6月21日 C0甘泉寮
63代の新歓合宿も例年通り甘泉寮からはじまる。
早々に荷物を置き新人の装備確認。真新しい登山靴は固く履きにくい様子。そこから雨具を一式つけてもらうと、靴を履いたまま雨具を着るのに手間取り、ザックカバーのつけ方を知らないなどの練習不足が発覚。山に入る準備ができていない、とそこかしばらく一連の流れを通して練習タイム。
ロープワークも一通り確認した後は、スクーリングに入る。修理道具の説明と雷について。この山域は雷の多いとのことで晴れていても油断はできないとのこと。
ここでOBの方にアイスの差し入れをもらう。
上ミ、全ミを経て起床係を決めるライターゲームをやるが当然新人は知らない。
やれば分かるさととりあえず1度はじめるが、どうにも細引きのある所が限定されそこそこ続いたが1週することなく青木が負ける。
2度目は本番と意気込んではじまるがやはりさっきと同じ領域にとどまり続け、またしても青木の敗北。ゴリ押しで3回目がはじまり今度こそはとなるがなぜか新人藤田とまたしても青木の勝負となり、このゲームでは奇跡ともいえる3連敗。これ以上はLといえどもテコ入れできません。
その後は布団を並べて就寝。
6月22日 甘泉寮~武尊牧場キャンプ場C1
夜の間雨の音が聞こえた。
マジかー、となるがどうしようもないのでおとなしく甘泉寮を出発。
雨の中62代の方が見送りに来てくださったので差し入れを受け取り、体育館の前で記念撮影。後はバスに乗り込み出発。
が、どうやら予想以上に前線が早く動いたらしくバスに乗っている間に気がついたら晴れ間が見える。予定時間より早くスキー場の駐車場に着くと暑い位でもう心配はいらなかった。
スキー場の林道を時々登山道のようなショートカットを使い登っていく。全装の登りとなるが新人にはこれからのことを考えると良い経験だろう・・。
途中一回休みすぐにキャンプ場に到着。すぐに設営となる。各隊での設営ではどちらも時間は切れているので、試しに新人3人で設営してもらうと大変なことに。
こちらも練習に時間を割きその後の予定を少しずつずらす。錬成前に良く練習しておきましょう。
6月23日
3時起床
いつもの通りに朝の食当し、用意をして出発。両パーティーで完成の時間に差が出たようだ。
少し雲が多いようだったが問題なく出発。気持ちの良い白樺の遊歩道を抜け、登山道に入る。しばらくなだらかな林の中を、時々誰か歌いながら、最初なのでゆっくりと進む。
ここから少しずつ泥濘の予兆はあった。避難小屋を通過した後からはほとんど湿った登山道しかなく、時々靴の上にまで泥がかぶってしまうようになってしまう。
ある程度は予想していたが予想以上の進みにくさだった。そのうちに雪も出て来る。
休んだところでスパッツを履きたい人だけつけるように言ったが、この時点で内側の脛半分までドロドロなのか、あるいはあんまり汚れていないかの2分となっていた。
大きな雪の塊を越えて少し進むと鎖場が出てくる。近づいてみるとなかなか高さがあり、慎重に行きたいところだった。
その先には残雪が結構あるが、雪は柔らかくキックステップで十分歩ける。しかしトラバースは注意して歩かないと元の登山道を見逃してしまい、藪こぎをして戻ることになる。
残雪を登り切り稜線に出ると右手に山頂が見える。銅像で写真をとり、紺碧を歌いながら山頂に着く。
歌うのは2回までが良いという要望が多く、ぎりぎりまでためて少し遅かったような気もしたが案外ちょうど良かった。
オレンジや栄養ドリンク、ジュースが出て来て、ピッケルでスイカ割りをしたが(かなり綺麗に真っ二つになった)、ずいぶんと水分の多い差し入れだった。
展望も良く全周を見渡せた。少し雲のかかった谷川岳が非常に魅力的に見えた。各々記念撮影をして、ちょうど山頂に着いたOBの方と一緒に式典。
方角に困ったが一応東京の方を向いた。
下山するときにはすれ違う人が多く、譲ったり譲られたりしたが、鎖場を過ぎるまで結構な時間がかかってしまう。避難小屋にリミット時間で着くことができず、今後の予定変更の恐れがあるため2人に先行してもらう。
避難小屋からは道も良くなるので一気に進み、なんとか予定時間の内に下山できた。
キャンプファイヤーは最初ものすごい勢いで燃えて、しばらく近付けなかった。
新人紹介と御返杯したのち校歌、エール。
自分はそこで酔いが回ってしまい、離脱。同期に付き添われながらテントに収容される。
6月24日
6時起床。
朝のお茶漬けがありがたい。
解散式で一本締めをし、無事合宿は終わる。
その後何もない新人と沢隊は、スキー場まで下り、林道を抜けて花咲温泉まで歩く。車でボート隊に、普通に自転車隊に抜かれる。
温泉は広く、露天もありとてもよかった。何人かはジェラートを食べたようだ。その後OBの車に乗せていただき沼田駅に向かう。自分は初めて山彦に行き、噂のとんかつを頂く。
下界のご飯は非常においしかったのか普段小食なはずの新人までお代わりをする(結局手伝ってもらっていたが、その意気や良し)。
6月の梅雨の晴れ間に丁度合ってくれてとても気持ちの良い山行だった。主役の新人たちも楽しんでいてくれたら幸いだ。
またキャンプファイヤーにはたくさんのOBOGの方に来ていただき、差し入れも様々贈ってもらいました。
来られなかった方からも応援を頂き、大変な励みとなりました。この場を借りてお礼致します。
またこの合宿に参加した全部員へ、お疲れ様でした。
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