こんにちは。一年生の比呂増彦です。
今回は1月4日に行った、静岡ブルベワンダリングについて報告させていただきます。
まずはこの場を借りて、参加して頂いたY村OBとH下OBにお礼を申したいと思います。お二人がいなければ、このワンダリングは実行できませんでした。本当にありがとうございます。
今回のワンダリングは、自分の中では合宿に匹敵するほど内容の濃いものでした。ほんとにお腹いっぱいです。
はじめにブルベについて説明と今回実感した魅力を語りたいと思います。
ブルベとはフランス発祥の自転車での長距離ロングライドイベントです。まぁ簡単に言うと自転車でメッチャ長い距離を時間内に自力で完走しよう!!というイベントです。
その距離は最低でも200km‼(今回参加したのも200kmです。)自力というのはスタートからゴールまで、参加者は道案内や補給などのサポートを一切受けず、完全に独力で完走せねばならないということです。たとえ走行中に自転車が故障しようとも、自力で直す、またはリタイアせねばなりません。厳しいようですが、これもブルベの大きな魅力のひとつです。
全て自力というのは裏を返せば、コースさえ外れなければ、他は自分で自由に配分できるということです。好きな時に休憩ができ、好きなものを食べていい。時間に余裕があれば、ご当地名物を昼食で堪能することもできます。全ては自分次第です。(そのかわりお金があっという間に消えていくのですけどね笑)
ブルベにはもうひとつ大きな魅力があります。それはなんといってもその走行距離の長さです。これはブルベ以外の他の自転車活動にも言えることですが、自分の中で自転車の一番の魅力は力の限りを尽くす登りや、自分は風だ!と感じながら猛スピードで走る降り(どちらも楽しいですけどね。)ではなく、ほかの活動では実現できない行動範囲によって可能になる景色の移り変わりにあると思います。そのことを今回のワンダリングで強く実感しました。
直線が続く河川敷。一般の方が応援してくださった、住宅街。荒れた道を登る林道。右手には美しい海岸線、左手にはきれいないちご売りのお姉さんを望みながら進む国道。普通にきつい峠だった日本平。永遠と向かい風が吹く海岸線。暗闇の中、ゴールを目指して最後の力を振り絞って走る市街地。パッと思いつくだけでも今回のワンダリングでこれだけの全く趣の違う景色を満喫できました。
自転車活動は他の活動に比べて一番体力的にきついと思います。でもそれ以上に大きな見返りが自転車にはあります。これからの自転車活動は積極的にブルベに参加し、また長距離の合宿をやっていきたいと思っています。僕はとにかく長い距離にこだわっていきたいです。
めざせ300,400,600,そして1200km!!ワンゲルの自転車はロードでのタイムレースでは味わえない良さがあります。もし来年早稲田に入学する予定で何をしようか期待に胸を膨らませている新一年生や今年一年間の大学生活に不完全燃焼を感じている現一年生がこのブログを見ていたら、来年是非一緒に自転車をこぎませんか。またOBの方々も是非是非一緒に活動しましょう!! まだ正式には決まっていませんが、3/8か3/28の神奈川で行われるブルベに参加しようと考えています。もしお時間に余裕がある方がいらっしゃったら連絡お願いします。
ここからは、今回のブルベの詳細報告をしたいと思います。
朝四時に起床。朝食はH下OB家のカレー。甘口でうまい。四時半にスタート地点へ出発。朝早くにも関わらず、H下OBのお母様が見送ってくださった。感謝です。五時に目的地の公園に到着。そこで待っていたのは、お店でしか見たことのない様な高級ロードバイクがあたり一面に。LookとTIMEが並んでいるのを見て独りで感動。しかし感動に浸る時間はなく、あっという間に受付の時間に。
コース説明も終わりいざ六時半出発。まず周りのペースに合わせることなく自分たちのペースで。林道での軽い登りを終えいざ降りへ。ここで問題が。Y村OBの降りが以上に速い。ロードバイクをどんどん抜いていく。この人には恐怖心がないのだと実感する。あまりに速いため、寒すぎて指先の感覚がなくなる。降り直後はセブンに直行し、肉まんで体温を回復。そこからはいつもの自転車ワンダリングのような感覚で快調に飛ばしていく。
九時ごろ約40kmを過ぎたあたりから、海岸線が見えてくる。快晴と合わさって、非常に美しい。ワンゲルにはなじみの薄い、海もいいかもと思う。この後の地獄を知らずに…。海岸線が終わり第一チェックポイントの日本平へ向けての長い登りが始まる。普段から峠を越えているワンゲル部員にはチョロイだろと考え、順調にほかの参加者を抜かしていく。
そしてかなりのハイペースで第一チェックポイントに到着。ここである違和感を抱く。自分たちはヘトヘトニも関わらず、ほかの参加者達はにこやかに談笑している。きっとただのやせ我慢であろうと思いこむ。一本取ったあとすぐに出発。相変わらず先輩方の降りは異常に速い。長い降りのあと小さな坂があった。何も考えなしに登っていたら、足がつりかけた。これは衝撃だった。ほんとに平凡な坂であったにも関わらず、足が震えた。このとき走行距離70km。このとき初めてペース配分の重要性を感じる。しかし時すでに遅し。ここから地獄が始まる。
行きは追い風であった海岸線が向かい風になる。全く進まない。こいでもこいでも進まない。そして地図を見るとこの海岸線区間はあと100km続くらしい。楽しく談笑していた先輩や自分は一言話すことなく黙々と風と戦い続ける。今回辛かったのは中継地である御前崎に進むにつれて風の勢いが弱まるのではなく、爆風へと進化していったことだ。最終的には坂を降ろうとしても、ペダルを回さなければ、降らないという未知の体験をするほどの暴風となった。そりゃあ風力発電しますわ笑。このとき走行距離は約150km。あとで話していたことだが、先輩や自分全員がリタイアを考えていたらしい。
第二中継地点直後の暴風域が終わると内陸に向かっていき徐々に風が弱くなる。そこからは最後の力を振り絞り、ゴールまで疾走する。ゴールまであと30kmになるとH下OBの地元付近になったらしく、H下OBがトップで本気を出した。そこからは必死に食らいつくだけで精一杯であんまり覚えていない。
そして午後七時半にゴールである、スタート地点に到着。あたりは真っ暗だ。時間内にゴールできたこともだが、無事生きて帰れたことに感動し泣きそうになった。ゴール直後おばちゃんが配ってくれたおしるこが美味しかった。
とても長くなってしまいましたがこれで静岡ブルベワンダリングの報告を終わります。
充実した活動してますねー!
下りが漕がないと進まないって、凄い!
これからもスパルタ先輩方のもと、チャリを極めていって下さい♪