第13回天竜川WWF 2009/9/10-13

ボート

 

期間  2009年09月10日~13日
地域  天竜川
メンバー  L大門 SL横塚 元木 杉森 渡部 春田OB
主旨  長良川ホワイトウォーターフェスティバルに向けて基礎力をつける

 


 

 9/9(水)
部室=(車)=かわらんべ駐車場

 

 出発の日。リーダーである自分はバイトの関係で23時近くに部室に到着。監督コーチ会から帰ってきた3年生の2人と仕事が終わりレンタカーを取ってきてくださった春田さんと合流して出発。
もはや何時だか覚えていないが、途中何度かの休憩を挟み、信州飯田市に到着。翌日の朝食を各自購入し、かわらんべの駐車場で就寝。9月とはいえ、盆地である飯田の夜は寒い。シュラフカバーだけでは対応できない気温だ。

 


 

 9/10(木)
阿島橋-かわらんべ

 

 8時起床。朝食をさっさと済ませ、撤収してから阿島橋へと向かう。ここからかわらんべまでのコースは、初日のファンスラロームのコースである。昨年はいきなり大会初日にこのコースを下り、その長さにみなバテバテだった記憶がある。
車の回送をしている間に渡部に対するセーフティトークと軽い漕ぎあわせ、新人のスローロープ投げの特訓をする。回送にかなりの時間(軽く2時間近く)がかかり、濃密な(?)練習が出来た。回送方法も電車の時間に合わせるとか、他大学にお願いするとか、考える必要がある。
回送していた横塚さんが戻ってくると、ここからウォーミングアップを兼ねた若干の漕ぎあわせを行い、下ることにした。水量もツーリングをするに快適な程で、全体を通して流れが速い。瀬の読み方もそれほど複雑ではなかった。代わりに、川幅が広いために、どこを行けば一番早く下れるのかを考えるのが凄く難しい。結果、基本的に瀬のあとは川の真ん中を行くことになる。阿島橋からかわらんべまで11kmに及ぶコースであったが、注目の新人の様子はというと、初体験に近い迫力満点の瀬や、晴れた中のツーリングに楽しげな様子であった。そんなこんなで去年のファンスラロームを思い浮かべながら下っていくと、あっというまに、ゴール地点であるかわらんべまで来てしまった。着いたときにはまだ3時過ぎと、練習する時間があったので、流れがあまり無い中州を挟んだ左岸側で地獄の45分間の12時キープをする。ここで、ボートにあまり詳しくない人のために説明をしておくと、ボートの方向は川の流れに時計を見立てて示されており、6時が下流12時が上流となっている。すなわち、川の上流に向かってひたすら45分間漕ぎ続けるという練習を行った。その45分はというと・・・我々の漕ぎ力と川の流れが見事に一致し、45分間その場を動かない、つまり景色が何も変わらない、つ・ま・り☆絶望☆となった。
皆何度もくじけそうになったが、結局のところやりきってしまった。6人だったからこそできたことで、基礎漕ぎ力の底上げという面では物凄く力になった。
そしてこの夜はお待ち兼ねのBBQ!!45分間に及ぶ12時キープをやりきった達成感で、肉・野菜・ビールが美味しい。(※)酒もどんどん減っていき、肉もどんどん食べ、大いに盛り上がりを見せて夜も更けていった。と、適度なところで翌日の準備をしてから、就寝とした。
※ もちろん子供はソフトドリンクで対応です。

 

 

 


 

 9/11
台城橋―かわらんべ、阿島橋―かわらんべ

 

 6時くらいに起床し、ご飯を食べずに1本下ることとした。早朝の1本はまだまだ寝起きと、太陽さんのパワーが足りないためにとても寒い中下ることとなった。本番のダウンリバーと同じコースでこの日は20km。昨日の2倍である。寒い中こんな長い距離を下ったからか、朝ごはんを食べていないからか、渡部の元気が無い。また、他のメンバーのテンションも低めである。
阿島橋より上のコースも難しく、川の中で流れの速い場所が左岸→右岸と変わっている場所が多いため、ラインを読むのが重要となってくる。
そんな1本を終えると、やっと太陽も我々にその光を降り注ぐこととなり、暖かくなってきた。今日は春田さんが車を取りにいってくださっている中、みなは道路にねっころがったり、近くの商店まで朝ごはんを買いにいったりしていた。
春田さんが戻ってきて、一同もう1本下る前に腹ごしらえをすることにした。途中にあったカフェに入ってみたが、値段が高い割りに量は少なめ、ワンゲル部員には向かない店であり物足りなさを抱えたまま、もう1本を下ることにする。
この1本は昨日のラインを確認しながら下ったが、色々と忘れていることが多かった。川は一度では覚えられないな・・・。努力しなきゃ。といった感じ。
この1本も下り終わり、車を取ってきてもらっている時間で、今度はスローロープの実地訓練をすることにする。渡部が流されて、杉森が助けるという方法。少々流れは強いが万が一流されても、自力で泳いで下流に上がることが出来、また、さらに流された場合には天竜峡のトロ場がある。とはいえ本来的には練習には向かないのだが。
などと考えながら見ていると、とんでもないハプニングが起こってしまった。杉森がライジャケを着ないまま流される渡部に向かって投げていた。投げた場所は見事に成功だったのだが、強い流れに杉森が足を取られ、そのまま川の中にいってしまった。ライジャケをつけていないということで、かなりハラハラとしたが、無事に岸に上がっていた。しかし、ライジャケをしないで流れの速いところにいるということ自体が言語道断である。厳重注意しておいた。このときにスローロープが一つ流されてしまった。
この夜は大会特設キャンプ場に幕場を張り、すごすことに、と既に今夜からおいおいが始まっており、初体験の杉森はかかんにその輪に加わり、まったく凄い勢いであった。詳述はしないが、ビーストモードに入った杉森を回収してから就寝。しかし、楽しんでいるようでよかった。度が過ぎているのはちょっとなという感じだが。

