振り返りたくなる夏

日常・感想

63代夏合宿を無事に終え,吉野川ワンダリングに大家監督の御実家でのバーベキューというお楽しみ満載スケジュールをこなし,実家の名古屋に帰省してから部室に舞い戻ってまいりました。2年の福永です。

携帯電話の故障の為に他の現役部員と連絡が取れず,孤立無援の状態にあります。携帯電話の入院手続きもあり,明日から実技なので予定より一日短い帰省となりました。

 

さて,夏合宿の感想文をパソコンに打ち込んでおりましたが,「そういえばブログ・・・」と思い立ち,いざ見てみると「更新されてない!?」

ということでこのブログを書き始めてもう3日目です。大家監督に名古屋まで送って頂いた日から毎日のように書いては消してを繰り返しているというわけです。

私は今年もボート隊として夏合宿に参加しました。今回のフィールドは日本最後の清流:四万十川と奇跡の清流:仁淀川です。因みに,河川工学では清流とはダムのない川のことを指すそうです。

63代ボート活動の集大成とも言える夏合宿,最初の川はと言うと・・・36代夏合宿,早稲田ワンゲルで初めて「ボート活動」が展開された四万十川です!59代の夏合宿でも下った川ですが,参加されたOBの方々に話を聞くと,「河口側から風が吹いてきて,休んでると押し戻される」「永遠に瀞場が続くから,漕がないと進まない。」など,長く辛い行程が予想される四万十川。「ガッツリ練習しよう!」と気合を入れて臨みました。

青春18切符という某ネコ型ロボットがくれそうな道具をフル活用した2日間の移動を経て,やっと辿り着いたC0地点「リバーパーク轟」。テント設営を行い,エントリーポイントに行ってみると・・・「四万十川・・・激しくね?」

そこには水飛沫を上げて暴れ狂う四万十川がおりました。高知のホームセンターで購入した網を片手に「やばいですねぇ~」と新人の本間。この激流を楽しまずしてどうする!?予想以上の流れに一人でテンションMAXな私は瀬のスカウティングへ。明日の水量にもよるけども,真剣に漕がないとやばそうだ。「フリップするかも」と本間を脅してテントに戻りました。その日の夜は日本トップクラスの強度を誇る四万十川の蚊が多く,テントの中の温度が38度まで上昇していたのはまた別の話・・・。

翌日。遂に行動開始!先ほどの激流「轟の瀬」や「二双の瀬」をはじめとする激流区間を超え,長い瀞場を進みます。「清流」という字を見て私は川の水質に期待を寄せていました。恐らく新人の本間を含め全員がそう思っていたことでしょう。しかし実際は・・・「かなり濁ってないか?」どうも前日の雨などで増水して濁ってしまったようです。

それでも泳いだり,沈下橋から飛び込んだりと楽しみながら下っていきました。更には10月の長良川WWFに向けての練習を行ったりと充実した5日間を過ごしました。(詳細の記録はLが書いて下さると思うので,お待ちください。)

四万十川を下り終え,高知県の小京都:土佐中村で休養をとった後,奇跡の清流仁淀川へ向かいました。仁淀川は40m下まで見えるという水質を誇る川と聞いていたので皆非常に楽しみでした。朝に調べた水量では「水量・水質共に良好」とのこと。荷物を持っていざエントリー!

しかし・・・「仁淀ブルーってこれ?」と思ってしまうグリーンの川がそこにはありました。残念。

しかも想像以上に流れておらず,かつ釣り師が多く,挙句河口から風が吹いてくるというトリプルパンチをくらい,四万十川の疲れもあって非常につらい一日となりました。それでも景色の変化が楽しいので,私にとっては思い出のある川になりました。

そんな形でボートラウンドは終了。ボート好きの私は「もっと漕ぎたかったなぁ」と思ってしまいました。新人の本間からも同じような感想を聞けたので嬉しかったです。

続く縦走ラウンドは幾つかの成果と,同様に幾つかの課題を残して終わることになりました。この課題をいかに早く・的確に解消できるかが私に与えられた試練です。この試練を乗り越えた先に自分の理想を見出すことが出来ると思うので,目の前の試練に全力で取り組んでいきたいと思います。

