75代年間方針『成長』

 

第5回御岳カップ 2012/11/10

ボート

メンバー…L F永  SL U山  T内  H下

11月9日(金)
南砂町での朝練を終え、授業とワンダリング準備とゼミ面接をこなし、部室に戻って着替えて朝食購入をして出発。ボートを運ぶカートには今日も使ったGMOTEXとテント一式、ライフジャケット、ヘルメットが搭載されており、運ぶのがとても大変である。特に早稲田駅では階段での移動を強いられ、中野駅では人が少なくなってきた頃にエスカレーターを占領せざるを得ない。早稲田⇒中野⇒立川⇒青梅⇒御嶽と電車を乗り継ぎ、23時30分頃に御嶽駅到着。吐息が白く、結構寒い。長袖のシャツを着て第三発電所に向かう。
第三発電所には幾つかテントが張られていた。私達のダンロップは結構大きいので、歩道には張れず、駐車スペースに張らせてもらった。一人で設営をしながら明日からのレースに思いを馳せる。終電でU山さんとT内さん、そして今回H下さんの代わりに参加していただけることになった62代D門さんがいらっしゃる。明日はスカウティングの為に6時起床とし、就寝。後輩が誰もいないので、自然と私が起床係を務めることになる。

設営完了!

 

11月10日(土)
6時起床。テント内で朝食をとり、6時30分撤収。ポンプアップと下半身の着替えを行い、スカウティングに向かう。想像以上にアップゲートが多い。

8番アップゲート。他のチームもスカウティングに来ています。

 

ラインを決めてアップを開始する。4年のW部さんはリバベンオフィシャル女子チーム「RinRin」で今日から参加。我が部のAIREで出場していた。しかし、部室にあったポンプは私の予想通り使用できず、私達が使っているカールソンをお貸しすることになった。

今回も光電管(赤外線センサーによるタイム計測)なので、10月の長良川で見せ付けられたテイケイさんのスタート(流れの速いラインに入ってから一気にピッチを上げて漕ぐ)を多くのチームが行っていた。因みにテイケイさんは本日不参加。明日のエキスパートクラスにのみ参加するとのこと。

スラローム1本目。大門さんと私とでは細かいライン調整が出来ておらず、また真っ直ぐ感覚もすり合わせられていない為、ギリギリでの通過や接触が多かった。落としたゲートは無かったものの、私がパニック気味になり、決して良いとは言えなかった。

 

コース後半。紅葉が綺麗です。

 

スラローム2本目。1本目に比べれば調整をかけられたものの、真っ直ぐの感覚の違いは最後まで残ってしまった。チーム数も少ないので、上手いチームを参考にして…ということがあまり出来なかったのだが、落ち込み直後のウェーブを利用すると、上手くフェリーが出来ることが分かった。
食事をとった後、ラフティングクロス競技に参加。じゃんけんで負けてしまった為、スタート位置はかなり不利。よく分からないまま組の中では最下位でゴール。早々に翌日のレースに頭を切り替えることにした。

折角なので昨日の練習で行ったピッチ変更練習やスタートダッシュを組み合わせた練習を杣の小橋の上流で行う。短時間ながら集中して良い練習が出来た。折角御嶽に来たということもあり、カヌーショップTAMAZONに行く。RinRinの皆様もカヌーに興味津々の御様子、色々と聞いていらした。私もカヤックについて色々な話が聞けたのは良かった。因みに、私はスラローム艇よりはフリースタイル艇に興味がある。
リバーSUP(Stand Up Padling)競技を観戦した後はD門さんとお別れ。勉強でお忙しい中参加していただき、本当に有難うございました!
結果、24チーム中11位。スラロームもあまり良くなかったし、ラフティングクロスも全然ダメだったので、この結果は甘んじて受けるしかない。1位はチキンハーツであった。

表彰式後、残った3人で明日のスラローム区間に張られているロープを頼りにスカウティングを行う。ある程度の予測を立てていくも、長良川の時のようにはいかなかった。そのままセブンイレブンに行き夕食。昼食が少ないことが予想されたのでパン等を多めに購入。カップ麺をすすりながら反省をしてテントに戻る。時刻は7時半。明日の起床も6時にして就寝。自転車ワンダリングを終えて、こちらに向かっているH下さんに「流石に早くないか?」と言われたものの、寝のボート隊の真価発揮である。因みに、23時~0時にかけて、牧原則之の「もう恋なんてしない」が爆音で流れたりしていた。

 

セブンイレブンからの帰り道。ライトアップされている木々が輝いている。

 

11月11日(日)
6時起床。他のチームはもう動き出しているようで、5時半位に「もっと早く起きればよかった」と若干後悔した。テント内で朝食をとる。テントの撤収と着替えを済ませ、御嶽大橋下流にスカウティングに行く。ゲートを張っている途中みたいだ。昨日の予想は大部分が外れていた。10番ゲートまで張られており、12ゲートであると予想。(長良川WWFは12ゲートだった)
張られているゲートは確認し、動きも把握する。アップゲートが多く、体力勝負にもなりそうだ。しかし、それ以上にテクニカルなコース。流石、エキスパートクラスである。
開会式前に時間があるので、今日の早稲田ワンゲル関係者を確認する。先ずは35代O家監督。拓殖大学と神奈川大学の若手OBと一緒に出場。57代H田コーチはリバーガイドの方々と出場するという話を聞いたものの、姿が見えない…。その後、諸事情によりスプリント2本目からの参加となっていたことが分かった。61代Y塚さんは「Rafting Team HORU」での出場。メンバーは34回リバベンオフィシャルの方々で、4人中3人は元日本ユース代表。学生ラフティング界のトップスターの方々が揃う。この3チームに私達と、渡部さんたちを加えた5チームに早稲田ワンゲル関係者がいる大会になった。今大会に参加している方々の力があって早稲田ワンゲルもラフティング界での知名度を上げてこれているのだと痛感する。今後も頑張りたい。