 

 

 


 

 9/12
(大会1日目)阿島橋―かわらんべ:ファンスラローム

 

 今日は雨。朝起きて、開会式やら受付やらでルールを確認すると早速レースが開始した。天竜川の大会のファンスラロームはボートの要素以外にも色々な種目(例:ロープのぼり、ロープワーク…etc)があり、やっていて楽しい。
スローロープ投げとロープのぼりを春田さんに任せる。一橋と同時出艇だったが、一橋はさっさとロープのぼりをあきらめて出艇した様子。その後一橋をすぐに追いかける。瀬で離され、トロ場で少し追いつくということの繰り返し、そしてたまにあるファンスラロームの種目をやっているところで追いつくという感じであった。しかし、流石に一橋はラインを読むのが上手く、確実に離されていった。極めつけは鵞流峡の手前で中州を挟んで左岸と右岸にわかれているところ。我々を含め多くのチームは右岸を行っているところ、一橋は左岸にいってしまった。そして、合流地点ではそれまでの2倍の距離はなれることになった。
途中鵞流峡で遊んでいる参加チームもいたが、そういうチームを尻目に本気で漕ぎまくる。残念ながら一橋には届かなかったが、かなりいい感じでゴールできた。しかし漕いでいる最中もずっと雨が降っており、全身びしょぬれ&寒い。ということでかわらんべのシャワーへ直行する。温かい水が出てきて、まさに至福のときと表現するに相応しいひと時であった。その後、ドシャ降りになり、ひどい目にあって幕場に到着。

そして結果は5位。過去に無いほどいい成績であった。また、この夜はナイトステージで十分楽しんだ後、皆眠りに入っていった。

 

 


 

 9/13
(大会2日目)台城橋―かわらんべ:ダウンリバー

 

 前日とはうってかわって快晴。朝のラジオ体操もすませ、スタート地点まで移動。他のチームも忙しく準備をしていた。何かとあわただしくやっているうちにすぐさま出艇。今日も一橋と同時スタート。スタートダッシュは頑張るつもりだったが、いきなりかなり話されてしまう。しかし、そんなことで気を落としていないで、元気に漕いでいく。途中フリップしているところもあり、遊んでいるとチームもありとなかなか楽しみながら下っていく。前日の大雨のおかげでかなり増水していたが、逆に瀬の迫力が落ちた感じである。その代わり流れは速くなっていたおかげか、思ったより早くついた。コース取りも、前日までに確認した場所&一橋にならい、鵞流峡の手前では左岸側をいった。しかし、指示だしはまだまだ遅れる上、明確でない点で課題がかなり残るものであった。
早くついたといっても約1時間半の長さを漕ぎきり、みな満足そう。春田さんからのジュースの差し入れを美味しくいただく。着いたバスにさっさと乗り込み、昼ごはんに行くこととした。ピノキオというランチバイキングの店に入ったのだが、これもバイキングの品数が絶望的に少なくて、あまりおススメは出来なかった。
その後戻ってくると表彰式が行われていた。我々BIG BEARSは堂々の5位であった。(ファンスラローム:5位、ダウンリバー:7位、総合:5位)
今まで以上にいい結果に満足しながらそのまま帰路に着いた。

(まとめ)
・ 長良川の本番に向けていい形でレースに参加することが出来た。
・ レースの雰囲気を味わえた。
・ 漕ぎ力という点ではものすごく力になった。
・ 川の側で活動するときは必ず、ライフジャケットとヘルメットの着用を。平時からそのことを心がけておけば今回のようなハプニングは起きない。
・ 指示だしの実戦経験がつめた。(主に大門)

 

 

 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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