75代年間方針『成長』

 

69代春合宿@関田山脈

合宿記録

69代春合宿@関田山脈

【日程】3/13~3/20(C3予備3日)

【メンバー】15人
3年 L市川 SL酒井 田中 上野
2年 伊藤 小宮 笹野 千田 前田
1年 池田 川端 熊倉 坂上 佐藤 志保

【行程】
3/13(火)
16:00 高田馬場=22:00 虫川大杉駅‐23:00 就寝
待ちに待った春合宿出発日。天気はかなり良さそうだ。期待を胸に出発したが、6時間の鈍行が終わった時には皆疲れ切っていた。虫川大杉駅でステビ。

3/14(水)
7:00 起床-8:30 キューピットバレイスキー場-9:30 リフトトップ発-11:40 1094mポコ-13:20 伏野峠-14:20 1038mポコ-15:00 幻の池-15:30 幕営-16:00 食当-18:00 上ミ-18:30 TP-20:00 就寝

快晴。キューピットバレイには駅から無料のシャトルバスが出ており、それに乗り込む。事前に電話しておいたからか、調査の時乗ったバスよりも大きなバスが来た。
スキー場はゴンドラに乗ってトップまで行くつもりだったが、もうクローズ作業に入っていてやっていない。
仕方なくリフトトップまで行き、シールを履いてゴンドラトップまで上がる。そこから先はもうバックカントリーだ。
適当な尾根から稜線に上がると、長野県側の景色が一気に開ける。素晴らしい天気。。。だが暑い!標高が低いからか。全員なるべく薄着になって、日焼け止めを塗る。サングラスは必須だろう。

行程はアップダウンが多く、シール歩行にある程度慣れていないと難しい。しかし、一年が思ったよりも小慣れたキックターン・シール滑走を見せ、スムーズに進んでいく。雪はザラメと化しており、ラッセルは無い。シールはびちょびちょになったが。固形ワックスをシールに塗りたくったのが意外とシール滑走をスムーズにしたのかもしれない。

伏野峠北側は切れ落ちており、雪崩注意。そこ以外の稜線は視界があれば恐れるほどのところはない。
ルートファインディングは、基本的に稜線上、北側(新潟サイド)が切れていて危なそうだったら南側(長野サイド)巻きといった形。
春合宿では天気が良かったためルートははっきりと分かったが、ガスっているときはGPS必携である。
また、雪庇はすでに張り出しておらず、垂直な壁となっていた。それでも落ちればけがをするので、雪庇が高くなているところは要注意。ガスっていなければ相当ぼんやりしていないと落ちないと思うが、ガスっていれば危険だろう。

伏野峠に下るところの斜面が楽しそうだったので、登り返して遊んだ。そんなことをしていても予定の幕営地である1038mを余裕で過ぎ、幻の池で幕営。平たくて快適。

細かなアップダウンが続く

長野側から巻く雪庇

3/15(木)
3:30 起床‐5:50 行動開始‐8:13 1069mポコ‐9:30 牧峠‐10:30 1094mポコ‐11:30 関田峠‐12:00 幕営‐16:00 食当‐18:00 上ミ‐18:30 TP‐20:00 就寝

快晴。暑い。幻の池を横切って再び稜線へ出る。調査の時もそうだが、ここで進行方向が逆になったような錯覚を覚える。何故だろうか。宇津ノ俣までは問題なし。

宇津ノ俣以降は稜線がかなり細い。新潟側も一度落ちたらアウトな斜度である。なるべく上がって稜線上を行くのが一番疲れないが、長野側をトラバースすることを強いられる場面がかなり多い。雪庇が壁になっているので、一度トラバースに入った後は右側を見ながら歩き、雪庇の壁が低くなっていて上がれそうな所から稜線に復活し、先を見据える。
途中、やむを得ず細い稜線を通過した。ひやひや。