開会式でゲート数は14ゲートであることが発表された。会場全体がざわつく。とりあえず、スプリント競技(2本2採用)のスカウティングを軽く済ませて、アップを行う。
出艇順は13番。あまり良い数字ではない。スタートと同時に漕ぎ始め、ストリームイン。スタートダッシュをかけ、漕ぎ進めるもどこが速いのかよく見えず、私の隣、右後ろで漕いでいるH下さんに「F永!指示出せ!!」と言われ、とてつもなく焦る。例のアレである…パニックってやつだ。H下さんに指示を任せてしまい、1本目終了。

2本目前にラインを確認しなおしてから2本目に挑む。自分としてはそれなりに修正できていたつもりであった。しかし、御嶽での経験不足もあってか、あまり良い結果にはならなかった。
スプリント競技を終えて、全34チーム中23位。

 

昼食をとり、スラロームの最終チェックに向かう。ゲートの位置が朝と変わっていたりしていた為、適宜修正を加えていく。
普段はリバーツーリングで安全に行ければいいというレベルでのスカウティングしか行ってこなかったが、このエリア、実に面白い。この川を知り尽くした大吾さんだからこそのゲート配置なのかも知れないが、この大会でまた一つ、御嶽の楽しさを知った。

 

アップをしてからのスラローム一本目。1番ゲートをよけながら通過し、2番ゲートへ。スピードをあまりつけず、慎重にコントロールしていく。しかし、右慣性をつけるのが遅かったせいか、2番ゲートでかなり落とされる。漕ぎ上がりきれずにその下流の3番ゲートへ。回転しながら何とか通るも、その下流のエディに食われて完全にスピードがゼロになる。そこから漕ぎ始めて流れに乗るも、その後でしっかり角度を付けられず4番ゲートを逃す。5,6,7番は落ち着いたコントロールで無事に通過し、8番ゲートへ向かう。岩の左岸側からアプローチをかけるも、落とされてしまった為に9番ゲートもまとめて落とす。次のアップゲートである11番、その下流の12番も落とされてしまい、不通過となる。13番、14番は通過し、6ゲート不通過、4ゲートでの接触も含めてペナルティ合計320秒。ゲートに対して完封負けである。
御嶽渓谷は紅葉でも有名な場所で、トレッキングや写真撮影に訪れる人も多い。一般客に迷惑にならないような回送を心がけるも、道が狭く、自分達のボートを安全に運ぶだけで精一杯である。

 

再びアップを行い、2本目のレースに挑む。スタートポイントに向かっていると、小雨が降り始める。パドジャケを着ていても結構寒い。体を動かしていると、ボート置き場から「ボンッ!」という大きな音が響く。どうも一艇バーストしてしまったらしい。明かにボートが萎んでしまっている。この気温に雨でバーストするとは…私達も気を付けなくては。
スラローム2本目。紛れも無く、今シーズンの最終レースである。1番ゲートを接触しながらも通過し2番ゲートへ。接触してしまったものの、何とか漕ぎあがり、3番ゲートも何とか通過できた。3番もギリギリながら通過。しかし、またエディに食われてしまう。落ち着いて4番に向かうも、次の5番への動きが速すぎた。H下さんがゲートを通ろうとして思いっきりリーンをかけたため、フリップしかける。U山さんのハイサイドリーンで何とか防げた。5,6番ゲートはしっかりと、7番ゲートは接触があったものの、無事に通過。8番ゲートは右からのアプローチに変えたものの、しっかりと漕ぎ上がることが出来なかった。落とされながら9番ゲートを目指すも、全員はくぐれなかった為、早急に10番ゲートを目指す。10、11番ゲートは接触しながらも通過。12番ゲートは上手く通過し、13番ゲートは接触しつつも通過。14番はちょっと回りすぎてしまったものの接触も無く通過できた。そこからの少しの区間は今年最後の全力漕ぎである。前回より改善はされたものの、漕ぎ力がかなり不足しているし、アップゲートまわりがまだまだ弱い。今後しっかりスラロームも強化して行きたい。

 

ボートを一旦置いて、観戦する。やはりテイケイの漕ぎは別格だ。1ストロークでの加速力、ピッチを上げても漕ぎが大きい。ケタ違いの強さを発揮している。それにしてもテイケイでも接触ゲートがあるとは…恐るべし御嶽渓谷。
観戦中にお願いして、O家監督に立川まで送っていただけることになった。しかも、雨が降ってきて心配だった荷物をW部さんが借りていたレンタカーに回収してくれていた。有難すぎて涙が出る思いである。セブンイレブンで着替え等を済ませ、ボートを片付け、監督の車に載せる。閉会式が始まるまで車の中で待たせてもらう。
閉会式では順位発表と景品の紹介、じゃんけん大会でカーボンパドル×4が貰えるチャンスがあったのだが、負けてしまった。鳥取大学の皆さんはここから何と11時間ドライブだそうだ。私達は立川駅に向かい、お店で打ち上げ。ご馳走様でした!
色々と熱く語りすぎたせいか部室も閉まってしまったので各自帰宅。私はボートを転がして帰ることになった。
今回の大会で学んだこと、出来るようになったことを忘れないでいたい。次のレースはまた4月の御嶽カップだろうか。今年の冬で出来ることは沢山ある。冬に向けて、そしてリバベンに向けて体力づくりを始めよう。

 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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