King of mountain アサヨ峰

日常・感想

こんにちは。
去年の錬成で地獄を見た、2年長谷川です。まずは自分の事を少々。
自分は、月曜5限に必修英語のテストがあり、予備日を使ったら帰らなくてはならない事を前提に、今合宿に望んでいました。去年14時間かかった鳳凰小屋~仙水小屋のC2を、一日で乗り切れば、自分も今頃みんなと一緒に甲斐駒ケ岳に登っていたでしょう。
しかし、地獄の山域南アルプスは、我々に試練を与え続けました。容赦なく降る雨と暴風で、予備日を使わざるを得なくなりました。
なので自分は最終夜を終えた今朝に、1人で下山して来ました。

まだ頑張っているパーティーの皆を想うと、泣きそうになりますが、「胸を張って帰ればいい」という熱い見送りで、若干救われました。が、最後まで一緒に苦楽を共に出来ないのは、やはり悔しいです。

皆さんは、今頃甲斐駒で式典を挙げ、思い出の双児山に挑んでる頃でしょうか?皆、特に新人2人、頑張れ!!
下山した後に笑顔でいる事を願います。

ここから下は自分が思った事を綴るので、読まなくても結構です。

C0
去年と同様、始まる前はワクワクしていて、テンションが高まっていた。新人2人特に奥平はビビっていた。
よくわからない駅でステビ。雨も降っていて早くも萎える。
生まれて始めてのステビで新人達は寝れなかったようだ。
当たり前である。

C1
地獄の急登&佐々木の鬼ペース。雨降ってんのに早すぎんだろ!とか思いながら、ひたすら耐えた。荷物もまぁ重いので、早速足にくる。が、2年になったので余裕余裕!という顔をして、「流石っす」と思わせる作戦を展開していた。
薬師ケ岳前の急登で、奥平は靴擦れになったようだ。登る度に、 アウッ アヒぃ と喘いでいた。
藤田も辛そうにしていた。初日だもんなーとか思っていたら、薬師ケ岳に到着!しかし寒い。7月なのにありえんだろと思いながら横殴りの雨に耐えた。
鳳凰小屋に着いた時にはもうビッショビッショに濡れていて最悪だった。
設営は4人で3分なので余裕で切る。しかし持ってきたテントが古すぎて、フライの意味が皆無。
さらに雨漏りしてテントの中に水溜りが出来てしまう。
泣きながら寝た。

C2
先程書いた通り、一日で行く行程を二日かけて行くよう指示が出されていた。
内山さんと自分に執拗に脅されていた砂砂地獄の地蔵ケ岳を突破し、あまり印象に残らない山々を越え早川尾根小屋へ。
若干晴れていたので、C1でズブ寝れになっていたシュラフやテントを干す。
差し入れでボリュームたっぷりのカレーを食べた。由梨さんは大根入りのカレーに猛反発していたが、多数決で差し入れ大根を入れた。佐々木と自分は早く軽くしたかったので、ラッキーだった。

C3
この日を自分と内山さんは待ち望んでいた。そう。アサヨ峰である。この山には去年の借りがある。
そう新人を脅しに脅し、いざアサヨ峰へ。
その前に奥平がヤバい。C3では新人の団配をかなり増やしてあった。
そのせいか、一本目からフラフラである。立ちながら寝ていたり、崖の上なのに意識が吹っ飛び後ろに倒れそうだったりと、付きで後ろで見ていた自分は本当に神経をすり減らした。佐々木の激励も蚊の鳴くような声で、 ヘイ… というだけであった。困ったものだ。
そして遂にアサヨ峰に差し掛かった。おっしゃ、後エセピークは10個位かなとか思っていたら、案外あっけなく着いてしまったではないか!!
あんまりエセないじゃん笑
散々脅していた自分達は「去年は(エセピークがたくさん)あったんだ!」
と主張しましたが、幻覚説で片付いてしまった。去年のゾンビの行進状態だと確かにエセばっかだったのに、、

とにもかくにも、ガスっていて何も見えないアサヨ峰で写真を撮りまくり、もう来ないぜ と思いつつ先に進み、この日は仙水小屋で泊まった。
人の多さに焦った。

この辺で新人2人特に奥平は精神崩壊寸前まで追い込まれていた。

C4
仙丈ヶ岳ピストン楽勝だろーとか思っていたら、とんでもなかった。疲労が蓄積されたボディが悲鳴をあげていた。
なかなか鬼の登りなので脚がガクブルしていた。
しかしそこも「流石っす」作戦で乗り切った。
浅はかな男である。

C2.C4は自分がトップを務めていたが、なかなか難しい。奥平に合わせると錬成にしては遅過ぎと言われ、かと言って間が空き過ぎる訳にもいかない。
結局奥平にゲキを飛ばして進んで行く事にした。
それでも奥平はよく着いて来たと思う。去年の自分に比べたら100倍優秀である。藤田はピストン個装だと楽勝すぎるようで、集中してねぇと佐々木に喝を入れられていた。

仙丈ヶ岳は総じて人が多過ぎた。500人はいただろう。山頂付近も人がいて、自分が渡部さんに懇願していた紺碧の空を歌えず(今日の甲斐駒で歌っているはず)式典もできなかった。風と奥平がヤバいのでとっとと降りて来た。

C4の夜は最終夜である。青木さんの半端ない差し入れや内山さんのとっておき、佐々木の量&サプライズなどで、多いに盛り上がった。まぁ周りに人がたくさんいたから小声ではあるが。
その後自分のドヤ顔の有難いお言葉?や佐々木の熱い激励、更にはディープな話題などで、飽きるとこなく語っていた。
非常に楽しかったが、何処ぞのおっさんに注意されお開きとなった。

今回の錬成で、登山はメンタルが非常に重要だと、わかった。去年と20分間走の記録はそこまで変わらないが、山では去年みたくバテルことはなかった。

そこで僕は想った。負けない事投げ出さない事逃げ出さない事信じ抜く事、これこそが真理だと。

これからもワンゲル頑張って行こう、そう思えた錬成合宿でした。

最期に、後発隊の皆さん、この記事を見た時には下山してるわけで、最高にハッピーですよね?
今度打ち上げ焼肉でやりましょう!自分も打ち上げしたいんです!

ああ、辛かった錬成も終わり、東京に向かう高速バスで渋滞に巻き込まれてます。

この青空は夏に繋がっている。

夏合宿、頑張るぞ!!!

Waseda Wander Vogel

Waseda Wander Vogel

早稲田大学ワンダーフォーゲル部の公式HPです。

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