細かい行程の感想などは新人たちに書いてもらいましょう。

 

縦走を終えて集結式へ。式中は薪をくべたり果物を剥いたりと大忙し。OBOGの皆様方の差し入れのうち,アルコール以外のものは,私も美味しく頂きました。本当に有難うございました。

 

解散式を終えて大家監督・春田コーチ・横塚コーチ・61代宮澤OGと4年生の由梨さん,そしてボート隊5名の計10人は日本最強の激流,吉野川に向けて出発!集結にお越しくださった38代石川専任理事と翌日に大学院試験を控えている小山さんを駅まで送り届け,吉野川を目指します。

吉野川ワンダリング行動1日目。

翌日に増水すると小歩危峡を下れなくなることから予定を変更して吉野川最強の激流渓谷,小歩危峡を下ります。リバーガイドは現地カンパニー「サファリ」のガイドで立正大学OBの河原さん。横塚コーチと共に「34回リバーベンチャー選手権大会実行委員」を務められた方でもあります。ポンプアップをしてからスタート地点に移動。体操等を終えたら河原さんに瀬の特徴を教えてもらいます。「鉄橋の瀬」「森囲いの瀬」「二段滝」…そしてBIG3の「大滝」「曲がり戸の瀬」「鮎戸の瀬」…名立たる激流が立ち並ぶ小歩危峡。スカウティングを交えつつ,下降開始!!

ということで,以下,名立たる瀬ごとに紹介していきます。

①鉄橋の瀬

グレード2+。タコツボエディーと大きなホールが特徴。右前の内山さん落水。試しに泳いでみることにした。が,非常に後悔した。水の中から4秒ほど(体感時間10秒)浮いてこない。ガイドブックで「10秒以上浮いてこない」という鮎戸の瀬はどんなものなのだろうか・・・。

②森囲いの瀬

グレード3+。セーフティールートを通ればそこまで難しくはない。流れの中央に岩があったりして怖い。特に問題なく通過。非常に楽しい瀬だった。

③イジェクターシート

グレード2+。イジェクターシートとは飛行機の緊急脱出席のこと。その名のとおり、大きなホールに突っ込むと人が吹っ飛ばされる。ここで大家監督(左後)、3年竹内さん(左前)、2年福永(右後)が落水。竹内さんは岩とボートに挟まれた後、行方不明になる。頑張って泳いで生還するも膝を痛めてしまい、6人挺に移動。本間と交換になる。その後、竹内さんは膝の痛みが限界ということで大滝手前で船を下りることになる。

④二段滝

グレード3。大きなホールが二つあるから二段滝。その名のとおり大きなホールがあったが、ロシアに比べればこんなもの・・・。難なくクリアする。この瀬を超えた後、4年の由梨さんと3年の竹内さんは船を下りる。

⑤大滝

BIG3の一角でグレード3+。河の真ん中に出ている岩と、瀬の出口にある非常に大きな落ち込みが特徴。ルート通りに狙っていくも、新人本間が3年内山さんをショルダータックルでホワイトウォーターに突き落とす。休憩後、この巨大な落ち込みでサーフィンを決行。体感時間で4秒ほど、実際の時間では1秒足らずでフリップ。2回挑戦するも、敢え無く敗退。私は新人の頃から愛用していたウォーターシューズを飲み込まれてしまった。

⑥曲がり戸の瀬

BIG3の一角にして吉野川で最長最強の瀬。グレードは3+だが、セーフティールートが殆ど無いテクニカルな瀬である。岩が非常に多く、上手く避けながら進み、大滝クラスの巨大な落ち込みに挑む。その後は快適なウェーブを楽しめるが、最後まで気が抜けない瀬である。

