63代夏合宿 それ行け!漕げ!焦げ!しっこく隊 2012/8/9-16

自転車

夏合宿記録(自転車隊)
 
8月9日 移動日 高田馬場~上の町
「ながーい移動の一日。甘い多くの差し入れにやられる。」
いよいよ夏合宿の始まり、始まり!リーダーは初めての四国にわくわくしていた。当日の朝は早起きしたにも関わらず、集合時間である8:00ギリギリに到着。何故だろう。馬場歩きをゆっくりとしていたからか。他の皆は(途中合流する奥平を除き)既に到着していて、「由梨さん、ぎりぎり攻めますね!」などと言われてしまった。ワンゲル生活で一回も遅刻をしたことのない私に何てことを!と思ったが、そこは大人な対応をしてやり過ごす。
自転車隊は沢隊、ボート隊より一日早い出発なので、朝早いが他の隊の人も見送りに来てくれた。OBの方もいらっしゃり、差し入れをいただく。甘いものが多かった。写真を撮り、皆としばしのお別れを告げる。
今日は長い移動の一日だ。最初は話をしたり、差し入れを食べたりして電車の旅を楽しんでいたが、次第に飽きて本を読んだり、寝たりしていた。移動日とはこんなものである。でもなんだかんだ言って、この夏合宿ならではのゆとりの時間が好きだ。行動までの、心の準備の時間。
20時半頃に、無事姫路にて大阪の実家に帰っていた新人奥平と合流する。髪が茶色くなっている。金じゃないのか。思い切りが足りないぞ。移動で疲れていた隊内に少し活気が生まれた。
その後もまた移動。22:53に、この日の幕場である岡山県の上の町という駅に到着。駅からしばらく歩き、快適な幕場を発見する。体育館のある施設で、ベンチもあるし蚊もいないし、快適であった。恐らく、今自転車ラウンドで一番快適な幕場……。24時には就寝。
 
8月10日 C0 上の町~松山 
「行動前から、まさかのアクシデント」
5時半起床。今日は準備日という名の、半移動・半休養日。高松行の始発電車に乗る。天気が良くて、気持ちいい。瀬戸大橋を渡り、やっと四国に上陸!なんだか嬉しかった。高松に到着後、時間があったのでご当地グルメ「讃岐うどん」を食べに行く。早朝から開いているお店を発見したのだ。電車と歩きで20分くらいの距離。「さか枝」、というお店で安くてとてもボリュームのあるお店だった。薬味も無料。大サイズを頼んでいた人は、苦しそうであった。並サイズでちょうど良い。味も並といったところか笑。正直、少し期待外れかも?
また電車に乗り、松山まで移動。途中で、昨日食べられることのなかった、主将からの差し入れである「あじゃり餅」をいただく。食べるのが初めてで、とても美味しかった。京都の味らしい。14時頃に松山に着いた後は、預けていた自転車を回収しに行く。駅からしばらく歩いていたが、日差しが強く、暑いこと何のその!これも「しこくおりてぃ」です。翌日からの行動に若干の不安を覚える…。
自転車を受け取ると、吉村の自転車のクイックリリースレバーが曲がっていた。交換しなければならないことに。また、橋下の自転車にもダメージが。行動前からのまさかの事態にたじろぐが、時間はあったので落ち着いて対応をする。吉村は佐川急便の担当者と部品を交換しに行き、橋下は近くの自転車屋で対応してもらった。しかし、またアクシデントが。なんと一つ使えない空気入れを持って来ていたのだ。装備係であった、長谷川のミス。一喝するが、全員で確認しなかったということもあるので、皆で反省しなければならない。橋下に、修理をしてもらった自転車屋で新規購入して来てもらった。吉村の部品交換も終わり、17時には待ち焦がれていた、かの有名な道後温泉に自転車で向かう。やっと一息入れられる。
そう思ったのも束の間。温泉は夏休みのせいか、とても混んでいた。女子に限っては混み過ぎていて、入場すら待たなければならなかった。いざ入っても人ばかりで混んでいて、さっさと出てしまった。確かに雰囲気の良い温泉ではあったので、空いている時に来たいと思った。20時まではフリーにしていたので、私は周辺を歩いていた。途中長谷川と奥平に出会い、ともに食事をする。雰囲気の良い食事屋兼居酒屋であった。焼き鳥がとても美味しかった。(鶏肉は、焼き鳥が一番だと思う。)
