荒沢谷・青岩谷
PWワンダリング3回目 全員集合
メンバー L:O形 SL:A木 S木 F田 K林 N嶋
久しぶりに奥秩父の沢に行く。
タクシーで西武秩父駅から入渓地点まで行こうとするが、事前情報通り途中で車は通れなくなる。そこから1時間ほど歩いて目標の広場まで行く。
入渓点の橋は広場のすぐそばにある。
下りてしばらくのところに巻くところが出てくる。あんまり高くまで行く必要はない。
難しいところはないが、枝沢とかは出てくるので、新人の読図指導を中心に行動を進める。
ベンガラの滝で新人2年がいやいやながら修業をする。その後まきみちに入り、懸垂で沢に戻る。しかしその先の涸れ沢から歩いて戻れたので、上級生の何人かは時間短縮でそうした。
その先も順調に進み、小さな釜で飛び込んだりもした。
天気も良く、カエルを捕まえるなどのんびりと歩く。
しかし幕営地手前、井戸淵のゴルジュのところが厄介だった。始めはF田が泳いで取りついてみたものの、その先には進めそうになく、左の斜面からS木が様子をみる。ある程度登ってもらったが、落石が多く、ザイルを張っても足場が悪いので登り難いところが続いていた。結構高くまでいくので下りも時間がかかると判断し、こちらは諦め、少し戻って右から行くことにする。
樹林の中を登り、沢の様子を見ながら下降地点を探す。細い尾根の上から一段下り、最終的に懸垂で沢に戻る。
そこから30分ほどで、沢が大きく曲がる幕営地に着く。
この日は沢では初めてのすいとんで、新人が粉をこねる。その間にS木は魚を捕りに行く。
すいとんは中力粉というのか、歯ごたえがあり、ホワイトシチューで色が同化していたがなかなか良かった。(しかしこねるのには力が必要だったらしい。)魚も塩が無かったが、焼くととてもおいしかった。
この日は夕方から天気が崩れ、落ち着いて焚火を楽しむことが出来なかった。全ミはテントの中で、その後一時持ち直したが、その後にまた降り出してきて、さっさとお開きになる。
朝は暗いうちに起床して、今度は味噌のすいとんを食べる。出発する頃には十分に明るくなった。
幅広7mで色々な所から取り付いたが、左にある一番出っ張っているあたりから登るとよさそうだった。北雲沢沢に入ってからは難しい滝はないが、確かにルート取りは難しかった。
色々な意見があり、一度進むべき分岐か判断がつかず、また少し登ってから方向がおかしくなることを確認し戻るということをした。やはり登りながら自分の位置を修正するようにしないと、先入観で間違え続けることになる。
最後は笹薮ですんなり稜線に出る。
そこから下降点はすぐのはずなのに、急な斜面が続き、なかなか最適な所が無い。地図を読み返してみると、登山道が微妙だがわずかに平行しているようで、それを手がかりに間違いに気が付く。戻ってみるとあっさりと沢が見つかった。
青岩谷の上部も基本的に問題のところはなかった。1、2m程の小滝では滑りやすく、新人は下りにくいので注意するようにしたが、それ以外では悪場もない。
しかし大滝10mが非常に問題だった。
近づいて見て沢の中から下降は無理だったので、手前からガレ場をトラバースし尾根に乗る。その後ルンゼから沢床に戻ろうとする。
一度F田が下りてみてザイルが足りなくなる。その下にもまだ続いていて、ザイルなしでは下りられないというので、一度ザイルを回収して、10m細引きを繋げて下降する。
しかし、下降中に細引きが絡まって、結び目をほどいて繋ぎなおす。この作業にも時間がかかった。距離もあり、待っている間にまた雨が降ってきて新人がだんだん元気がなくなっていった。F田を回収するように下りたが、今度はザイル回収用の細引きがどれだけ引いても動かない。どこかで引っかかっているようだが、結構上のようで、更に近づいても藪の中で見えない。F田に戻ってもらってザイルのみ解いて回収し、また下る。つないだ細引きは、さんざん全力で引いたので、固く結ばれ解けなくなっていた。(10m細引き3本残置)
この後は、終バスの時間も有り、全力で沢を下る。まずは先行した新人・上級生と合流し、沢から出ても歩きやすい所を探して進む。
林道に出るとすぐに沢装備を解除する。小走りになりながら林道をすすむ。しかしこんな時に林道は土砂崩れで通行止めになっていて、そこは巻かなければならない。ほとんど登山のところを40分ほど歩き、また戻る。最後は何とか間に合ったバスに間に合った。
バス停で、バスの直前に土砂降りが来て、また色々と嫌なこともあったが、何とか無事に帰ることが出来た。
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