されている)が入っている。ラミネートする暇があったらフランス語をもう少し勉強せいというような声も聞かれたが、慎んでごっつあんである。夜はピンポンパンゲームに真剣になり盛り上がる。ハンデをつけた杉山と僕が独走し焦るが、最後には1年田中が猛烈な追い上げを見せ期待通りの展開を見せる。気象係は田中に決定。明日の準備を済ませ21:00就寝。

19日
5時起床。満月で外は明るい。冬山初の立石が準備に手間取っている。7:10に出発。西には妙高から北アまでが見え、ピンク色に染まった美しい景観を見せてくれる。雪が締まっておりサクサク進む。あっという間に1970m付近に着きここで立石の弱層テストスクーリングを行う。8:20発。なおも問題なく行くが、上の方はかなり風が強い。南からの風が強く、低気圧の接近を感じさせる。9:00に山頂着。式典を行う。上信越国境に「フレーフレー金政」という声がこだまする。9:40滑り始める。今回は正月に起きたヘリの墜落事故のせいか煩わしいヘリスキーヤーがいない。やはり雪が重く1年がコケまくっている。だんだん皆の目の色が変わるのがわかる。

 小屋に着いたのは10:00。ここで杉山が昨日1日カメラにフィルムが入ってなかったことを打ち明ける。皆一様にがっくり。杉山にはビールをおごってもらうことに決定。撤収後出発(10:30)。下から続々と登ってくる人々を尻目にがんがん滑る。最後は飛ばさないと平坦な部分を歩かねばならないので飛ばす。随分遅れて4人が下りてくる。目の前にあるゲレンデを見て皆嬉しそうである。またもや馬鹿でかいザックを背負いかっ飛ばす我々は注目を集めていた。1回リフトで上がり、11:10にパークホテル着。とりあえずレストランで打ち上げする。

おまけ
17:15発のバスだったため、時間を持て余した現役は3時間券(3000円)を買いゲレンデに行くという。もう山スキーは充分といった感じである。一方僕はもう一本滑りに行くことにする。そんな僕を見送る皆の目には「酔狂な、よくやるよ」といった色がありありと浮かんでいた。いつか彼らも開眼する日がきっと来ると信じレストランを後にする。

 12:00に最上部リフトを出発する。天気は下り坂のようでどんより曇っている。サッサと行きたい。途中つぼ足で登るボーダー達を軽~くかわし、一本で2000付近まで行く。滑ってきたテレマーカーによれば上は風強くガリガリとのこと。ここから滑ることにする。どうせならと思い、沢を挟んだ隣の尾根を滑ることにする。こちらは一人二人しか滑っていないらしくフカフカパウダーが残っている。一人だとマイペースで行けるため、ガンガンノンストップで行く。斜度は緩いが快適そのもの。最後は四阿山と同じく牧場の直滑降、ゴルフ場を横切りフィニッシュ。13:30に奥ダボスに到着。温泉を探すが、風呂を貸してくれる旅館さえない。そこがいまいちな根子岳であった。16:00頃4人と合流。今回主役だった立石が皆にコーヒーの差し入れをしてくれた。一同感激。
 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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