75代年間方針『成長』

 

四万川本谷 2014/8/28-30

沢登り

【主旨】
沢遡行技術を養成するとともに沢中泊の経験を積む。

【山域】
群馬県 上越国境 四万川

【メンバー】
L:S木 SL:F田 新人:H田、F島、K

【行程】
8月28日
東京駅9:00=四万温泉12:30-四万川ダム北端13:40-栂ノ頭沢(仮称)出合14:10
8月29日
栂ノ頭沢出合5:50-大魔ヶ沢6:55-ゴルジュ帯7:55-ツガオネノ滝10:50-コシキ沢出合12:00
8月30日
コシキ沢出合5:50-コシキ沢左俣遡行-1250m地点より左岸側尾根上へ上がる7:20-1644m地点10:30-コシキノ頭手前コル部10:50-日向見沢出合14:00-摩耶の滝15:30-遊歩道入口16:00

【記録】
8月28日
四万川ダム北端より先へはしっかりとした林道が続く。途中、遡行図に「温泉跡地」と記されている地点では本当に暖かいお湯が流れ出ていた。栂ノ頭沢出合へと道が続くとあったが、崩落によって沢沿いに道を追うことが出来ない地点があったため沢足袋に履き替えて少し水の中に入る。栂ノ沢頭付近では右岸は落石の危険性が高く、左岸が幕営可能。

8月29日
大魔ヶ沢出合では勢いよく降り注ぐ滝の下を若干濡れながら通過する。ゴルジュ帯ではへつって通過するが、明確なホールドなどが無くバランスを保ちながら通過する。新人の通過時にはハーケンを打って手がかりを用意した。ゴルジュ帯を通過後は単調なナメ歩き等が続く。ツガオネノ滝は非常に綺麗な滝だった。左岸を容易に巻くことが出来る。
コシキ沢出合では左岸に良い幕営地があった。

8月30日
コシキ沢左俣は単調な沢歩きが続く。沢の源頭部の傾斜が非常に急なので1250m地点より左岸側の尾根へと入るが、想像以上に稜線上の藪がひどい。木が密集しておりザックが引っかかったり、そもそも人間が通れなかったりと非常に苦戦しながら進む。これほど進みにくいのであれば、源頭部まで詰めあがってしまった方が楽だっただろうと後悔した。コシキノ頭より下降に入る地点ではところどころに踏み跡があり、それを追うようにして下降していった。コシキウラノ沢は滝が連続して出てきており、横から歩いて降りられるものもあったが、大半がロープを使用して懸垂下降するようなものであった。3~5m程度の滝は4か所程あり、懸垂下降の練習としては良い機会になった。隊として今年は実際に懸垂下降をする場面が少なかった為にスムーズに下降が出来なかったものの、日向見沢出合には14:00に到着し、皆の熱い希望があったので計画上では幕営予定であったが、四万温泉まで本日中に下山することとした。沢から上がり摩耶ノ滝へと向かう登山道へと繋ぐものの、途中途中で崩壊していたり、そもそも人がほとんど歩いていないようなのでどこが道なのか分かりにくい。皆で文句を言いながら歩いているとやがて明瞭な登山道「摩耶の滝遊歩道」へと出る。この遊歩道に入ってからは期待通り整備された道が続いていた。

 今回のルートは登山体系より漁ってきたものであったが、期待通りの良い沢であった。難所もほとんどなく、現役のレベルとして狙う沢としてはなかなか良い選択であったかと思う。途中で藪漕ぎを挟んだが、北海道の石狩岳~ニペソツ山間を藪漕ぎしてきた精鋭達にはどうやら「向かうところ敵なし」のようで苦戦しつつも、トップのペースには全員がスイスイと付いてくることが出来ていた。この沢の唯一の欠点としては入渓地点と下山地点のヒルの多さだろう。気づいた時には平均して一人3匹程度のヒルを付けているような状況だった。

エメラルドグリーンの四万ダム

エメラルドグリーンの四万ダム

IMGP1727

C1地点にて

C1地点にて

翌朝は最初から腰につかる

翌朝は最初から腰につかる

滝に打たれながら進むしかない…

滝に打たれながら進むしかない…

ゴルジュ帯

ゴルジュ帯

ツガオネノ滝

ツガオネノ滝

C2にて 魚はないので肉を食べる

C2にて 魚はないので肉を食べる

コシキ沢左股へ遡行開始!

コシキ沢左股へ遡行開始!

「デホで藪漕ぎじゃないですか!」by F島

「デホで藪漕ぎじゃないですか!」by F島

コシキウラノ沢は懸垂下降を繰り返しつつ下ります

コシキウラノ沢は懸垂下降を繰り返しつつ下ります


 

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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