お久しぶりです。
最近はめまぐるしく活動に明け暮れている2年佐々木です。
今回は、3月14日~20日の期間で行われた大学生登山リーダー冬山研修会について報告致します。
そもそも今回の講習は、2月の中旬に参加した日本登山医学会主催の「ファーストエイド講習会」という別の講習会に参加した際に、その講習会の開催場所である国立登山研修所の所長さんに「大学で山岳活動を行うのであれば、是非うちの講習に参加しなさい」との熱いお誘いを受けた為に参加が実現したものです。
今回の講習は富山県の立山にある国立登山研修所で2日間の研修を受けた後、大日岳周辺にて4日間の山岳活動を行い、また研修所で1日間の研修を受けるという非常に濃い内容のものでした。
やはり、一番印象に残っている事としては、出会って3日目の状態で登山パーティーを編成して行動することが想像以上に難しかったということです。私たちの班は実技生4名と講師2名の計6名で編成され、実技生が一日交代で隊のリーダーを行いました。
日頃、活動を共にする仲間とは図らずとも意思疎通が出来るのに対し、今回の即席隊ではなかなかうまくいきませんでした。
しかし、最終的には非常に団結したパーティーとなって無事に大日岳を登頂することが出来、色々と良い経験を積むことが出来ました。
他にも講習に関して書きたいことは色々とありますが、今回の講習を振り返って、改めて登山というスポーツの奥深さや素晴らしさを実感したので、ここからは早稲田ワンゲルに興味を持った新入生にも是非読んで欲しいと思い、書かせて頂きます。
私も大学に入るまでは他のスポーツをしておりましたが、登山ほど自分たちの仲間の事を必死で気に掛けるスポーツは無いのではないかと今回の講習を経て改めて思いました。それはきっと登山というスポーツが補欠選手がおらず、隊員全員が無事に登頂を果たして初めて達成されるものであるからだと思います。また、時として私達に襲いかかる大自然の脅威から仲間(特に下級生)を必死に守ろうとする姿勢が、自ずと各人の中に備わっているからでしょう。
勿論、各個人にも相応の能力が求められます。様々な怪我に対する応急手当の知識であったり、今後の気象を的確に予報する知識であったり、装備を的確に使いこなせる技術や、刻々と変化する自然状況に対しての素早い判断力など、登山において必要な能力は沢山あります。
私達の部では、日頃から山岳活動に必要な様々な知識に関して勉強会を行い、常に一歩上の知識取得を目指して皆で取り組んでいます。そして、各学年ごとに求められる役割が明確になっており、確実にステップアップしていける体制が整っています。
このような体制は必ずしも全ての山岳部やワンゲル部、山岳サークルで取られているものではなく、部で代々大切に受け継いでいるものの一つです。私も安全に隊を率いることの出来るリーダーになれるよう、更に努力していきたいと思います。
最後になりますが…
4月から入学する新入生へ
「防御なくして実践なし」
登山は実に奥の深いスポーツです。
ワンゲルで大学生活を更に充実させたものにしませんか。
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