夏色キセキ

日常・感想

ブログタイトルは現在放送中のアニメのタイトルです。

3年生のU山さんが大好きなアニメです。簡単に紹介すると、伊豆下田の女子中学生4人組が中学2年の夏に経験する「キセキ」の物語です。
最終回はもうすぐですが、どのような形で終わるのか、注目が集まっております。

さて、私が筆を取ったのはこのアニメを紹介したいからというわけではありません。
他でもない新歓合宿の記録を書きたいと思ったからです。すでに先を越されてしまったのですが、私のある限りの文章能力を注いで書きたいと思います。

というわけで、新歓合宿初日。
新人達とファミリーマートで翌日の朝食・昼食を準備し、松屋の牛飯をかきこむ。部室に戻って最後のパッキングを行って集合へ。去年と同じく(というか、新歓合宿ではお馴染みの)甘泉寮に向かう。
装備確認ということで、登山靴を履いた状態で雨具、スパッツ、ザックカバーが付けられるかどうかの試験。実はこれ、新人達はおろか、2年にとっても抜き打ち。「ちゃんと教えたよな・・・」と不安がよぎる。

不安的中。

新人指導不足、装備点検不足が明らかになる。新歓合宿初日にして猛烈に反省。文字通り頭を抱えていたら体調が悪いのかと聞かれてしまった。
その後、雷のスクーリングを行う。途中で61代の横塚コーチと元木さんがいらしてくださる。差し入れのアイスを頂く。ご馳走様でした。去年もロープワーク確認中にアイスを頂いた記憶がある。沈黙の休憩であったが・・・。

なんとか気を取り直して上級生ミーティングに望む。合宿では初の上級生ミーテイングである。
今回の合宿の係は気象係。プレ春→(春)→山岳技術確認→新歓と合宿では気象係しかやらせてもらっていないのだが、逆に言えばもう慣れたということになる。事前に資料を取り揃え、明日の天気の予報をする。24時間予報天気図まで用いて予報を行う。停滞前線を伴った低気圧の影響で雨が降ると予想。時速15kmで沖縄から接近しており、影響が大きいと予想した。逆に土曜日は前線の形から梅雨の晴れ間を狙えるという予想も立てた。
また、富士山山頂と御前崎の気温差が大きいことから雷にも注意しなければならないと呼びかけた。

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 当時は気象庁HPからダウンロードしたものを利用したが、気象係総括作成のため、自作天気図を作成。

その後は起床係を決めるべく、ゲームを行う。昨年の新歓合宿では差し入れで頂いたドーナッツの残りをかけて「水タイプのポケモン」というお題でパパリコを行い、大池さんとの接戦の末、私が勝った記憶がある。その時の大池さんはもの凄く悔しそうであった。と思っていたのは私だけだろうか。
今回は爆弾ゲームを行う。全員で円になり、2つの爆弾(今回は細引き)を持っている人が隣の人とじゃんけんを行い、勝ったら爆弾を渡せる、負けたらもう一方の人とじゃんけんをする・・・というゲームなのだが、3年生のAさんが3連敗を喫し、起床係確定。

その夜、布団で寝ながら雨音に耳を傾け、私は予報が当たったと確信していたのだった。

行動一日目。外は相変わらずの雨である。長いビニール傘を朝食と一緒にファミリーマートで買っておいて良かった。戸山キャンパスに向かい、バスに乗り込む。62代の大池さん、保延さん、慧さんが見送りに来て下さる。保延さんは週末大阪でライブを行うそうだ。新歓合宿のハガキには「野暮があって行けません」と筆ペンで書かれていたのだが、野暮とはライブのことだったのか・・・。頑張ってください!(あっ!もう遅いっ!)