その後、全員合流。今夜の幕場探しへと向かう。良さそうな公園をみつけ、翌日からの行動を確認するためにミーティングをする。天気が心配なところだ。今合宿でトップを務めてもらうことになる長谷川は、「初日は筋肉が発達していないので、ゆっくり行きます!」と宣言していた。確かにそれはあるだろう。今年は、初日が一番獲得標高あるしね。23時最終就寝。
 
8月11日 C1 松山~美川
「初日から、どしゃぶりの雨…。」
5時起床。やはり天気はあまり良くなさそうだ。空が暗く、曇っている。各自朝食を摂り、5時半には出発。この時はまだ少し雨がぱらつく程度であった。行動開始後、徐々に雨足が強まってくる。登りに入るまではなんとか持ったが、登りに入ると本当に酷いどしゃぶりになった。初日からこれかー、という気持ちであった。1本取ると同時に、行動をどうしようかと3年生と4年生で話し合った。結局、このまま進むことに決定。登りも雨も続き、テンションが下がった。後輩たちには申し訳ないが、頑張ってもらいたいところである。
そのまま進むもさらに雨が強くなり、漕ぐのにも支障が出るほどになる。自転車に乗っている時にどしゃぶりだと、前が見えないのだ。行動するには、危険な状態である。なので、その日買い出しをする予定であった久万高原町で買い出しをしつつ、雨の様子を見ることにした。再度3・4年生で話し合い、この日は結局予定地までは行かず、しかし少しでも距離を稼いでおきたかったため、ここから10km程度の美川の道の駅まで行くことに決定した。
14時半に久万高原町のコンビニに再集合とし、それまでは各自自由に過ごした。雨で濡れていたのでコインランドリーで服を乾かしたり、近くの図書館で本を読んだり、まるで休養日のような時間だ。初日なのに、という気もするが、ここまでで結構登りもあったし、天気も天気であったし、なかなかハードであったのだ。翌日の本格的な登りの足慣らしと考えるのが、妥当である。
雨は11時頃から弱まり、再集合の時間には止んでいた。なんだか天気運がついていない。気持ちを取り直し、美川まで向かう。快調で、15時前には到着。近くに川があったので、食当・天気図の前にしばらくそこで遊んでいた。天気図の時間になったが、電波状況が悪く天気図が書けない。なんてことだ。仕方がないので、天気は携帯で確認することに。食当は16時45分開始の予定であったが、また急に雨が降り出し、しばらく待機することになった。雨を防げるあまり良い場所がなかったのだ。雨が落ち着いてから、食当準備に取りかかった。夕食は、ワンゲルお決まりのカレー!温かく、美味しい。しかも下界ということを生かして、夏野菜のナスも入っている。これがチャリ隊の良いところ!毎日美味しい食事をいただけるのです。
夕食後は、ミーティング。現在地は今日の行動予定の半分程度のところだが、明日は予定通りの幕場まで移動することを伝える。もともと翌日の距離が短かったため、可能と判断したのだ。とはいえ、四国カルストへの容赦ない登りが待っていることも忘れてはならない。しかし、その後は快適な下り。そして、ボート隊の皆にも幕場で会える。これも自転車の機動力のおかげだ。そしてその後は、フリータイム。長谷川が持って来てくれたトランプで盛り上がる。テーマは大富豪。トランプは、これからの毎日のお楽しみとなった。とっても盛り上がって、嬉しかった。チーム力が上がっていく感じに、わくわくした。22時就寝。
 
8月12日C2 美川~十川大橋
「まさかの10時間越え行動、そしてゲリラ豪雨。ボート隊との再会」
5時起床。昨日とは打って変わって、気持ち良く晴れている。カルストまでこの天気が持ってくれることを願う。朝食はあっさりと味噌汁にさんまご飯。自転車隊なのだからもっとこだわっても良いのになぁ、と個人的には思うのだが、皆はこのシンプルな朝食が好きなようだ。
