【2月14日】
20:45 大宮駅発
22:30 猪苗代駅
見送りに小林さんが来てくださった。ありがとうございます。先日73代が勢揃いしたことを嬉しそうに話していた。
大宮1時間で郡山。そこから猪苗代へ。この地元民しか乗ってない電車が私はけっこう好き。あちらから見たら大荷物担いだ集団がゾロゾロ乗ってきて奇妙だろうなと思う。
猪苗代駅は極寒だった。23:30頃の終電が過ぎると駅舎を完全に締めており、治安の良さを感じた。
【2月15日】
7:30 猪苗代駅→8:00 グランデコスノーリゾート
※平日は無料シャトルバスの始発は10:05発なのでタクシーを利用。
9:00 ゴンドラ山頂
12:15 西大巓
13:45 西吾妻小屋C1
ゴンドラ山頂から30分ほどゲレンデをハイクアップすると登山道。雪を被った木が出始める。弘中は1本目であと3日あることを憂いて気落ちしていた。西大巓に着いてもあまり気候はパッとせず、西吾妻小屋に向かうコルからはホワイトアウト&ツリーホールだらけでルーファイが非常に難しかった。西吾妻小屋の屋根が見えた時は一同歓喜。
強風のため、西吾妻山小屋で宿泊することを決定した。高橋・藤田と小屋の入り口を閉めようと長い間格闘したが、結局人が出入りすると元の状態に戻ってしまい努力は無駄だった。1階は寒く暗くトイレ臭が充満していた。中村はずっと文句を言っていた。上からは浦林の笑い声が響いてきた。
【2月16日】
6:00 出発
9:00 中大巓
11:25 東大巓麓C2
朝、山崎の体調が悪いという報告を受け、1時間歩いてみてその後を決めようという結論に至った。結果、その先は体調的に厳しいということで中大巓から天元台スキー場へ撤退を決定。加えて、野本のスキー板のビンディングが壊れわかんで行動していたが、その後のペースや下りを鑑みると厳しそうなのでその2人を下ろした。野本を欠いて最上級生1人で後輩7人を見ることに関して不安はあったが、これまでの1・2年生の成長ぶりと信頼があったからこそこの判断を下せた。吾妻連峰の美しさを山崎に見せることができなかったことは悔いが残る。
トップと私の間に6人入り距離が開いてしまうので、トップとセカンドを2年生で固めて、2人でルーファイを考えながら進むオーダーにした。これが結構よかった。
頬が痛くなるほどの強風から一転し、中大巓から先は急に晴れ間が出てきて、私が後輩に見せたかった吾妻連峰の姿を見せることができた。本当に皆楽しそうだった。
東大巓の麓でC2。だいぶ歩いたこともあり、小田が珍しく疲れ顔で、鉄人だと思っていた彼の人間らしさを垣間見ることができた。食当までの3時間を思い思いに過ごす。テントの壁を背の高さまで作る者、スノーモンスターを掘り続ける者、テントで休む者。ちょうどテントに入ろうとしたそのとき、浦林から写真撮影に付き合ってくれと頼まれた。テント内の藤田から「なんかすみません」という声が聞こえた。なんやかんや今年の積雪期で1番楽しい幕営だった。
【2月17日】
6:30出発
7:00 東大巓
10:30 兵子
11:50 家形山
14:00 慶應吾妻山荘C3
テントを出ると、空は水色・橙色・白で彩られていて、スノーモンスターが映えていた。東側に歩いているので、太陽が出てくる方向に向かっていく。中村から「今の景色写真撮りましたか?」と食い気味で聞かれる。もちろんしっかりと撮ってる。1年生にしては生意気なやつに育ってしまったがかわいい。立ち止まるたびに後ろを振り返って、「めっちゃ景色いいです」とか「今日楽しすぎません?」とか「これはランクインします」とか、いろんな感想が飛んできた。同じ山に2回以上いくことはそんなに好きじゃないけど、それでも9月の時点でプレ春合宿に吾妻を選んだのは、自分が雪山を好きになるきっかけになった吾妻連峰の景色の感動を後輩に見せてやりたかったからだ。だから、もう一度美しい景色を見られた嬉しさというよりかは、後輩の楽しそうな顔の方が自分にとっては幸せだった。
2年生のルーファイが上手なおかげで、3つの山のトラバース、家形山から慶應吾妻山荘までの下りをかなりスムーズに終えることができた。
あっという間に最終夜だ。明日無事に下って合宿を終えたい。
【2月18日】
7:00 出発
11:00 高湯温泉
今日はゴールの温泉まで下る日。
下りで暗いと怖いので、前日のミーティングで7:00出発を決定した。ただ、6:30の時点ではすでに随分明るくなっていて、6:00でも真っ暗だった1月を思い出して日が延びたことを実感した。C3地点からゴールまでは等高線が詰まったり広がったりする区間だったが、なんとかスキーだけで進むことができた。トップの2年生は斜面が緩いところを滑るのは大変だっただろう。そんな中でもルートを外さずに、最後まで隊を引っ張ってくれた。春合宿に向けて良い準備ができている。
弘中はスキーがとても上手くなったのに、一度転倒が増えると立て続けに転倒が増えてしまう。その度に福地が助けに行ってあげていた。本当に福地はスキーが上手くなった。
バスが来るまで3時間フリータイム。高湯温泉に入る。全員で白濁の露天風呂に入りながらお喋りしているとき、リーダーとしてメンバーを無事に下山させることができた安心感で溢れていた。
次は3月に控える八幡平での春合宿。12月からの積雪期だけでなく、9月に代をとってからの半年間の集大成となる合宿だ。今度は全員で。
↓コース状況、タイム、詳細な記録は以下のリンクから
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5189926.html
倉澤宏太朗
今合宿では、厳冬期の厳しさと素晴らしさ両面を体感しました。厳冬期ならではのパウダースノーを味わうことができた一方、猛吹雪の中「人間は無力だ」と感じました。今後も春合宿に向けて着実に力をつけていきます! by1年小田
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