バスに乗って揺られていると、気付いたときには晴れていた。「おおっ!晴れて良かっ・・・ん!?」
慌てて計画書を見直す。合宿メンバー。2年。福永孟昭。気象。
何度も見直す。しかし、私の目にはそこに書いてある文字が「気象」以外の何にも見えなかった。尾形さんのスマートフォンに映し出された天気図を見る。低気圧のスピードが時速45kmまで上昇し、既に梅雨の晴れ間に突入しかけている。
山岳技術確認合宿でことごとく予報を外したのにも関わらず、また外してしまった。新歓合宿2日目。行動前にして2回目の猛省。

スタート地点に到着し、出発準備を行う。空は完全に晴れ模様。隊員の心も晴れ模様。気象係の私だけ心の中はハリケーン。新人にコンパスの使い方を確認し、出発。この日は2時間弱の行動予定。牧場をサクサクと軽快に進む。新人達の歌も新鮮だ。奥平は元軽音楽部というだけあって流石である。藤田の歌は「iPodに入れたくなる」と言わしめる感じ。本間の選曲はかなり独特だ。(これが発覚したのは翌日の話であるが。)
同期の長谷川もいつも通り隊を盛り上げる。歌い渋っていた佐々木も、「一曲終わったら一本」というLの号令により歌っていた。彼の選曲は幅が広くて私は好きなのだが。
休憩の後は遠くまで見渡せる場所を歩いていたので、新人藤田に観天望気をさせてみる。知識はついているものの、やはり実地訓練不足である。

幕場に着いたら楽しい設営である。指示出しを行いながら設営をするのはかなり大変である。「動きすぎ」と言われてしまうのだが、体が勝手に動いてしまうのだからしょうがない・・・とこの場を借りて言い訳。
新人3人での設営を試みたが・・・彼等の練習不足と緊張が重なり、何度もやり直すことになってしまった。ミスも多かったので下界のうちから練習しないといけない。(ということで月曜日に練習したのだが、まだ足りないと思うのだった。)

次は食当である。しっかり練習してきたのだが、やはりミス等が目立つ。雑なところが多かったりする。細かく注意しながら夕食。上級生ミーティングを経て全体ミーテイング。この日も気象予報を行う。重なる予報外れに自信をなくし、色々な資料を提示しつつ、「明日は晴れです」的なニュアンスをかもし出し続けたのだが、「で、結論は?」という一言で玉砕。「明日は晴れます」と宣言した。
TPのお菓子が減ってないことから、今年の新人たちは良くできた新人だと思う。パパリコで新人藤田を起床係に任命。「日本アルプスの百名山」というお題で撃沈させられたようだ。因みに去年の私は「千葉県の市の名前」や「東西線の駅名」などの地方学生には厳しいお題を突きつけられつつ、最終的に「南アルプスの山」で終焉。以来、何だかんだで南アルプスには行ったことがない。

新歓合宿3日目。上州武尊山ピストンの日。朝のパッキングを手早く済ませ、出発。この日は私が総合トップを務める。が、想像以上に難しい。ペースを上げすぎてしまったり、後ろと離れすぎてしまったり・・・まだまだである。
毎日のようにこの日も猛省。
山頂には毎日の如く雲がかかっており、景観が望めるかどうかが不安であった。途中、雲の中を突っ切る時は「ヤバイ、降るかも・・・」とも思ったが、山頂では非常に良い景観が望めた。
これぞまさしく「夏色キセキ」であった。残雪の通過も幾つかあったが、そこは目を瞑って頂きたい。
山頂直前の紺碧の空は同期に妨害され、「紺碧で~す」という返しが出来なかった。既に冬合宿でやっているし、錬成で出来るからよしとする。
山頂で差し入れを出したりしていたら、38代石川OB(OB会専任理事)と45代森さんが到着され、一緒に式典を行う。式典は本当にいいなぁと思う。特に、広大な自然を眺めながらの式典は最高だ。OBの方と山で校歌を歌うというのは滅多にない機会だ。ひょっとしたら合宿でOBと式典を行うのはワンゲル史上初なのかもしれない。