6時半には行動開始。いよいよ今合宿で一番キツい登りが待っている!しかし、天気がこのまま良ければ最高の展望も待っている。牧歌的な雰囲気のカルスト。橋下が恋焦がれていた場所である。彼は自転車の登りが好きとのこと。昨年まではボート隊で活躍していたが、今年から自転車隊に参加。持ち前の器用さで自転車活動も卒なくこなし、楽しんでくれているようだ。行動開始から15分程度で、橋下の自転車がパンク。初めてのパンクであったが、修理も難なく終えていた。さすが3年生。
そこから気を取り直し、本格的な登りに入る。これはなかなかのもの。初めは傾斜もそれほどでもないが、次第にきつくなってくる。男子たちは競争をして、どんどん前へ進んでしまう。私も負けじと漕いでいた。登ること約3時間、10時半頃にやっと姫鶴平に到着だ。実はまだ少し登りがあるが、とりあえずここで長めの休憩を挟むことにした。だんだん雲がかかり、展望はあまり良くなかった。残念。気を取り直して、ここにいる牛のソフトクリームをいただく。濃厚で、とても美味しい。疲れた身体に染み渡った。そして、また漕ぎ出す。五段高原からは、待ちに待った下り。天気があまり良くなく、次第に雨が降り出す。どしゃぶりではなかったのでそのまま進んだ。途中で休憩を取っていると、おじさんに茄子をいただいた。丸っこくて、可愛い茄子である。ありがたく、今夜の夕食に使うことに決定。こういう出会いは、夏合宿らしくて好きだ。新人の時も秋田の人から、たくさんの夏野菜をいただいたことを思い出した。北海道、九州ではそういったことはなかったなぁ…。
439号線は「国道」、そして「酷道」でもあり、えんえんと同じような道が続く。登りではないのだが、皆もそろそろ疲れが出てきたようだ。しかしそこは頑張って、四万十川を目指す。川沿いはとても漕ぎやすい道であった。今日の幕場はボート隊と同じ場所。16時頃には幕場に到着し、ボート隊と一緒に買い出しを行った。ボート隊によると近くに温泉があるとのことで、温泉に行くことに決定。頑張ったご褒美である。しかし、自転車隊の多くは温泉ではなく、川遊びを選んだ。川好きが多い自転車隊らしい選択だ。私は久々の(そうでもないか?)お湯を満喫。また、久々に同期と会えて嬉しくて色々と話をした。
食当は19時から開始。メニューは肉野菜炒め。茄子入り。運動後にはタンパク質が大切ですね。その後ミーティング中に今日の感想を聞いてみると、奥平は結構登りが好きなようだ。特に峠が好きなで、車が少なく、皆で一緒に励まし合って登るところがポイントのようであった。新人で登りが好きと言えるのは立派だ。これからが楽しみである。厳しい3年生達について、どんどん力を蓄えて行ってもらいたいところだ。
その後はお決まりのトランプ大会。しかしボート隊は行動初日なのに疲れていて、睡眠を優先していた。リーダーと福永だけが参加。せっかくの交流の機会なのに残念であったが、自転車隊とその2人で楽しんだ。22時には就寝。
 
8月13日 C3 十川大橋~高知
「童心に帰り、気持ち良い川遊び」
5時半起床。素早く、恒例の味噌汁の朝食を済ませて準備をする。今日を乗り越えれば、待ちに待った休養日である。今日はそれほどアップダウンはないが、今までの疲労もたまっているので皆休養日パワーで頑張ってもらいたいところ。ボート隊に別れを告げ、一足先に出発をする。
まずは登り返しだ。ボート隊と同じ幕場にするため、少し余計に下ったのである。昨日この道を漕いでいた時には結構な登り返しになると思っていたのだが、実際はそうでもなくスムーズであった。四万十川沿いの道は、事前に調べた通りに車も少なくとても走りやすい。快調だ。天気も良くて気持ちが良い。
一本取っていると、長谷川が川遊びをしたいと言い出す。確かにせっかく清流四万十川に来ているのだし、時間もあるので了解の指示を出す。川に降りられそうなところで止まってもらうことにした。漕ぎ出してしばらく経ったところで、長谷川が止まるというサインを出さずに、急に止まった。そのせいで前が詰まり、私は道路に転倒。車がいなかったので無事故・無傷で済んだが、もしいたらどうなっていたことか!もちろんここで一喝。本当に気を付けてもらいたい。自転車活動をする上で、車との事故は絶対に起こしてはならない。肝に命じること。
