73代冬合宿ツアー記録

山スキー

【日程】

2021/12/28(火)-30(木)

【メンバー】

A隊(火打隊) 3年 大佐古L T 2年 野本 1年 浦林 藤田

B隊(関田隊) 3年 小林L 上釜 2年 倉澤 1年 高橋 福地

※1 A隊の3年江森と中島が怪我で前日に不参加が決定したため、B隊のTがA隊に移動した。

※2 A隊とB隊は上り(ラッセル)は1隊で行動し、下りは2隊に分かれた。

【気象情報】

〈12/28(火)〉

9:00 晴れ 0℃ 巻層雲 西風 風力2

15:00 晴れ -2℃ 高層雲 風弱く

積雪 200cm超(BC)

一時的な降雪もあったが、暖気が北上し比較的安定した天気。

〈12/29(水)〉

9:00 晴れ -8℃ 巻層雲 南風 風力3

15:00 曇り 0℃ 高層雲 風弱く

積雪 200cm超(BC)

低気圧の影響はそれほど受けず、ほとんど晴れ。

〈12/30(木)〉

気象情報なし

西高東低が決まり、大雪。

※12/25以降のドカ雪でもともと60cmだった積雪の上に90cm程新雪が乗った。

【行程】

〈12/28(火)〉

5:30山小屋-6:30林道1230mの沢-7:30林道1330mの沢-9:40池ノ峰先の取りつき-11:30尾根上1650m

-13:00尾根上1830m(BC)

 日の出前に出発。B隊が先行したが、暗闇のスキー場を上りすぎてしまい、林道への合流を間違える。以降は林道をラッセルしながら進む。膝丈、深いと腰丈の新雪が続き、昨年のようなペースには到底ならない。また、新人は初めてのラッセルに苦戦していた。ラッセルの順番は全体合同でロケット鉛筆方式を採用したが、怪我人やLの位置取りが混乱したため、1時間ごとにA隊B隊を入れ替え、隊内でラッセルを回した。

 おばけ平以降はさらに積雪が深くなる。尾根への取りつき以後は気合で進む。隊別のラッセルがうまく機能し、積雪が深い割にはすいすい進む。この頃には新人もラッセルに慣れ、長時間トップをとれるようになった。

 13:00にBC着。1年と一部の上級生でピットチェックの練習をしている裏で、他の上級生は明日の行程のラッセルを行う。30-40分程で100mアップした。その後、設営をして水作り。1年Fが食当をほとんど忘れていたらしい。夜はテント内で氷点下10℃まで気温が下がり、火を焚いても身体が震えた。

〈12/29(水)〉

7:00出発-8:00尾根上2100m-8:50外輪(式典挟む)-10:00BC(テント撤収挟む)-11:30尾根上1650m-12:20取りつき

-13:00スキー場直前の林道

 昨日とは打って変わって晴天。尾根から望む日の出は何回見てもきれいだ。積雪が沈降していたため、ラッセルはかなり楽になっていた。昨日に上級生がつけたトレースもあり、順調に登っていく。2200-2210mは雪崩地形(斜度30度以上)だったので、樹林帯だが念のため間隔をあけて歩いた。そんなこんなで、8:50には外輪に到達。雪の被った妙高山もやはり美しい。

 外輪でスキーモードに切り替え、2隊別で下る。B隊の新人はかなり転んだ。また、途中2か所誤った方向に落ちかけ、そのたびにGPSを見ながら軌道修正をした。予定ではBCで幕営予定だったが、10:00には帰ってこれたため、1時間で撤収して幕営地を下げることに。林道を滑ることができたため、結果的にスキー場手前まで下ることができた。

 林道で設営した後、1年中心にビーコン捜索→掘り出しの訓練を行う。訓練の成果が表れ、スムーズに掘り出しまで行えていた。ただ雪が深く、つぼ足だと腰までしっかり埋まったため、ツアー中最も疲れた。

〈12/30(木)〉

4:40出発-5:00山小屋

 1年Fの天気図テストの時間を確保するため、日の出前に出発し、5:00には山小屋に到着した。

【補足】

 本ツアーの行程は天候に恵まれると、体力的にかなり余裕が残った状態で終わってしまう。「初めての雪山」というツアーの特性を踏まえた上で、三田原山ピストンやその他のルートを検討しても良いだろう。

今年も外輪に到達

取りつきのルート

本ルート唯一の雪崩地形(斜度)。国土地理院地形図→左上の地図ボタン→地図の種類→標高・土地の凹凸→全国傾斜量区分図(雪崩関連)より。

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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