⑦鮎戸の瀬

BIG3の一角でグレード3+。ここにも巨大なホールがあり、突っ込むとフリップ確定。「10秒以上浮いてこない」と言われるとおり、落ち込みも大きく、その後に続くホワイトウォーターもかなり長い。前の二人が落水しかけるも何とかクリアする。

 

その後は小歩危峡の景色を楽しみながら一人ダッキーの練習をしたりして楽しみました。吉野川の激しさと水の美しさに感動した一日でした。

 

吉野川ワンダリング行動2日目。

61代宮澤OGとはここでお別れ。朝から雨が降り続いているが水量はそこまで増えていないので予定通り大歩危峡を下る。「しょっぱなの瀬」「豊永の瀬」などを通過し、長い瀞場が続く。ここで私はガイドの河原さんにダッキーを借りて一人操船の練習。ラフト2艇から攻撃を受けつつも大きな瀬である「三段の瀬(グレード3)」手前まで到着。

巨大なホールとV字型のウェーブが立っているのが特徴。通称Vストッパー。ラフト艇は難なく通過。ダッキーの私はVストッパーをかけられてスピードを失い、角度を誤ってフリップ。ラフトにレスキューしてもらう。三段の瀬を通過した後、「シーブ」と呼ばれるものを見に行く。巨大な岩の下が洞窟みたいになっていて、もし流されてここに嵌ると出られないそうだ。もう少し増水するとここに飲み込まれることがあるから注意が必要。

三段の瀬の後の瀬は難なく通過し、その後の岩原の瀬で「レスキューお願いしますね」と伝えてあった前を進んでいたAIRE艇がまさかのフリップ。私はここは無事に通過しました。

午前中はここまで。午後はまたスタート地点に戻り、昨日のスタート地点までの長い距離を下ります。

 

午後は私は最初からダッキーで進むことにしました。三段の瀬では少々チキりすぎたようで・・・フリップこそしませんでしたが、一番激しい部分を逃してしまいました。続くその後の瀬ではまさかの落水。すぐにリカバリーできましたがダッキーは想像以上にすぐ落とされてしまいます。続く岩原の瀬でもフリップ。因みに、ボートのリカバリーはウェーブがやってくれました。

その後もいくつかの瀬を越えていき、「国境の瀬(グレード3)」に到達。

岩が多く、ラインも多くて楽しいのですが、エントリーポイントが船からだと見にくく、迷子になります。実際に私もエントリーポイントを外してしまいました。岩に乗ってしまい、身動きが取れなくなることもありましたが、フリップなどもなく下り終えました。また挑戦したいです。

大きな瀬を2つとも超えた後は横塚コーチとエディーキャッチやストリームインの練習をし(重心移動が遅れて落水すること2回)、河原さんにガイドしてもらいながら大歩危峡を下って行きました。

 

ワンダリングの行動を全て終え、電車で帰る人達を送ってからどっと疲れが出てきたために監督の車で爆睡。ナビシートなのにすみませんでした・・・。

監督のご実家は何というか・・・(監督の名前の通り)非常に大きな家でした。監督のお兄さんのご家族と親戚の方が出迎えてくださいました。

目の前に「フルーツフラワーパーク」やアウトレットモール、それにイオンモールまでありました。とりあえずラフトをポンプアップして乾燥させ、アウトレットを散策した後に温泉に入り、バーベキューの準備を行いました。

秋元さん御一家が到着されたのでバーベキュー開始。美味しいお肉と自家製野菜のバーベキューは最高ですね。膨らましていたラフトボートも子供たちのアスレチックになって大盛況。佐久間さんのお子さん達に会うのは高山以来ですが、元気に遊んでいる姿を見るのは初めてでした。楽しんでくれたようで何よりです。

翌日は監督に最寄り駅まで送っていただき、名古屋に帰省した次第です。

最後に、集結式にお越しくださったOB・OGの皆様、バーベキューの準備を手伝ってくださった大家一家の皆様と、遊びに来てくれた秋元家の皆様、それに私を支えてくれている全ての人に感謝を!本当にありがとうございました。

この夏の思い出と経験を糧に、これからも頑張っていきたいと思います。

 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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