気を取り直し、また少し漕いで川辺まで降りた。皆服を脱いで、川遊びをする。気持ち良さそうで、男子は良いなーと思っていた。私が出来るのは、せいぜい足を水に浸すくらいだ。それでも十分に気持ち良いのだが。
今日は高知に向かうので、次第に今まであまりなかったコンビニが顔を出し始める。一本をコンビニで取れるのはやはり幸せだ。涼しく、トイレもキレイで、美味しいレーションも調達出来る。自転車隊の皆ももちろんコンビニが大好きで、久々の光景に喜んでいた。
窪川からは登りで、登った後は久礼まで一気にダウン。そして、海が近くなった。磯の香りを感じつつ進む。下りなのに吉村が遅いな、と思っていたらどうやらパンクしていたようだ。パンクしながらの下りって…。怖い。30分ほどでパンク修理終了。吉村の自転車はよくパンクするようで、パンク修理も手際が良くスムーズだ。良いのか悪いのか分からないが…。気を取り直して進む。この辺りは海岸線が近く、少しアップダウンがある。また、海岸線沿いらしくトンネルも多かった。
須崎を過ぎると、いよいよ町が近づいてくる気配を感じる。コンビニの増加と共に、交通量も増加。そのせいか、暑さも増してくる気がした。そしてアイスが異様に美味しい。普段はあまりアイスを食べない私も、この時ばかりは我慢が出来なかった。あとはアップダウンもなく、平坦な車の多い道を進んで行くだけ。高知までもうすぐのところで一本取り、幕場をどこにするか話し合った。結果とりあえず駅近くの公園を色々と見て決めることにした。色々調べて回ったが、あまり良さそうな幕場は見つけられなかった。そのため駅まで行ってそこで今日の行動は終わりにし、再集合の時間を決めてリーダーが幕場を探すことにした。高知駅に着いたのは16時頃。再集合は夕食の時間に合わせ、18時半とした。
私はまた幕場探しだが、とりあえず1ラウンドが無事に終了してホッとした。雨や厳しい峠越えがありなかなか大変なラウンドであった。明日は休養日なので、皆にはしっかりと休んでもらいたいところ。幕場は早々に高知城の近くの公園に決定し、再集合まで私もまったりとした時間を過ごした。気に入ったのが、充電できる駅前のブックオフカフェ。行動以外では駅の近くにいてあまり動きたくない私には、ぴったりな場所であった。
18時半高知駅再集合。今夜は打ち上げで、焼き肉に行きます!長谷川がスマホで美味しいお店を検索し、ナビしてくれた。食べ放題ではなかったが、ここはお金を気にせずどんどん食べる。いやー本当に、お肉は美味しいですね。行動後のタンパク質摂取で、筋肉にもなるしね。自転車隊はお酒よりも、お肉のようです。せっかく新人も含めて皆飲める歳なのにもったいない気もしますがね。まぁ、お酒は沢隊に任せれば良いということで。ひたすら食べて、ごちそう様でした。一旦幕場まで行き、今日の反省や明日の流れを確認。明日の再集合の時間だけ決めて、就寝も起床もフリーとした。皆に節度をわきまえた行動を呼びかけ、あとは自由。それぞれ好きなところへと散っていった。
 
8月14日 休養日 高知
「休養日なのに、まさかの雨!」
朝からまさかの雨。萎える。せっかく自転車を持っていることを生かして充実した休養日を過ごせるはずであったのに、非常に残念である。これでは何も出来ないよー、といった気分であった。仕方がないので雨が収まる瞬間を狙って温泉に行ったり、コインランドリーを求めて大きいイオンに行ったりしていた。イオンはかなり大きく、暇つぶしには持って来いの場所であった。しかし何にせよこんな格好をしているので、可愛い女子的なお店に入りたくても人目が気になり、入れない。結局スーパーをぶらついたり、本屋で立ち読みをしていた。私はスーパーが好きなので、それなりに楽しめた。その土地にしか売っていないものを探すのが好きで、毎年の夏合宿の楽しみの一つなのである。そんなこんなで時間は過ぎ、最終的には昨日と同じブックオフカフェに入り浸っていた。観光できなかったのが心残りではあるが、しっかり休養は出来た。しかし高知(四国全体?)は、雨が降ったり止んだりで困ったものである。去年の九州もこんな感じであったなー、と思いだした。大気が不安定で、夕立が多かったのです。
