75代年間方針『成長』

 

火打山 2007/3/8-10

山スキー

 

期間  2007年 3月8日-10日
山域  頸城山塊 / 火打山
主旨  長谷川のフォロー・山スキー経験を積む。
春合宿で実際に行動できる体力、技術を身につける。
行動時間  1日目 5時間15分 (休憩40分)
2日目 10時間 (休憩2時間20分)

 



 

 3月8日(金)

 

 21:30新宿京王プラザホテル前集合。プレ春と集合場所が同じなので、前回場所がわからなくて遅刻したものも、私が着いた集合時間20分前には全員集合していた。優秀です。大家監督、45代沢木さん、吉冨コーチ、2年池田に差し入れとともに見送りしていただいた。昨年の秋合宿の際に1年谷口が「差し入れは甘いものがいい」と掲示板に書いたからか、最近の差し入れはスウィーツばかりでとても嬉しい。
本当に毎回ありがとうございます。高速バスで差し入れをいただき就寝。沢木さんからの差し入れに池田の分も入っていて、微笑ましかった。

 



 

 3月9日(土)  天気 晴れ
第三高速9:25-妙高山外輪11:54/12:05-三田原山13:04/13:19-黒沢池13:42-高谷池ヒュッテ14:40


 6:30苗名の湯着。リフトが動くまで2時間ほどあるので、いらない荷物を新店さんに預けたり、全装となって行動準備を整える。リフトまで練習を兼ねてでシートラで歩く。

 

残月と黒姫山スキー場オープンを待つ

 

 9:25行動開始。天気は予想に反してどピーカン!日ごろの行いがいいのかしら。他の登山者も10名ぐらいいる。行動開始してすぐに第三高速上の沢の通過。危険箇所の通過の仕方を確認し、ひとりずつ渡っていく。あまり苦戦せずに渡ることができたが、そこからの登りで山スキー初挑戦の長谷川が少しハマっていた。
10:16三田原山2050m付近着。傾斜が急で少しカリカリになっているのでスキーアイゼンを装着する。

 

沢を慎重に越える   妙高外輪到着!

 

 11:54妙高山外輪着。妙高山が険しく聳え立っている。展望がよく、プレ春で登った乙妻山も見えたが、自分がそこに行ったかと思うと少し嬉しくなった。そうこうしているうちに三田原山着。とりあえず1年で写真を撮るがここがピークなのか。
13:04シールをはずして滑降開始。ふかふかでとても楽しい。誰も滑っていない斜面に思い思いのシュプールを描く。廣光Aコーチの「他人のシュプールを汚すのはルール違反だ!」という言葉を思い出して慎重に滑る。酒井・穂高はスイスイと降りていく。小松も順調。長谷川もコケながらも奮闘している。黒沢池まで一直線で滑っていくが、最高に気持ちイイ!!

 

三田原山頂黒沢池へ滑降

 

 13:40黒沢池着。14時リミットとしていたが、これまでの行動からみても行けると思ったので、ここからシールをつけて高谷池を目指す。登りで小松がMr.childrenの『しるし』を歌う。小松の最新ヒット曲収集力はスゴい。新人にもゼヒ披露してください。私も対抗して宇多田ヒカルの『Flaver Of L ife』を歌おうと思ったが、歌詞を頭のなかでぐるぐるさせていたら茶臼岳のコルについたのでやめた。
14:40高谷池ヒュッテ着。他の登山者はいないようだ。時間がぎりぎりなので、現役で整地して急いでダンロップを立てる。今回は初6人テントである。6人テントでの狭さと個装整理の大事さを味わえばいい。ひっひっひ。先輩方は2人用のテントをサクサク設営。

 

高谷池へ向かって登るゴアライト設営中

 

 15:45食当開始。食当は穂高と長谷川。準備でバタバタしていたが、1年主導で食当を行えていた。しかし、8人分の水と食事を作るので2時間以上かかってしまった。8人分にまとめて軽量化と人員削減になったが、考え物である。16時から気象係の小松が天気図を描く。終わったあと、見せてもらったが時間も早いし間違いもなかった。しかも高気圧に恵まれて明日も晴れそう!この調子で頑張ってください。
そして、食当組ではない春田Aコーチ、廣光Aコーチ、そして雪洞大好き(?)酒井で雪洞を作成。天気図の終わった小松も参加して食当が終わるまでせっせと作っていた。
18:00食事開始。今日はハヤシライス。谷口からのチーズの差し入れを入れてさらにおいしい。すみません2枚も食べました。ここで小松が凡ミスを犯す。なんと米にルーをかけている!しかも「かけちゃった☆」とすこしお茶目。米にルーを入れたら丸食が汚れるだろうが!と渇を入れて食事終了。
18:30上級生ミーティング開始。その前にトイレにいったらこの世のものと思えない景色が広がっていた。真っ白な世界に闇が訪れ始め、西の方は赤と青のグラデーションに彩られ、真上を見上げれば星がきらめいている。そして火打山は暗くたたずんでいる。写真を撮ったが、やっぱりうまくとれなかったので、心にしっかり焼け付けておいた。
19:10T.P.開始。雪洞で行ったが、とても快適!「嫌になるほど掘った」というぐらい力作で8人入れて天井も高い。今日の行動の反省を行ったが、行動、読図係活動など問題なく取り組めていてすばやく終わった。そして、ろうそくをともしてムーディーに最終夜(最初夜)を迎える。ここで「雪洞に泊まろう!」という提案が出る。経験にもなるしいいでしょう。食当の2人と食当見の鳴海、そして雪洞大好き(確定)酒井でダンロップから装備を全部移動させて4人で泊まることにした。ダンロップには私と小松2人でラッキーと思いながらテントに戻ると、明らかに寒い!小松を起床係に任命して21時就寝。