下山を始めた頃、57代廣光さんと出会う。近くの沢を61代古川コーチと上ってきたそうだ。一泊二日の沢を半日で、しかも睡眠時間2時間で上ってきたとのことだった。しかし、古川さんの姿が見えない。「遅いから置いてきた」とのことだったが、廣光さんは一体どんなスピードで登ってきたのだろう・・・。
鎖場まで戻ると先程の2人が戻ってきた。何というスピードだろうか・・・。鎖場のあとはトレランの如く去っていってしまった。石川さん、森さんとは一緒に下山をしていった。残雪の雪解けのせいだろうか、登りのときから沼地が非常に多い。下山のほうが沼地が増えていた気がする。
最後は恒例の林道ダッシュを経て、行動終了!新人たちはお疲れ気味だ。

夕食の食当を終え、キャンプファイヤーの準備。今回のキャンプファイヤーは超特大サイズであった。案の定、点火後の火は恐ろしく燃え上がり、驚きを通り越して恐怖を感じた。新人たちは思いのたけを述べられたのであろうか。付きの私も挨拶を行う。これからの新人諸君の頑張りを願って乾杯!(ジュースだけど)

校歌・エールの後は皆、次々とログアウトしていく。「飲みきれるのかなぁ」と言われていた大量の差し入れの酒も殆どなくなり、注文していたビールのみが残った。

翌日は朝の食当と解散式を経て、新歓合宿終了!家に帰るまでが合宿なのだとよく言われるが、解散式で一旦終了ということで。

さて、この日曜日。僕等のワンゲルはまだ終わらない!!
ここからボートワンダリング・自転車ワンダリングに直行!レンタカーで装備を運んでくださった横塚コーチ、本当に有難うございました。テキパキと準備をしてバンに大量のザックをパッキングして出発。今回の舞台は長瀞。途中、行きにも寄った上里SAで石川OBと出会う。増水していて最早エディーが存在しない。エディーキャッチやストリームインの練習があまり出来なかった。
フリップリカバリー練習では内山さんに2秒差で逃げ切られる形となってしまった。また、渡部さんと竹内さんのリカバリー時、あまりにも川の流れが速すぎる為、戻れなくなってしまいスイムで追いかけることになった。渡部さんの時はスムーズにいけたのだが、スイム2本目となった竹内さんのときは水を飲んでバテてしまい、逆にレスキューされる形となってしまった。
私の真っ直ぐの意識がズレていたので、今後、修正をかけていきたい。今回は、それが分かり、自分なりに意識の改善が見られたことを最大の収穫としたい。これから頑張ります。

さて、3人の新人の夏合宿の隊が決定したので報告します。
奥平⇒自転車隊
藤田⇒沢隊
本間⇒ボート隊

となりました。今週末から新人を含めた隊員全員でのパーティーワンダリングが始まります。
夏に向けて本格始動です!これからも頑張っていきます。無論、来週の錬成も頑張ります。

因みに、今日は3年橋下さんの21歳の誕生日です。昨日の全体ミーティングでお祝いをしましたが、気付いた方は是非Facebookなどでメッセージを!

これだけ長いブログはひょっとしたら史上最長かもしれません。ここまで読んでくれた方、キャンプファイヤーにお越し下さったOBOGの方々、そして、私の気象予報を支えてくれた山岳気象大全に感謝して、この文章を終えたいと思います。
有難うございました!!

2年 福永

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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コメント

    • OIKE@62
    • 2012.06.29 9:31am

    お疲れ様です。

    新歓合宿は天気にも恵まれ、キャンプファイアーも盛大に行われたようで良かったです。
    現状維持で満足することなく、常に昨日の自分をぶっ壊す勢いで臨んでください。
    期待してます。

    P.S. ルビー・サファイアまでしかやってない人間としては、あれでも健闘したからね!と伝えとく。

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