今日は気象係である橋下と一緒に、奥平にも16時の天気図を書いてもらった。17:45から食当開始としそれまでに新人と食当見は買い出しを済ませ、全員あの公園に集合。今日の夕食は肉野菜炒めと郷土料理のカツオのたたき。今年はあまり郷土料理がなかったが、初の郷土料理。料理なのか…?と思うものの、美味しいので許す。その後全ミに移る。奥平の天気図は、全然書けていないとのこと。そもそも今まで放送されたものを原稿化したもので天気図を書いていたらしい。つまり、ラジオを聴きながら書くのが初めてだったというのだ。そのため放送の速さについていけず、混乱してしまったとのこと。これは下界の気象係の問題でもある。今回はしょうがないので、またこれから頑張ってもらいたい。明日からの流れを確認し、2ラウンドへの気持ちを高める。気を引き締め直し、かつ海を楽しんでいきたい。そして始まる、大富豪。いつものように盛り上がった。22時半最終就寝。
 
8月15日 C4 高知~室戸岬
「大雨、海、沈む夕日、満点の星空。色々な意味で自然を大満喫の一日」
5時半起床。いよいよ海ラウンドの始まりだ!とテンションを上げていきたいところであったが、生憎の雨。そのため7時には味噌汁の朝食、準備を済ませるもしばらく待機をしていた。降ったり止んだりで、なかなか出発できそうにない。高知は本当に雨が多いなという印象であった。何とか止むかなと思ったため、弱まった8時頃に出発。しかし漕いでいると、また雨足が強まってきた。ますます激しくなり危険だと判断し、しばらくコンビニで雨宿りをする。弱まっては漕ぎ、強まったら避難。その繰り返しで何とか行動を続けた。しかし、昼頃からは雨も完全に止み、太陽が顔を出してきた。そのためむしろとても暑かった。
今日は移動距離もアップダウンも少ないので、13時頃にはキラメッセ室戸という道の駅でしばらくのんびりとした。道の駅には、魚介類や地元の野菜、お菓子など、さまざまな物産が売られていて見ているだけでも楽しい。実はコンビニよりも道の駅の方が好きなのです。後輩たちは、お決まりのソフトクリームを食べている。「食べないと損ですよ!」と長谷川に言われるも、レーションでお腹いっぱいの私は遠慮しておいた。少し残念だったなぁ…。
その後は走りやすい平坦な道を漕ぎ、スーパーに向かって買い出しを済ませた。残すは、キャンプ場までの上りだ。これが、地味にキツい。皆で「きつー」と言いながら、登っていた。登りは正直あまり好きではないけれど、この皆で乗り切ろうとする雰囲気は好きである。登り切り、少し下るとそこはキャンプ場。15時到着。今日も一日お疲れ様でした!
食当開始を17時としたので、しばらくのんびりする。キャンプ場を見渡すと、なんと自動販売機がない!それに気づいた皆は動揺を隠せないようで、わざわざさっき来た道を登り返し、一番上の展望台の自販機までコーラやらを求めて漕いで行った。ついでに私もお茶を頼んだ。根気のある奴らだ。
今日の夕飯は、海老チリ。チャリ隊の定番かもしれない。中華にすると汁物がないためいつも若干量が足りないのだが、とても美味しい。ご飯が進みます!その後は海に沈む夕日を見るため、キャンプ場内の小さな展望台に行く。二階建てになっており、とても気持ち良い場所であった。まだ時間があったので、話をしたりして過ごす。だんだん日が沈みかけ、とてもロマンチックな雰囲気に。皆とこんな景色が見られて、とっても幸せであった。今日も雨に降られたりして大変だったけど、それを吹き飛ばす景色であった。感動!!