 


 

 3月10日(土)  天気 晴れ
高谷池ヒュッテ6:10-火打山8:31/9:00~高谷池ヒュッテ10:10/10:30-黒沢池11:11-三田原山13:17/13:28-妙高山外輪14:05/20-早大WV山小屋16:15

 

 4:00起床。2人でダンロップはかなり寒かった。小松も寒かったようだ。小松と食当ではない酒井3人でダンロップを撤収。聞くと、雪洞は快適だったらしい。本日も晴天なり。
4:40食事開始。朝食は雪洞でオニオンスープ。鳴海の差し入れのハーブウィンナーがマッチしていておいしい。大量の洗い茶が沸くのを待って、撤収。火打山にはピストンで行くので、いらない装備はまとめて雪洞にデポした。
6:10行動開始。トレースのない場所を行くトップ鳴海がうらやましく思えた。ピストン中は付けていなかったが、団パイの赤旗もなんだかかっこよくてうらやましかった。天狗の庭でスキーアイゼンを装着。まもなくカリカリの斜面となった。

 

天狗の庭から火打山クトーを使ってクラスト斜面を進む

 

 7:23火打山の肩着。火打の斜面が少しカリカリなようなのでここでアイゼン・ピッケルを装着し、スキー板をデポする。しかし休憩時間内に小松がアイゼンを正確に履けない。見ると、サイズも合っていな。冬合宿前に上級生で確認したのにできておらず猛省する。廣光さんの「こんな装備で舐めるな。登るな。」という言葉が胸に響く。春田さんのアイゼンと交換するとぴったりだったので交換していただいた。ここだけで40分も掛かってしまった。下界での準備不足が命と時間を奪うことを再認識させられた。
8:00火打山アタック開始。傾斜は急だがそこまでカリカリではない。後ろからみんなのピッケルワークを見ていたが、プレ春でやったことができていて安心した。たまにパウダーの部分も歩きながら、8:31火打山着。風は強いが360°のパノラマが広がり、富士山も顔をのぞかせている。そして焼山、雨飾、反対側には妙高山と頚城満点である。春合宿で行く焼山を臨みながら、その迫力に息を飲んだ。式典を行って記念撮影をしてシリセードを交えながら下山する。

 

アイゼン・ピッケルで登る火打山頂集合写真

 

焼山~北面台地の様子(右へ続く)

 

デポ地点向かって下山楽しそうな澄川の滑り出し

 

 9:25火打山の肩から天狗の庭まで滑降開始。北東に伸びる澄川ルートに後ろ髪を引かれる。天狗の庭からシールをつけて高谷池ヒュッテに10:10に到着。そこから撤収を行ったが、みんなテキパキしていてすばやい。
10:30高谷池ヒュッテ発。黒沢池へ滑降の前にシールをはがす。滑降を楽しみにしていたが、雪が重く滑りづらい。2度ほど顔面クラッシュして、11:11黒沢池着。ここで再びシールをつけて、三田原へ登る。尾根上を登っていくが、小松がしんどそう。

13:17三田原山着。外輪から妙高山下へ下るトレースもあり、結構登山者がいるようだ。滑降地点についてシールをはがして滑降準備を行う。

 

三田原外輪を戻る池ノ峰に向かって滑降開始

 

尾根上の楽しい斜面が続くジャンプ狂の一年

 

 14:20外輪からの滑降開始。雪質はそこそこで、小松もすいすい滑っている。長谷川は何度も転んで体力を消耗しているようだ。酒井・穂高は果敢にジャンプを行っている。オバケ平からはすい~と山小屋を目指す。
16:15早大WV山小屋着。なんだかバスで東京に帰れそうな時間ではない。サンアントンで打ち上げをして解散した。鳴海・小松は新幹線で帰るらしいが、残りの6人で山小屋に泊まることにした。合宿以外で山小屋に泊まるのは初めてなのでうきうきしていたが、1番に眠りについてしまった。ワンダリングが終わったことにほっと胸をなでおろした。さぁ、次は春合宿だ!

 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

関連記事

最近の活動

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ
TOP