宇津ノ俣~牧峠は視界が悪ければ/風が強ければまず通過は無理だろう。素直に一度長野側に降り、林道沿いに牧峠に復活してくるのが良い。この合宿で一番の危険区間だ。

牧峠まで着いたら、もう後は安心。眼前に聳える1038mポコを長野側から巻いてパスし、広々とした稜線をひたすら歩き続ける。太陽は容赦なく照りつけてくる。大きな太陽の下に脈々と続く真っ白な関田山脈の光景は、どこかサイケデリックですらある。水が500mlの紅茶では足りない。差し入れのコーラをガンガン消費しまくる。この日も予定幕営地の牧峠を楽々通過し、関田峠の少し前まで進む。
時間が余っていたので自分は上裸でソーセージを焼く。数人の二年は近くの斜面に遊びに行き、何人かはテントで本を読んだり、外にウレタンをしいて寝転がったりしていた。一年の熊倉が残缶で水を作ってポンプでうまいうまいと飲んでいた。
各々自由に雪山で過ごした。

C1でもやったのだが、風が無ければシールを干すことをおすすめする。常にべちょべちょになるためだ。

夜、日本海側に広がる町の夜景を見てみんなが歓声を上げた。町が近い。

牧峠までの危険区間

シール滑走

景色は良いのがデフォルト。ずっとこんな感じ。

だらだらする下級生たち

3/16(金)
3:30 起床‐4:30 朝食‐9:00停滞判断‐18:00 食当‐18:30 TP‐20:00 就寝

寒冷前線通過。雨→雪+風のコンボで天気は一瞬にして最悪な様相を呈した。明日にはまた快晴になる事が分かっていたので、停滞を決め込む。視界のない中稜線を歩くのは危険だろう。何よりも積雪期合宿最後の一日は快晴で終えたい。一日中だらだら話していた。

ちなみに関田山脈ではほとんどの場所で電波が通じるため、hbcのチェックが可能である。ただ、このC2幕営地の関田山脈はdocomo,softbankはだめで、auが通じた。

千田「停滞して良かったです」

3/17(土)
4:30 起床-6:50 行動開始-9:00 鍋倉山山頂-9:30 滑走開始-11:20 温井着-13:30 飯山駅・解散

余り早く起きても天気の回復が追いつかなさそうなので、遅めに起きる。体操をやって30分歩くと晴れてきた。
好都合なことにいい感じのパウダーが薄く積もっている。この日も固形ワックスをシールに塗りたくって出発。

鍋倉までの稜線も、別段晴れていれば危険個所はなし。尾根は中くらいの太さである。
ただ、スノーモービルの人たちがいるので、連休中などは爆音が響き渡っている。

山頂につき、シールをはがすと滑走開始!みんなツリーランを楽しんで滑っていた。途中で尾根から左にそれ、田茂木池目指して下り始める。田茂木池から出ている川を渡ろうと思ったが、もう割れていた。浅い所を見つけて、頑張って板を一度脱いでツボ足で渡る。あとはトレースがついた道をゆるゆると滑って行けば、ゴールの温井だ。

温井からはバスが飯山駅まで出ているので、それに乗って帰った。
春山を満喫できる、良い合宿だった。

ツリーランこそ山スキーの本質とはLの言葉

山頂にて。

黒倉までの稜線。

鍋倉山から滑走中の景色。

今回は関田山脈で活動を行うに当たって、「なべくら高原森の家」様に大変お世話になりました。情報やその時の積雪の感じなど知るために、メールで、あるいは直接施設で冬の関田に慣れている方のお話を聞かせていただきました。どの時もいきなりと言えばいきなりだったのですが、丁寧に対応してくださり、大変合宿成功への力になりました。本当にありがとうございました。

しかし、今回は本来C3の行程をC2で行けてしまった。予備3も日数をとっていれば、まだまだ長い行程も15人で行けただろう。先端の森宮野原からにしたり、鍋倉から斑尾山を目指してみたり(あまり道が良くないらしいが)とまだまだ研究の余地ありな関田山脈の山スキー。雨・雪庇・稜線・など低山+特殊な地形の生み出すリスクも多いがそれに見合った良さもある魅力的な山塊である。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

関連記事

最近の活動

コメント

  1. 楽しい山スキーができて良かったですね!

      • 市川和也
      • 2018.04.21 12:58pm

      ありがとうございます!
      春の関田山脈めちゃくちゃ楽しかったです!

アーカイブ
TOP