そのような景色を後にし、18時45分からミーティング。雨の中の行動について意見を聞くと、色々な意見が返ってきた。奥平は、雨の漕ぎは晴れの時のものとは違うが、それ程嫌ではないとのこと。橋下や吉村はやはり雨は嫌らしく、最後の晴れの天気が続いて欲しいとのことであった。私もそうである。奥平は登りも好きだし、結構Mなのではないか!?ワンゲル向きで良いけれどね。明日は海を満喫しましょう!
その後、TPの梨を食べつつ、大富豪をする。22時半就寝。星がとってもとってもキレイな夜でした。
 
8月16日 C5 室戸~美波
「快晴の天気の中、快走路を飛ばす!キレイな海が見渡せる温泉でゆっくり~」
5時半起床。朝食は餃子スープ。朝から餃子?といった感じだが、とても美味しい。朝食の中で一番美味しかったかもしれない。昨夜は星がキレイで展望台で寝ていたのだが、まさかのにわか雨にあってしまった。雨に気づいて起きると、橋下もそこで寝ていた。橋下を起こし、各自非難した。私は下の階に移動。橋下はテントへと向かったようであった。   朝食後準備を済ませ、7時に出発。まずは室戸岬に向かって一気に下る。天気も良く、気持ち良い!あっという間に到着し、しばらく岬を探索する。岩、海の感じがとてもダイナミックであった。ここで気が効く橋下が、パネル写真を意識して海を背景に私の写真を撮ってくれた。橋下はいつも写真を撮ってくれる。ありがとう!
その後はまた道を漕いでいく。とても平坦な快走路で、長谷川は飛ばす、飛ばす。一本で20kmくらいは稼いでしまった。長谷川は体重もあるおかげで、飛ばしがちである。特に下りは付いていくのが大変なくらいである。もう少し後ろを意識してもらいところ。コンビニもないので道の広くなっているところで休憩。奥平は「飛ばしすぎですよ~。何とか付いて行ってますけど…。」と言う一方で、吉村は「これ位がちょうど良い。」と言っていた。自転車のスピードや車間距離は人によって好みが変わるので、難しい。毎年チャリ隊内で議論になる。結局結論は出ないのだが…。
また漕いで行く。途中で川があり、そこで遊びたいというので許可を出した。とてもキレイな野良川という川で、しばらく時間をとった。皆は水着を着て、楽しそうに遊ぶ。その様子はきらきらしていて、まるで小学生の夏休みの1ページを切り取ったかのようだ。私も足を浸して、涼しさを感じていた。その後、横に広がる海は本当に綺麗であった。私は海が好きなので、とてもテンションが上がった。昨年の九州合宿でも、宮崎の海に見とれていたなぁ。しばらく漕いでいると、また川があった。そしてまたそこで後輩たちは遊んでいた。そんな様子を私は微笑ましく見ていた。
さて、今日の行動もあと少しである。しかしここから少しずつ登りが出てきた。今まで平坦であった分、辛く感じる。海岸線地形で、アップダウンが続く。今日の頑張りどころだ。天気が良い分、太陽の照りつけも厳しかった。
13時半頃には日和佐のスーパーに到着し、買い出しをする。日和佐はまさに田舎、といった感じであった。遠くにお城が見えた。日和佐城ですね。幕場まで登りがあるが、今日もあと少しだ。スーパーは本当に涼しくて、快適である。買い出しもメニューで揉めることもあるが、なんだかんだ言って楽しい。今日はとても暑かったので、皆アイスを食べていた。しばらく日陰で休憩。
少し登って、幕場であるキャンプ場に14時到着。海がすぐ横に広がっている。それにしても行動は明日で終わりかーと思うと、本当に早い。近くに温泉があったので、食当の時間まで皆そこでのんびりする。今回は温泉に入れる機会が多く、幸せだ。しかもほぼ貸切り状態。また露天風呂からは海が一望でき、最高のロケーションであった。
17時半点火。今夜のメニューは回鍋肉。また中華です。中華は失敗もなく、美味しいので人気なのです。少し味が濃かったが、運動で汗をかいて失った塩分を補うのにはちょうど良いだろう。その後ミーティング。今日は皆川遊びができて、楽しかったのこと。天気も良かったしね。海より川派の吉村も楽しめたようで、何より。吉村は海の潮っぽさが嫌らしい。そんなところ、吉村らしいなぁ。今日も大富豪をやっていたが、疲れがたまっていたのか、長谷川を筆頭に皆眠りに落ちていく。20時半には就寝。長谷川は寝たことに気付かず、夜中起きた時にびっくりしたようだ。道路の近くの変な所で寝ていたからね。
 
8月17日 C6 美波~とらまる公園キャンプ場(最終日)
「とうとう、自転車ラウンド最終日!」
5時半起床。とうとう今日で自転車ラウンドも最終日か、と思うと感慨深い。しかし最終日にふさわしい快晴で、気持ち良いぞ。最後まで元気に漕いで行こう!
