75代年間方針『成長』

 

奥多摩 犬麦谷~カロー川谷 2011/4/23

沢登り

☆主旨
遡下降の経験を積む大高巻き、高落差懸垂下降の経験

☆ガイド
『沢登りガイド120』『奥多摩の谷123』

☆行動概要
4月22日(金)
部室19:45→早稲田駅→(電車)→21:30奥多摩22:10→(タクシー)→22:30日原鍾乳洞→(小川谷林道歩行)→11:50駐車場12:15(就寝)

4月23日(土)
6:00(起床)→6:30(出発)→6:47犬麦谷入渓地点7:00→①12m→モリノ窪瀑流帯入口→8:05④15m8:15→⑥12mCS→9:25稜線→大栗山1591m→10:15天目山1576m前コル→(カロー川谷下降)→10:35F511:30→12:05F4大滝13:30→16:45小川谷林道→17:20東日原→(バス)→
奥多摩駅→立川駅解散

☆記録
部室での新歓懇親会が終わる直前、我々5人は慌ただしく抜け出す。私は、「沢をやりたい」という新入生が2人もいて、非常に感動してしまった。中野駅で佐久間はシュラフカバーを忘れたことが発覚。そんなかことがありつつ、殺気だつ中央特快の車内に散らばってのりこむ5人。立川到着。青梅行きへの乗り換え時間は0分だった。みんな乗れたか、確認メールを送る。どうやら、尾形がいらぬとこで「オガタリティー」を発揮し、乗り過ごす。本に夢中になっていたらしい。青梅駅ホームで尾形と合流し、30分遅れで奥多摩に到着。ここから、タクシーで日原鍾乳洞へ向かう。詳述は避けるが、奥多摩でタクシーを利用する人はよく調べてからいくことをお勧めする。

鍾乳洞着。タクシーのおじさんに分かれを告げ、ここから林道歩き。ここで、佐久間が携帯を奥多摩に忘れたことが発覚。本人はその後「しにたい」と連呼している。大切な連絡手段なので注意してほしい。3年以上は誰もいない山奥ということもあり、奇声をあげたり歌を歌いながら歩いた。一方、2年は元気がない。青木はもはや寝ながら歩いている。思ったより早く、駐車スペースに到着。何故か無人の水道局の車が一代ポツンとあった。雨もぽつぽつ降り始めたので、ツェルトをタープ上に張る。六時起床を告げ、即就寝。

六時起床。何故か佐久間が焚き火をしていた。朝飯を食い撤収して出発。尾形以外はみなシュラカバで寒くてあまり眠れなかったようだ。体操をして林道をしばらく行く。途中、シカさんに遭遇。7時頃、入渓。急なゴーロ帯を抜け、L字に右折した先にタツマの大滝現る。ガイドの通り、右から簡単に巻くことができた。その後はさしたる難所はなく、モリノ窪瀑流帯はパッとしない。往時は水量が多くその名の通りであったのだろうか。それでもこの沢は岩岩していて、いい感じの沢だった。青木も岩壁を見て「かっこいい」と言っている。

15m滝は右から巻く。小雨も降ってきており、寒い。CS12m滝は左から巻く。それから左ひだりと進んでいくと、まもなく七跳尾根の登山道に出た。2時間ほどで詰めることができた。CS12mを登っていたらまた違っただろう。そこからは下降地点まで移動。風が強く、気温5℃近くと低く春合宿より断然寒い。北面には残雪がところどころあり、今年は例年より季節の進みが遅いようだ。10時15分下降開始。なかなかF5が出てこず、下降地点をミスったかと不安になる。

20分くらいしてやっとF513m。が、13mでは全くきかない。明らかに50mザイルでは足りない。とりあえず段上になっているので、下の段まで佐久間トップで降りてもらう。上から見ると、細いが支点になりそうな木があったので行ってもらった。しかし、下に降りてみて佐久間が支点としては心配と言うので、ザイルをその場で連結することにした。ここで1時間近くかかる。まさかここで連結をするとは。事前の調査不足であった。ザイルを二本持ってきて本当によかった。

正午過ぎ、やっと30mカローの大滝に到着。ザイルを二本連結。沢の中にある木に支点をとる。上からでは下まで届くか分からないので、ここでも念のため佐久間にトップをしてもらう。確認出来たので、降りてもらう。合図があり次は尾形。滝の真上まで行くのに2mくらいの段差を降りる必要があり、その段差自体もあまり安定した場所ではなさそうなので、尾形曰わく滑るとのこと。尾形も無事降り、小山からは下に降りずに支点近くからやってもらう。どうやら最初のところでもたついているようだ。小山の白いヘルメットが見えなくなる。しばらくして、小山が大声を出していることから、異変に気づき私が一段降りる。注意深く覗き込むと小山のザック背面と背中の間に木のツタが食い込み、身動きがとれない状態になっている。結果的に小山はザックを外し下に落とすことでこの場を切り抜けた。これは好ましくない判断であった。(詳しくは報告書を参照して頂きたい。)無事全員下に降りる。水量を浴びながらの懸垂となった。小山は意外にも割と平静を保っていた。

ここで90分近く時間をくい、そこからは仕事道沿いに歩く。ゴルジュ帯が現れる。いくつか小滝を越えていく。F1で懸垂下降。この後の2mほどの小滝で小山が滝の右をトラバース中、3mほど滑落する。結果的に下は釜で何の問題もなかったが、ルーファイに問題があった。(こちらも詳しくは報告書を参照して頂きたい)その後も小規模のゴルジュ帯が続く。小滝を何とかヘツッって突破しようとするも、結局全員全身が濡れてしまった。なんやかんやで時間を食ってしまい、16:45やっとのことで林道着。バス停まで走り、17時代に乗り奥多摩へ。帰りは、立川でスタ丼を食い解散とした。

犬麦谷は意外とあっさりしていたが、カロー川谷と組み合わせるなら、これくらいの規模の沢で妥当だった。
下降は遡行より難しく、本当に時間がかかる。ロープを出したりすれば尚さらだ。今回アクシデントが二回あったが、より慎重に行きたい。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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