75代年間方針『成長』

 

妙高山 2007/1/1

山スキー

期間   2006年12月31日-2007年1月1日
山域   頸城山塊/妙高山
メンバー  L廣光(4) SL春田(4) 鳴海(3)
 
5:34 第三リフト上BC-6:46 赤倉山西峰-7:57 大正池付近-8:42 標高2200m付近-9:52 妙高山肩-11:37 北峰-11:55 南峰-13:15 カルデラ(鞍部)-14:40 赤倉山西峰-15:30 第三リフト上BC-16:30 WWV山小屋
 
5:34 ベースキャンプ発。前夜泊のアドバンテージは4時間と言ったところだが、無事に妙高山の山頂にたどり着けるのだろうか。まずはサクサクとトレースを辿り、外輪へと向かう。所々硫黄臭いのが気になるが、この辺りでの硫化水素の発生は無いだろう。赤倉山西峰からやや西に派生した尾根にルートを取り、急斜面を時にはつぼ足になりながら登る。市街地に巨大な矢印マークの照明があるのが少し気になる。

6:35 外輪着。視界に雄々しい妙高山の姿が飛び込んでくる。毎度登っている2300m西側コルから見た姿とはまた違い、幾分シャープな印象を受ける。さて、ここからカルデラに向かって降りなければならないのだが、急斜面と猛烈なブッシュが行く手を阻む。とりあえずトレース通り東へ向かうことにするが、トレースはそこから急に下って赤倉山を経由し、第3リフトに戻るコースを取っているようだ。スキー場のパトロール関係の人達なのかもしれない。

6:50 西峰で御来光タイム。志賀高原の向こうから、初日の出が神々しい姿で顔を出す。南北アルプス、八ヶ岳、富士山まで展望バッチリ。2007年、幸先の良い新年である。

7:10 初日の出を堪能した後、西峰の西側シュートからカルデラへ向かうことに決める。ブッシュを抜けると幾分視界が開け、斜面は急だが十分滑降して降りれるような斜面になる。
カルデラへ降りた後は、妙高山を右目に時計回りに進んで、大倉乗越からの登山道を目指す。カルデラ内は、左側を切り立った外輪山、右側を岩々した妙高山に挟まれ、両サイドからプレッシャーを感じながらも、一息付けるような優しい雪原が広がる。全体的な印象としては黒姫山と似たような感じだが、外輪山が高い分、こちらのほうが迫力がある。

7:57 大正池手前で一本。外輪からカルデラへ降りるルートは、場所によっては中腹で巨岩が飛び出していて危険だが、2300m西側コルからは比較的安全に降りれそうな印象だ。ここからトラバース気味に妙高山へ向かって標高を上げていく。9時頃に標高2200m辺りで登山道と合流するが、一部が分かるだけで、それと分かるものはほとんどない。シール歩行だと、ブッシュや急斜面で高度を稼げないのだが、シートラだと深雪に捕らわれて1mも進まないので、仕方なくシール歩行を続ける。ブッシュ・深雪・急斜面のハマリコンボに悪戦苦闘しながら、徐々に高度を上げて行く。

10:30 妙高山の肩に到着。上越から日本海、そして純白の火打山と焼岳、北東を見れば飯豊・朝日の白き峰々と、急激に展望が広がる。登りの開放感からか、暫し撮影に勤しむが、本当の山頂までは、もう少し尾根上を進まなければならない様だ。北峰手前は部分的に細くなっており、緊張させられるポイント。すぐ左下に火口の様な真っ白な雪原を見ながら、シートラで息を切らして進む。

11:37 突如眼前に雪原が広がり、妙高山山頂(北峰)に到着。標識の前で記念写真を撮って、続く最高峰の南峰へ向かう。

12:00 妙高山最高峰(南峰)に到着。ここからの景色は流石に圧巻。360°日本海と甲信越地方が広がる。足下は黒い巨岩が転がり、妙高大神の像が霊験灼かな気分を盛り上げる。充実感に浸りたいところだが、目の廻りそうな高度感と、屏風のように聳え立つカルデラ壁が、帰路を不安にさせる。新春の初詣を済まして、いよいよ下山開始。当初は往路を戻る予定であったが、行けそうだったので南側斜面滑降に挑戦することにする。

まずは南峰西側に広がる雪原からアプローチ。急斜面をトラばりながら妙高南斜面を目指す。カール状の地形に出たので滑降開始。モナカ状の雪が重いため、斜滑降で刻みながら降りる。徐々に東側へ進路を取り、最終的に妙高山南南東の比較的開けた斜面を滑降する。相変わらず雪が重い。騙し騙し高度を下げて行き、13:15カルデラで一本。
ここからシールを貼り直し、外輪山への登り返し。しかしまたしてもブッシュ、深雪、急斜面に阻まれ大苦戦。行きはよいよい帰りはなんとやら。南地獄谷からなかなか這い出せずにもがく。駄目な方のシートラ(シールトラブル)は、繰り返さないようにしましょう・・・。最後は、スキー板を担ぎ上げ、14:40外輪着。

15:30ベースキャンプ着。撤収して第3リフト上へ向かう。営業を終了したスキー上を全装滑降してWWV山小屋へ。怪しい雪だるまと、皆の温かい出迎えに迎えられ、正月山行も無事に終了。新年を迎えるに相応しいワンダリングを、成功させることができて良かった。
 

 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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