当初はキャンプ場から大通りである55号線に戻ろうという予定であったが、ショートカットをするため「狭い峠越えの道 所々展望良し」と書かれた25号線を走ることに変更した。確かに地味に登りがあり、くねくねとしている。私はあまりこういう道は好きではないなー、と思いながら走っていた。おまけにトップの長谷川が地味に飛ばす。正直1本目はもう少しソフトに行ってもらいたいところである。朝食が消化されきっていないし。そんなこんなで最後は下って、55号線に合流。徳島の市街地を目指して進んで行く。
市街地へ向かうにつれコンビニが増えたり道が広くなるのは良いが、交通量もかなり増えてくる。正直走りにくいし、暑い。ただでさえ暑いのになぁ。今ラウンドで、この日が一番暑く感じた。休憩時には思わずアイスを購入。本当に美味しく感じる。中には寒い時にこたつで食べるのが良い!という人もいるが、やはりアイスはこういう暑い日に食べるのが最高だと思う。そして、自転車隊の特権だ。
その後徳島駅付近で一本取っていると、後輩が「徳島ラーメンが食べたい。」と言い出す。確かにお昼時の時間なのだが、もう少し早く言ってほしかった。レーション食べちゃったよ!しかし時間に余裕はあるし、せっかくなので食べに行くことに。駅近の小さなラーメン屋さんへと向かう。私以外はお得なランチセットを頼んでいたが、かなりボリューミー。「これ食べたら午後は漕げないよー」、と言っていたがそこは頑張ってもらわないとね。私はあまりお腹が空いていなかったのと、行動に支障をきたすのが嫌であったため、餃子を注文。美味しかったです。ごちそう様でした!なんだかんだ11時から1時間ほどこのお店でのんびりしてしまった。
さて、ゴールは本当にあと少し。また、道は基本的に平坦である。大通りを進み徳島県を越え、香川県に入る。そして、しばらく海沿いを走った。鳴門海峡に行けなかったのは残念だが、海が綺麗で気持ち良かったので良いとしよう。これが瀬戸内海というやらですな!香川県に入ると、すぐにゴールが近づいてきた。私は寂しさより、何と言うかすがすがしさを感じていた。全力でペダルを漕いでいた。14時20分、ゴールであるとらまる公園キャンプ場に到着。本当にホッとした。ここまで一人も欠けることなく、無事に来られて良かった~、そんな気持ちで溢れていた。これも私に着いて来てくれた、後輩たちのおかげである。感謝!
そこでしばらく休憩した後、今後どうするかを話し合う。結局休養は高松で取り、縦走ラウンド前に一度ここに戻ってきて装備を回収するということに決定した。自転車もそこにデポさせてもらった。高松までは電車移動で、自転車はもう使わないからだ。
16時にはキャンプ場を出発。最寄りの三本松駅までは贅沢にタクシーを使用した。こう言うのも何だが、車は涼しいし、便利だなーと思ってしまった。ずっと自転車を漕いでいたからそう思うのもしょうがない。その後電車で高松駅まで移動。
高松に到着後、まずは温泉に入り、汚れを落とす。そしてその後は打ち上げへと向かった。打ち上げは何故かまた焼肉。美味しいから良いのだけどさ。自転車隊はどうも肉食のようです。恋愛では絶対草食系なのになぁ。さ、それはさておき明日・明後日のことを伝え、その日は解散・就寝フリーとした。お休みなさい。
 
8月18日 休養日 高松
「今までで最高の休養日!@小豆島」
今日は、起床もフリー。休養日ですからね。ちなみに全体での再集合もありません。高知での休養日と違い、今日はよく晴れている。私はお土産を買ったり、ただぶらぶら歩いていた。高松は日差しがとても強く、正直歩いているだけでも疲れる。そのため、なるべく室内で過ごすようにしていた。しかし昼間は外に出て、高松港で船を眺めていた。この船に乗れば、小豆島に行けるんだな…、と考えていた。そう考えているうちに、無性に行きたくなってきた。正直、今後の人生で来るか分からない。行くなら今しかない!と思った。船以外にも格安の高速フェリーがあり、私はそれで小豆島に向かった。船に乗るのは久しぶりでわくわくしていたのだが、揺れる感じが気持ち良くて島までの30分はずっと寝てしまった。
船を降りてからはバスで道の駅まで移動。大きな道の駅がいくつかあるようだ。道の駅の近くにはオリーブがたくさんなっていて、とてものんびりとした雰囲気であった。良いなぁ、これこそ私が想像していた四国だ!と思った。すっかり小豆島が気に入ってしまった。道の駅では、オリーブを使用した製品が色々売られていた。そこで少し遅い昼食をとったり、試食をしたり、縦走ラウンド用に差し入れを買ったりした。
そうこうしているうちに時間が過ぎ、またバスで乗り場に向かい、船に乗り高松へと戻った。実に良い、というか今までで最高の休養日であった!休養日は大体疲れを取るために、だらだらしていたからなぁ。
さて、明日は高知まで移動し、沢隊・ボート隊と合流する。久しぶりの再会を楽しみにして、眠りに着いた。
 
8月19日 移動日 高松~高知
「久しぶりの再会!」
今朝は8時33分発の電車に乗るため、8時20分に高松駅に集合。皆ちゃんと集合していて、ホッとした。今日はまずとらまる公園キャンプ場に行って縦走道具を回収し、そこから沢隊・ボート隊のいる高知まで向かう。到着予定時間は18時半頃。今日も長い移動の一日になりそうである。
まずはとらまる公園の最寄駅の三本松駅に行き、そこからタクシーでキャンプ場まで移動。手早く縦走道具を回収し、再度タクシーに乗り込み駅に向かう。それからはずっと電車移動だ。とは言えちょうどお昼時に徳島で長い乗り換え時間があり、各自昼食を摂ってもらった。皆はまた徳島ラーメンでも食べていたのだろうか。私は、駅近のドトールで済ませてしまった。しかし、意外とそういったファーストフードも食べたくなるのです。
昼食を済ませ、また電車移動。私は自転車ラウンドを振り返ったり、縦走ラウンドに思いを馳せたり、久しぶりに他の隊の皆に会えることを楽しみにして風景を眺めていた。まあ、最後はそんな電車移動も疲れてきますけどね。
18時43分、高知駅到着!また戻ってきました。何かとご縁がありますね。ホームから駅構内へ向かうと、沢隊の皆が出迎えていてくれた。久しぶりの再会は、やはり嬉しい。それからザックを目立たない場所に置き、ボート隊とも合流。その日は高知城でビアガーデンが催されているということで、全員でそれに向かった。
ビアガーデン会場はとても雰囲気が良かった。高知城がライトアップされていて、何とも幻想的であった。皆で飲むお酒も美味しい。これこそワンゲルの良さだなー、と思った。
21時頃には終了したため、二次会へ。そこでもそれぞれのラウンドの思い出話に花を咲かせながらお酒を堪能した。そんな楽しい夜はあっという間に更けて行き、沢隊とボート隊が発見したステビポイント(?)に向かい、就寝。確かに快適な「ステビポイント」でした!
 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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